自分を気持ち悪いと思う人へ 理由と対処法を解説
こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
このコラムにたどり着いた人は、以下のようなことにお悩みではないでしょうか?
- 自分のことを気持ち悪いと思う
- 自分のことを好きになれない
- 自分に対して嫌悪感がある
鏡を見たときや自分が映る録画シーンを観たとき、人とのコミュニケーションを取る中で、このように感じる人は意外と多いです。
このコラムでは、自分を気持ち悪いと思う理由と気持ち悪いと思い続けた末路、自分を気持ち悪いと思うときの対処法について解説します。
自分を無理に好きになる必要はありません。しかし、あなたの存在は、さまざまな奇跡を乗り越え、無事、産まれてきた一つの命であり、大切に思う人がたくさんいるはずです。
このコラムを通じて、あなたに合う対処法が見つかり、生きやすい明日を迎えるきっかけにつながれば幸いです。
目次
自分を気持ち悪いと思う13の理由
自分を気持ち悪いと思うのはなぜなのでしょうか?
この章では、自分を気持ち悪いと思う理由について解説します。
過去の経験や性格、親を含む周囲の育て方なども影響しているようです。これまでの人生を振り返りながら探してみましょう。
- 理由①完璧主義
- 理由②責任感が強すぎる
- 理由③負けず嫌い
- 理由④自信が持てない
- 理由⑤周囲の目を気にしすぎる
- 理由⑥優柔不断
- 理由⑦共感能力が高すぎる
- 理由⑧ネガティブ思考
- 理由⑨トラウマがある
- 理由⑩現状に満足できていない
- 理由⑪周囲からの刷り込み
- 理由⑫思春期
- 理由⑬自分の容姿が気に入らない
- 補足:病気や障害の可能性も
理由①完璧主義
どのようなことにも自分が納得できないと終われない、自分が些細な失敗をした場合でも許すことができないなど、完璧主義とも言える性格の人は、自分を気持ち悪いと思う傾向にあるようです。
完璧主義な人は責任感が強く、失敗にひどく落ち込むことがあります。そのようなときに自分に対して、自分は無力だ、自分は何もできないんだと苦しむと、自分を嫌いになり、気持ち悪さを覚えるようです。
完璧主義については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
理由②責任感が強すぎる
責任感が強すぎる性格も、自分を気持ち悪く感じさせる理由になるようです。責任感が強いと、任された仕事がたとえ困難なものでも、ひとりで何でも取り組もうと努力します。
責任感が強いあまり頑張りすぎると、些細な失敗に落ち込み、自己嫌悪につながることがあります。
自己嫌悪に陥ると、「これまでの努力が無駄だったのではないか?」と思うこともあるようです。この思考がエスカレートすると、やがて何もできないと思う自分に対して嫌悪感を抱き、気持ち悪さを覚えると考えられます。
責任感が強すぎる人は、その性格を一度受け止め、周囲に相談したり甘えたりすることをおすすめします。方法についてはこちらで紹介しています。ぜひご覧ください。
理由③負けず嫌い
どのようなことにも負けず嫌いな人も、自分を気持ち悪いと思いやすい性格のようです。負けず嫌いな性格が影響し、もし自分が負けたり不利な立場になったりしたときに、強い自己嫌悪に陥ることが理由と考えられます。
負けず嫌いな性格は悪いことではありません。しかし、何事も勝負と思って向き合い続けると、ハードルを上げたり、無理をしたりするなど、自分を追い込むことになりかねません。
負けず嫌いな性格の人にオススメしたい対処法はこちらで紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
理由④自信が持てない
自分に自信が持てないために、自分に気持ち悪さや嫌悪感を抱く人もいるようです。
