学校がつまらないあなたに伝える、学校生活を楽しくする方法

学校がつまらないあなたに伝える、学校生活を楽しくする方法

学校がつまらない人のための完全個別指導塾・キズキ共育塾の町田和弥です。

僕は、中学1年生の冬から中学3年生まで、不登校をしていました。

学校に行っていなかったからこそ、あなたが「学校…?つまらない…」と思う気持ちがよくわかります。

しかし、今の僕は「学校…?すごく楽しいってわけではないけど、つまらなくもなかったな(笑)」と思っています。

つまらない学校は、どうしたら楽しくなっていくのでしょうか。

学校を楽しくするためには、まずは「学校(クラス・部活)以外」に目を向けることです。

学校以外のコミュニティーには、学校では味わえない楽しいこともあるし、一方で「学校にはない大変なこと」があることもあります。

外の世界を知ることで、学校の楽しい部分や学校の楽しみ方が見えてきますよ。

あなたなりの、学校以外のコミュニティーを見つけてみませんか??

では、詳しく解説していきます。

学校がつまらない理由

たとえば、あなたはこんなことで、学校をつまらないと思っていませんか??

・友達がいない
 周りはリア充ばっかりなのに、自分はボッチ…さみしい…

・授業が退屈
 勉強はわからないし、ねむいし…

・校則が厳しい
 僕の学校は、男子はみんなスポーツ刈り…意味不明!!

・集団活動が多い
 たまには一人で過ごしたいんですけど…

・先生が苦手
 先生がどこかで怒鳴っていると、自分が怒られているように感じちゃう…

・部活が面倒
 入ってみたはいいものの、自分に向いてなかった。でもやめられない…

などなど。学校がつまらない理由を挙げればキリがありませんね。

他にもいろんな理由でたくさんの人が「学校ってつまらない」と思っていたことを、大人になった僕は知りました。僕だけじゃなかったのか…。

学校がつまらないことは、おかしなことではありません

学校がつまらないことは、おかしなことではありません

ではそもそも、学校をつまらないと思うことは、おかしなこと、いけないことなのでしょうか。

学校教育では、生徒一人ひとりの希望をかなえ、オーダーメイドの授業、部活、生活指導などを行うことは物理的に不可能ですよね。

クラスの構成は、先生1人に対して30〜40人の生徒がいるわけですから、当然です。

部活にしても、同じでしょう。

つまり学校とは、生徒の希望の最大公約数を満たす組織なのでしょう(言い換えれば、多数派の生徒の希望を叶える組織であるということです)。

例えば、70%の生徒が楽しいと思う学校生活があったとすれば、残りの30%の生徒はつまらないと思っているわけです。

さらに、人は、いろいろな場面ごとに価値判断をします。

学校の全てがつまらないと思う人もいます。ですが、次のように、「学校生活に満足している部分もあるけど、つまらないこともある」人だってたくさんいます。

  • 国語の授業は好きだけど、数学の授業はつまらない
  • 部活は楽しいけど、勉強はつまらない
  • 友達と話すのは面白いけど、全員での集団行動はつまらない

また、特に公立の小中学校の場合、クラスメイトや先輩後輩は「たまたま同じ地域に住んでいる人」なので、気が合うとも限りません。

だから、学校がつまらないと思っているのはあなただけではありません。そして、「つまらない」と思うことはおかしなことでもいけないことでもありません

では、学校がつまらないことに悩んでしまう理由とは

では、学校がつまらないことに悩んでしまう理由とは

学校がつまらないことはおかしなことではないはずなのに、どうして僕たちは、学校がつまらないことに悩んでしまうのでしょうか??

それは、
今のクラス、
今の部活、
今の勉強など、
学校に紐づく人間関係などを「社会の全て」、または「生活の中心・基本」などと思っているからではないでしょうか。

次のようなことを思っていませんか?

  • 学校に友達がいない自分には、友達はできない
  • 学校で勉強ができない自分は、無能である
  • 学校の校則を守れない自分は、無法者である
  • 学校の集団生活になじめない自分は、社会不適合者だ
  • 学校の先生が嫌いな自分は、年配者を敬うことができない非常識な人間だ

別の言い方をすると、「・学校がつまらない自分には、(家庭以外には)どこにも居場所がない」と思っていませんか?

