学校に行きたくない理由がわからないのは甘えじゃない! 対処法や相談先を解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルをサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
あなたは、学校に行きたくない理由について気になったことはありませんか?
以下のような疑問や不安を抱えている人は少なくありません。
- 学校に行きたくない理由がわからないのはなぜ?
- 学校に行きたくない理由がわからないときはどうすればいい?
このコラムでは、学校に行きたくない主な理由や学校に行きたくないときに出るサイン、学校に行きたくない理由がわからないときの対処法などについて解説します。
あわせて、親御さんに向けて、学校に行きたくないお子さんへ親ができる対応・NG行動について解説します。
後半では、学校に行きたくない理由がわからないときの相談先や学校を休ませるべきか判断できるチェックリストも紹介します。現在学校に行きたくないと思っている人に加えて、今後のために知っておきたい人もぜひ最後までご覧ください。
私たちキズキ共育塾は、学校に行きたくない人のための、完全1対1の個別指導塾です。
10,000人以上の卒業生を支えてきた独自の「キズキ式」学習サポートで、基礎の学び直しから受験対策、資格取得まで、あなたの「学びたい」を現実に変え、自信と次のステップへと導きます。下記のボタンから、お気軽にご連絡ください。
目次
学校に行きたくない理由がわからないのは怠けや甘えではありません

まず、学校に行きたくない理由がわからないことは、怠けや甘えではないので安心してください。
学校に行きたくない理由がわからないと、周りから怠けや甘えだと言われたり自分を責めたりするかもしれません。
しかし、理由がはっきりしないからといって、存在しないわけではありません。理由が複数あって特定できなかったり、無意識に本当の理由を心の中に押し込めていたりする可能性があります。
ただなんとなく学校に行きたくないのではなく、学校に行きたくない理由に気づけていないだけなのです。
理由は人それぞれで、決まったパターンはありません。
学校に行きたくない理由を探す際は、まず怠けや甘えではないことを自覚し、ゆっくり時間をとって自分と向き合ってみましょう。
学校に行きたくない主な理由
学校に行きたくない理由は人それぞれですが、多くの人が抱える主な理由を知ると、あなたの悩みを整理するヒントになるかもしれません。
一般的に挙げられる理由は、以下のとおりです。
- 人間関係
- 勉強・進路への不安
- 理想と現実のギャップ
- 学校・クラスと合わない
- 家庭環境への不安
- 生活リズムの乱れ
- 身体の不調
- 目的がない
- ほかにやりたいことがある
先生・友人との人間関係や勉強・進路に関する不安は、よくある理由です。理想と現実のギャップも、成績や人間関係に対して感じるケースがあります。
校則やクラスの雰囲気が合わない場合は、うまく言葉にできず、原因がわからないこともあるでしょう。
家庭に問題がある場合は、不安から生活リズムが乱れ、身体に不調が出ることがあります。
さらに、学校に行く目的が見つけられない、ほかにやりたいことがあるなども、学校に行きたくない理由の一つです。
これらの理由が自分に当てはまるか、確認してみましょう。
学校に行きたくない理由について、以下のコラムでも解説しています。こちらもぜひご覧ください。
学校に行きたくないときに出るサイン
この章では、以下の株式会社DeltaXの調査結果をもとに、学校に行きたくないときに出るサインについて解説します。

引用:塾選調べ:「中高生の不登校」についての調査
サイン①身体の不調を訴える

1つ目のサインは、身体の不調を訴えることです。約36%の人がこの現象を挙げています。
学校に行きたくないという気持ちが身体に変化を及ぼし、頭痛や腹痛として現れるケースがあります。
特に、休日は元気なのに平日は体調が悪い場合は、学校に行きたくないと思っている可能性が高いでしょう。
サイン②生活リズムが乱れる
2つ目のサインは、生活リズムが乱れることです。夜更かし・朝寝坊が増えたことを合わせて、約半数以上の人が回答しています。
学校に行きたくないという気持ちが心身に影響し、寝つき・寝起きが悪くなります。
何度起こしてもなかなか起きない、起きるのがつらそうという場合には、学校に行きたくないと思っているかもしれません。
サイン③イライラする・ふさぎ込む

3つ目のサインは、イライラする・ふさぎ込むことです。どちらも約30%以上の人が回答しています。
以前とは明らかに様子が違ったり、急に学校での出来事を話してくれなくなったりした場合は、何かお子さんに変化があったと思ってよいでしょう。
人それぞれで変化の出方は異なるため、注意深く見てください。
サイン④食欲が落ちる
4つ目のサインは、食欲が落ちることです。約14%の人が回答しています。
気分が落ち込んでいて食欲が落ちている可能性もありますし、身体の不調の延長で食欲がないことも考えられます。
食欲は目に見えてわかるので、学校に行きたくないときに出るサインとして覚えておくとよいでしょう。
サイン⑤登校時に渋る

5つ目のサインは、登校時に渋ることです。登校時の渋りは、身体の不調を訴える、朝起きてこないなど、さまざまな形で現れます。
登校時に渋るということは、学校に行きたくないと思っている可能性が高いでしょう。わかりやすいサインなので、見逃さないようにしてください。
学校に行きたくない理由がわからないときの対処法
学校に行きたくない理由がわからないときの主な対処法は、以下のとおりです。
- 周りの人や専門家・支援機関に相談する
- 保健室登校や別室登校を考える
- 学校外の居場所を探す
- 学校に行くメリットとデメリットを比較する
- 規則正しい生活をする
- 勉強を継続する
- いま在籍している学校に行かない選択肢を調べる
- 学校に行かなかった人の価値観に触れる
まずは、悩みを相談してみるのがよいでしょう。家族や友人などの周囲の人のほか、専門家や支援機関に相談することで、解決する可能性があります。
また、教室にいづらい場合は、保健室登校や別室登校を考えるのも一つの手です。学校そのものにいづらいなら、学習塾やほかのコミュニティなどの学校外の居場所を探してみましょう。
学校に行く理由を知りたい場合は、メリットとデメリットを整理してみましょう。
今の学校に行かない選択をする場合は、選択肢を広げる意味でも、ほかの学校を調べたり学校に行かなかった人の価値観に触れたりするのが有効です。
規則正しい生活や学習は、学校に行かない場合でも続けることが大切です。将来どのような道を選ぶにしても、基礎的な学習と健康は欠かせません。
学校に行きたくないときの対処法について、以下のコラムでも解説しています。こちらもぜひご覧ください。
学校に行きたくないお子さんへ親ができる対応