自信が持てない背景には、家庭環境や両親などのしつけ、過去のトラウマが関係している場合があります。
いつから今のように自信を持てなくなったのか、これまでを思い出してみると良いでしょう。過去に根本的な理由があるのなら、これからの人生で努力や経験を積み重ねることで、少しずつ自信を持てるようになり、自分を大切に思う日が来るかもしれません。
また、自己肯定感が低い人も、自分を気持ち悪く思うことがあります。
ただ、自信は生まれたときからもっているものではありません。最初に深くかかわる両親から始まり、クラスメイトや友人などとの会話・共同作業などを通じて自信をつけるものです。
しかし、両親やクラスメイト、友人などとコミュニケーションを取らずに生きてきた場合、自信につながる経験が不足し、自己肯定感がもてません。
特に医療や保育の業界では、両親とのコミュニケーションによって親子間の愛着形成が正常に行われ、自己肯定感をもつことができると考えられています。 (参考:特定非営利活動法人ちゃいるどネット大阪「3.愛着から育まれる自己肯定感」)
自分に対して自信をもてずにいた人は、幼少期から今までのことを振り返り、自分が幼い頃の親はどうだったのか、友達との関係はどうだったのかについて振り返ってみると良いかもしれません。
自信が持てない人には、こちらを参考にしてみてください。
理由⑤周囲の目を気にしすぎる
もともとの性格から周囲の目を気にしすぎる人も、自分を気持ち悪く思うことが多いようです。周囲との比較によって、劣等感を感じることが原因と考えられます。
視点を切り替えると、自分を客観視できるということになります。しかし、この状況がエスカレートすると、現実世界やSNSなど、あらゆる場面で自分をどのように思っているのかを強く気になり始めます。
周囲の状況やタイミングによっては、自分が思っていた答えやリアクションをもらえないことがあります。そのような場合、自分の価値が低いと判断し、自己嫌悪に陥るのです。
性格の問題や、自己肯定感が低いなど、さまざまな理由が影響している部分でもあります。
しかしこの状況を続けていると、承認欲求のかたまりのようになり、良いリアクションがもらえるよう、嘘をついたり自慢話ばかりしたりする可能性があります。
- 極力、人からは好かれていたい
- 嫌われたくない
- 穏やかに暮らしたい
このような思いが日頃からある人は、周囲の目を気にしやすいです。
このままの性格を続けると、やがて自分が自分を否定したり、ダメな人間、あるいは無力な人間と考えたりする可能性があります。
このような場合は、こちらの対処法をぜひ試してみてください。
周りの目を気にする人については、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
参考記事:キズキビジネスカレッジ(KBC)「周りの目を気にするあなたがすぐできる7つの対処法 楽になる3つの考え方も紹介」
理由⑥優柔不断
周囲に良い顔をすることが多い人も、自分を気持ち悪く思うときがあるようです。周囲に合わせる自分、周囲に気にしてもらいたい自分などを、客観視した結果、気持ち悪く思うのです。
周囲に合わせることは悪いことではありません。しかし、そのまま合わせ続けると、やがて八方美人と呼ばれ、周囲の人が離れる可能性があります。
周囲と合わせることも大切ですが、それと同時に自分という存在をきちんと持つことも大切です。このようなときは、こちらの対処法をぜひ試してみてください。
理由⑦共感能力が高すぎる
ドラマや映画、マンガをみていると、主人公やヒロインに感情移入する経験があるでしょう。このような特徴の人は共感能力が高く、現実世界でもニュースで報道される事件や事故に対して、強く共感します。
もともと心優しい性格の人にみられる能力・特徴のひとつで、想像力が豊かであり心が優しいだからこそ、人の痛みがわかり、強く共感します。