学校が社会の全て(生活の中心・基本)だと、「学校でうまくいかないこと」は、「人生がうまくいかないこと」と同じになるのです。

学校に通っているうちは、居場所やよりどころが「家庭」と「学校」以外にない人も少なくありません。

つまり、学校がつまらないと、居場所の半分を失う、社会的な居場所を失うことになるから、悩んでしまうんです。

つまらない学校に行かなくても、「行かなければ楽しい」わけではありません

つまらない学校に行かなくても、「行かなければ楽しい」わけではありません

学校が「居場所」にならないなら、「学校に行かない」という選択もあるでしょう。

中学生だった僕も、つまらない学校への登校を投げ出して、不登校になりました。

不登校という選択も、決して「悪いもの」「恥ずかしいもの」ではありません。

しかし、注意してください。

つまらない学校から解放されたからといって、楽しくなるとは限らないのです。

実際、僕の不登校生活は、次のように、つまらない学校生活と同じくらいつまらないものになりました。

  • 友達にも会えない
  • ゲームをしても飽きる
  • 昼は好きなテレビ番組もない
  • 勉強したいけど教わる相手がいない
  • これからどうなるんだろうと不安になる…

「学校に行けないなんて、ダメ人間だ」と言われたこともありました。

僕の他にも、こうした経験は、学校がつまらなくて不登校になった人には「よくある話」のようです。

学校に行かなくても、つまらないこと、嫌なことは、わいて出てくるのです。

学校に行っても、つまらない…
不登校になっても、つまらない…

それじゃあ、どうすれば、いいの??

ではいよいよ、学校を面白く(…とまではいかなくても、つまらなくない感じで)過ごせるようになる方法をお伝えします。

今の学校がつまらないなら、コミュニティーを広げてみましょう

今の学校がつまらないなら、コミュニティーを広げてみましょう

中学校がつまらなかった僕は、高校、大学と進むにつれて、学校生活が徐々に楽しくなってきました。

大学を卒業した後は、社会人として、基本的には楽しく働いています(忙しかったり大変だったりするときもありますが)。

「今の学校」がつまらないからといって、その後の学校生活も楽しく過ごせないとか、将来がダメとかいうわけではなかったのです。

ではなぜ、中学校と比べて、その後の学校生活や社会人生活が楽しくなったのでしょうか。

振り返ってみると、行動範囲が広がったこと、つまり「いろいろなコミュニティーに所属し、いろいろな人と出会ってきたこと」が大きな理由です。

別の言い方をすると、次のことを知ったためです。

  • 「学校(クラス・部活)の仕組みや、学校(クラス・部活)で出会う人だけが生活の全てじゃない」

学校(クラス・部活)の外にも行動範囲が広がったら、自分に合った勉強方法を知ったり、コミュニケーションの必要を感じたり、友達や尊敬できる人と知り合ったりすることもできました。

いろいろなコミュニティーに所属すると、そこで楽しく過ごせることはもちろん、それに加えて自分のできること、できないこと、好きなこと、嫌いなことなどが明確になっていきます。

そうすると、今後の目標なども定まりやすくなり、友達もできやすくなるんです。

まとめると、次のようになります。

  • 「学校(クラス・部活)は社会の全てではない」
  • だから、「学校がつまらないと思っても、楽しく過ごせるコミュニティーはあるし、将来がダメというわけでもない」

そしてさらに、「他のコミュニティーで楽しく過ごせるようになると、学校(クラス・部活)まで楽しくなる」のです。

「他のコミュニティーで楽しめたからといって、いまの学校生活が楽しくなることと関係ないでしょ?」と思うあなた。

「論より証拠」です、具体的な事例を見ていきましょう!!

学校(クラス・部活)以外のコミュニティーをつくることで学校が楽しくなった具体例

学校(クラス・部活)以外のコミュニティーをつくることで学校が楽しくなった具体例

中学不登校だった僕は、高校に進学しました。

進学した高校は単位制高校で、厳しい校則もなく、ホームルームも年に数えるほどで、文化祭も修学旅行も自由参加でした。

入学当初は、「でもやっぱり『学校』だから、結局は中学同様につまらないのかな…」と思っていました。

ですが、高校生活は、中学時代に比べて楽しかったのです。

それはなぜか。

一つには、「クラスと部活以外に、学校でいろんな人と話せる機会が増えたこと」があります。

僕の高校では、それぞれの授業を受ける人は「クラス」に縛られず、授業ごとに参加する人が異なっていました。

自然と、中学時代よりも「いろいろな人」と接する機会が増えたのです。

同学年だけでなく、先輩や後輩と同じ授業を受けることも「普通」でした。

授業ごとに違う人たちと話す機会がある、つまり学校にクラスや部活以外のコミュニティーがある、たったそれだけで、中学よりも学校生活が楽しくなりました。

もう一つには、「学校外のコミュニティーである水泳教室に入り、そこで人と接したこと」がありました。

水泳教室では、インストラクターさんや他の生徒と話す機会がありました。

そんな人たちから、次のようなことを言われることが嬉しくて、高校生活をがんばれたのです。

  • 「勉強大変だね」
  • 「高校生活では○○すると楽しいよ」
  • 「受験、がんばってね」
  • 「大学に合格したら、お祝いしよう」

つまり、学校以外のコミュニティー(水泳教室)が学校へのモチベーションをあげてくれたんです。

もちろん、ずっと順調というわけではありません。

ですが、次のように、一つのコミュニティーで「悩み」があったら別のコミュニティーで気晴らししたり相談したりできるようにもなり、とても楽になりました。

  • 学校の授業がつまらない日も、水泳教室があると思うとがんばれた
  • 学校でちょっと理不尽なことがあったら、水泳教室の人に相談した
  • 水泳教室の練習が大変なときは、学校の先輩に励ましてもらった