学校に行きたくないお子さんへ親ができる主な対応は、以下のとおりです。
- お子さんの気持ちを受け止める
- 休む選択を認める
- お子さんの気持ちに寄り添い、味方であることを伝える
- お子さんの生活リズムに気を配る
- 原因が明確な場合は対処する
- 学校の先生や支援機関に相談する
まずは、お子さんの気持ちを受け止め、休む選択を認めることが大事です。何もできていないと感じるかもしれませんが、気持ちに寄り添ってくれるだけで、お子さんは安心します。
また、生活リズムに気を配ることで、お子さんの体調を整えられます。生活リズムは心身の健康につながってくるので、とても大事です。
原因がわかっている場合は、対処法を考えましょう。一人で難しいときは、学校の先生や支援機関に相談してください。
学校に行きたくないお子さんへ親ができる対応について、以下のコラムでも解説しています。こちらもぜひご覧ください。
学校に行きたくないお子さんへのNG対応
学校に行きたくないお子さんへの主なNG対応は、以下のとおりです。
- 否定する・叱る
- 登校を無理強いする
- 訴えや相談を聞き流す
- ほかの子どもと比較する
- 理由をはっきりさせようとする
- 今の学校への登校にこだわる
学校に行きたくないということを否定したり叱ったりすると、お子さんは心を閉ざします。理由を十分に聞かずに登校を無理強いするのもNGです。
また、お子さんからの訴えや相談を聞き流すと、今後相談してもらえなくなる可能性が高いでしょう。しっかり耳を傾けてください。
とはいえ、ほかの同級生と比較したり学校に行きたくない理由をはっきりさせようとしたりすると、お子さんは追い詰められていると感じます。
さらに、転校で問題が解決するケースもあるため、今の学校への登校にこだわることは選択肢を狭めることにつながります。
そのため、お子さんの話に耳を傾けず、意見を押し付けることは避けてください。
学校に行きたくないお子さんへのNG対応について、以下のコラムでも解説しています。こちらもぜひご覧ください。
学校に行きたくない理由がわからないときの相談先
この章では、学校に行きたくない理由がわからないときの相談先について解説します。
相談先①学校・スクールカウンセラー

1つ目は、学校・スクールカウンセラーです。まずは、顔を知っている人のほうが相談しやすいと思うので、学校の先生やスクールカウンセラーを頼ってみてください。
学校側で解決できる問題なら動いてくれるかもしれませんし、経過報告もしやすいでしょう。
一人で相談するのが不安なら、家族と一緒に面談を設定してもらうのがオススメです。
相談先②病院
2つ目は、病院です。体調不良や精神疾患で通院している場合は、病院の先生に相談するのもよいでしょう。
病院の先生への相談は、専門的な視点でアドバイスしてくれるのがメリットです。さまざまな視点を取り入れる意味でも、ぜひ相談してみてください。
相談先③自治体の相談窓口

3つ目は、自治体の相談窓口です。例えば、以下のような窓口があります。
知っている人には相談しづらいと感じる場合、このような相談窓口を利用するのは一つの手です。
地元の相談窓口を探すこともできるので、活用してみてください。
相談先④不登校に対応した学習塾・予備校・家庭教師
4つ目は、不登校に対応した学習塾・予備校・家庭教師です。不登校に対して理解があれば、学校に行きたくない気持ちに寄り添って話を聞いてくれます。
また、学校以外の居場所としても活用できるので、検討してみるとよいでしょう。
無料相談・体験を実施しているところも多いので、選択肢の一つとして頭に入れておいてください。
学校を休ませるか迷ったときは「学校休んだほうがいいよチェックリスト」がオススメ
お子さんを学校に行かせるか休ませるか迷ったときは、「学校休んだほうがいいよチェックリスト」を活用してみてください。
「学校休んだほうがいいよチェックリスト」は、不登校支援を行う3つの団体(『キズキ』『不登校新聞』『Branch』)と、精神科医の松本俊彦氏が、共同で作成しました。
LINEから無料で利用でき、お子さんが学校を休んだほうがよいのかどうかの目安がわかります。20個の質問項目にYesかNoで答えるだけなので、手軽に利用できます。
また、チェックリストの作成には精神科医と不登校支援を行う団体が携わっているため、客観的にわかりやすくお子さんの状態を把握できるのが特徴です。
「学校休んだほうがいいよチェックリスト」の概要や作成者のメッセージなどについて、以下のコラムでも解説しています。こちらもぜひご覧ください。
まとめ~学校に行きたくない理由がわからないときはゆっくり考えてみましょう~

学校に行きたくない理由がわからない場合でも、あなたが悪いわけではありません。
本当の理由を無意識に心の奥底へ押し込めているケースもあるので、ゆっくり時間をとって、自分と向き合ってみてください。
親御さんはお子さんをサポートできるように、話を聞いたり生活リズムに気を配ったりしてください。
とはいえ、一人で抱え込む必要はありません。困ったときは学校や自治体の相談窓口なども活用しましょう。
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