しかし、その能力はときに自分では抱えきれないほどの痛みを覚えるきっかけにつながり、マイナスに向かうことがあります。
例えば、何度か見かけたことのある野良猫が、なんらかの理由で死んだのを見た場合です。共感能力が高すぎる人は、自分にできることはなかったのかと深く考え、最終的にひどく落ち込みます。自分が非力であることを知り、自分を卑下したり、気持ち悪さを感じたり、嫌いになったりするのです。
最近では、このような人をHSP(Highly Sensitive Person)や繊細さんと呼ばれ、さまざまな本も出版されています。 (参考:串崎真志「高い敏感性をもつ人(Highly Sensitive Person)は物事を深く考える(4)」)
HSPの人は、共感能力が高すぎるあまり、心がひどく疲れやすいといった特徴があるようです。(参考:薬科大健康だより6月号「心身ともに疲れやすいのは「HSP」だからかもしれません。」)
自分を気持ち悪いと思ったり、嫌いと感じたりする経験が多い人は、もしかするとHSPかもしれません。
心身ともに辛く、いきづらさを感じたり思うように体が動かなかったりするときは、こちらを参考にしてみてください。
HSPについては、以下のコラムで解説しています。ぜひご覧ください。
理由⑧ネガティブ思考
ネガティブ思考の人の中にも、自分を気持ち悪いと思う人がいるようです。その理由は、性格によっては、周囲に心配されないよう、自分を取り繕うためです。
しかし、一度明るく取り繕ったものの、その状況を続けることにやがて疲れ、ストレスにつながることがあります。その結果、ネガティブ思考が強まり、心身に不調を招きます。
また、本来の性格が影響することもあるようです。例えば以下のような性格の人は、自分を気持ち悪く思うことがあります。
- 周囲に自分の本性を出し切れていない
- 悲観的に捉えるクセがある
- 自分を否定するクセがある
- 謙遜しすぎるクセがある
このような特徴の人は、こちらの対処法を参考にしてみてください。
理由⑨トラウマがある
過去のトラウマが原因で、自分を気持ち悪く思うこともあるようです。例えば、以下のようなトラウマがある人は、自分を気持ち悪く思うようです。
- 仕事で大きな失敗をしたことがある
- いじめられたことがある
- 大事な局面で失敗を経験した
- 両親などのしつけによって大きく傷ついたことがある
- 他人から褒められたことがない
このような経験がある人は、一種のトラウマとなって心にも記憶にも残り続け、自分を気持ち悪く思ったり、嫌いになったりすることがあります。
このような気持ちが心に残り続けると、心身に不調がみられる場合もあります。
何もする気になれない、気持ちが上がらない、体が思うように動かないといったときは、こちらの対処法を参考にしてみてください。
理由⑩現状に満足できていない
自分の中にある一定の理想があるものの、なかなかそこにたどり着かず、思うように満足できないことは誰しも経験があります。
現状に満足していないことが必要以上に続くと、自分の価値が分からなくなったり、生きる意味を見いだせなくなったりして、自分を追い込むようになります。
自分のことを嫌いになると、気持ち悪さを感じたり、あらゆる場面で人と自分を比較し、傷つけたりすることがあります。
完璧主義、または周囲の目を気にしすぎているといった理由が関係しているかもしれません。しかし、あまりに自分を律していると、少しでもミスをしたときに、強い絶望感が心を襲う可能性があります。
例えば、試験勉強のスケジュールを細かく立てたとして、場合です。試験日までに、スケジュール通り勉強しようと思っていたのに、予定が入ったことでできなくなったときがあるとしましょう。
このようなとき、あなたはスケジュール通りにできなかった自分を強く責めたり、予定を入れた相手に怒ったりすることはありませんか?