また、水泳教室の先生(インストラクター)の指導は「水泳」に関することだけでしたので、「生活指導」や「進路相談」などをしてくれる学校の先生のありがたさに気づいたりもしました。

中学までは、僕の世界は学校(クラス・部活)しかなかったから、そこがつまらないと深刻になってしまっていたわけです。

そして、「広い世界」を知ると、学校のつまらなさが気にならなくなったり、学校のよさに気づいたりするのです。

僕以外にも、学校がつまらなかったけれど、別のコミュニティーに所属することで学校生活も楽しくなった、という人はたくさんいます。

例えば、次のようなところに所属している人は珍しくありません。

  • 陸上などの地域のスポーツサークル
  • イラスト教室などの習い事
  • 赤十字などのボランティア

あなたも、学校(クラス・部活)以外に楽しく過ごせるコミュニティーを見つけると、学校がつまらないという悩みは減っていくと思います。

学校を絶対に楽しく思えるようになる必要はありません

学校を絶対に楽しく思えるようになる必要はありません

しかし、コミュニティーをいくら増やしても、学校が絶対に楽しくなるとは限りません。

「他のコミュニティーの楽しさを知った結果、学校をよりつまらないと思うようになった」というケースもあります

でも、それを悩む必要はありません。

先ほども言ったように、「学校がつまらない」と思う気持ちは、変なことでもいけないことでもないからです。

学校がつまらないなら、それでいいのです。 次のように、割り切って考えましょう。

  • 「自分にあった勉強方法や楽しいことは、今の学校(クラス・部活)にはない」
  • 「勉強方法や楽しいことは、学校の外で見つければいい」

そして、今の学校に行くのがどうしてもつまらなくて耐えられないようであれば、学校を休んだり、中退したり、転校したりするのも一つの手段です。

ただし、学校に行かなければ行かないなりの「つまらなさ」が生じることは、僕の例からも正直にお伝えしたとおりです。

また、高校までの勉強内容は、将来どのように生きるとしても、「基本」としてある程度は必要になります。

まずは学校(クラス・部活)の外にもコミュニティーを見つけ、「学校のつまらなさとどう向き合うか」を相談できる人を見つけることをオススメします。

まとめ〜学校以外のコミュニティーを探しましょう〜

まとめ〜学校以外のコミュニティーを探しましょう〜

これまでのことをまとめます。

学校(クラス・部活)は、一人ひとりに合わせた指導ができるような体制になっていません。

ですから、学校に合わなかったり、学校をつまらないと思ったりすることは、おかしなことでもいけないことでもありません

「学校をつまらないと思ってしまう自分はダメだ…」と悩む必要はありません。

また、「今の学校(クラス・部活)」に馴染めなくても、その後の人生がずっとつまらなかったり、ダメだったりするということはありません。

でも、どうせなら学校を楽しく(とまではいかなくても、つまらなくない感じで)過ごしたいですよね?

だったら、学校(クラス・部活)の外のコミュニティーに参加してみましょう

可能であれば同じ学校でクラス・部活以外の人と接したり、
自由な環境の学校に進学・転校したり、
スポーツサークル、習い事・趣味の団体、ボランティアなどに入ったり、
ということです。

学校(クラス・部活)以外のコミュニティーに所属することで、学校の悩みを相談できたり、学校のよさに気づいたりできるようになります。

ですが、学校を「楽しい」と絶対に思えるようになる必要はありません。

どうしてもつまらなければ、つまらない場所だと割り切って通ったり、よく相談した上で、休学したり、中退や転校をしたりすることも手段です。

あなたの「学校、つまらない」と思う気持ちが解決するよう祈っています。

さて、私たちキズキ共育塾は、生徒さん一人ひとりに合わせて、一対一の個別指導で勉強を教えています。

学校生活を楽しくする方法や、進学、休学・中退などに関する相談も無料で行っています。少しでも気になるようでしたら、お気軽にご相談ください。塾も立派なコミュニティーの一つですよ。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
Amazon
KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2023年7月現在10校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校新聞 / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2023年7月現在、全国に10校とオンライン校(全国対応)がある。

/Q&Aよくある質問

学校がつまらない(楽しくない)と思う自分は、変なんでしょうか。

あなた以外にも、たくさんの人が学校をつまらない(楽しくない)と思っています。学校をつまらないと思うこと自体は、おかしなことではありません。よくある「学校がつまらない理由」には、友達がいない、授業が退屈、校則が厳しい、集団行動が多い、先生が苦手、部活が面倒、などがあります。詳細はこちらをご覧ください。

学校生活を楽しくする方法を知りたいです。

「学校(クラス・部活)以外」で、楽しく過ごせる場所を探してみましょう。そういう場所があると、学校まで楽しくなる(ことがある)のです。また、学校のつまらなさ(楽しくなさ)が気にならなくなることもあります。実例も含めて、詳細はこちらをご覧ください。

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