自分に厳しいことはとても大切なことです。しかし、厳しすぎると、周囲の人を巻き込み、嫌な気持ちにさせたり、悲しい気持ちにさせたりする可能性があります。
そういった現状に思い当たることがある人は、ありのままの自分を受け入れつつ、新しいことを始めて、現状を変えてみるのも方法のひとつです。詳細はこちらで紹介しています。ぜひご覧ください。
理由⑪周囲からの刷り込み
周囲からの刷り込みによって、自分を気持ち悪く思うこともあるようです。例えば、以下のような経験がある場合、周囲からの刷り込みが原因かもしれません。
- 必要なときに両親あるいはどちらかが居なかった
- 愛情を受けたことがない
- 幼少期のあたたかい思い出がない
- 傷つくような言葉を大切な人から言われたことがある
- 自己肯定感が低いと周囲から言われたことがある
このような経験は、大きな傷として残り、自分本来の魅力や価値を見失うきっかけにつながりやすいです。
あまりにも同じ言動が続くと、周囲の言うとおり、自分は本当にダメな人間だ、などと自己嫌悪に陥るのです。
この状態は、ある種、周囲からの刷り込みによって、本来の自分を見失っていると考えられます。このようなときは、こちらの対処法を参考にしてみてください。
理由⑫思春期
自分を気持ち悪く思う理由のひとつとして、思春期も挙げられます。思春期は特に周囲の目を気にしがちです。
ただ、これから大人になる自分について考え、自分なりに周囲の目を意識し、どのような人間で在るべきかを知り、工夫・試行錯誤していく時期とも言えます。
小学5年生の児童とその親を対象としたアンケートによると、思春期ということについては知っていたものの、その概要について詳しく知らない児童・親が多かったそうです。 (参考:寺井弘実「思春期の心理的特徴─ 小学校5年生へのアンケート調査から ─」)
さらに児童の多くは、以下のような心の葛藤を抱えていたようです。
- イライラする
- めんどくさいと思うことが増えた
- 友達と比較して、自分に自信がなくなっていた
- 母親の言うことを不信に思っていたが、大人の準備だと分かった
- 心がゆらゆらする
- 親の言うことを以前のように素直に聞けなくなった
- 自分なりに反抗的な態度を取るようになったと思う
- 自分の心身の変化に気付いていたが、あまりよく分からなかった
また、アンケートでは以下のような回答があったそうです。
- 不安感を抱えることがおかしいことではないと分かった
- ずっと気になっていたが、自分だけではないと知った
このように、自分自身で自分の変化に気付いてはいたものの、それが思春期によるものだとは、多くの児童が気付いていなかったのです。
小学中学年から高校生頃までの間は、友達と比較して自分に自信がなくなった場合に自分を気持ち悪く思うことは、思春期によるものである可能性が高いと考えられます。
いつからか急に、自分を気持ち悪いと思ったり、嫌いと感じるようになったり、周囲にきつい態度をとったりイライラしたりするときは、思春期の可能性を疑いましょう。そして、誰かに相談するなどの方法を取ると良いかもしれません。
それでも心がモヤモヤしたり、自分をひどく嫌い、追い込むようになったときは、こちらの対処法を参考にしてみてください。
理由⑬自分の容姿が気に入らない
自分の容姿に対する美意識が高く、気持ち悪いと思うこともあります。特に、誰かに容姿についてひどいことを言われたりけなされたりした経験があると、当時の記憶が強く心に残り、より自分を気持ち悪く思うようです。
この思い出が自分を高める原動力になれば良いですが、自分を責める方向に向かう場合もあります。そうなれば、自分を嫌いになったり、存在する意味が見つけられず、苦しむことにつながります。
自分の容姿が気に入らないために気持ち悪いと思うときは、こちらを参考にしてみてください。
補足:病気や障害の可能性も
自分を気持ち悪く思うことが続き、心が苦しくなったり、自分を追い込んだり、傷を付けたくなったりするときは、病気や障害が原因である可能性もあります。
例えば、自分を気持ち悪く思うあまり、存在価値が見いだせず、自傷行為につながるというような場合、精神障害を発症している可能性があります。
親や友達などに相談しづらい場合は、こちらを参考にしてみてください。
自分を気持ち悪いと思い続けた末路
自分を気持ち悪いと思い続けた場合、以下のことが考えられます。
- ストレス・不満がたまり続ける
- 人とかかわることに意味を持てない
- 積極的にかかわることに抵抗をもつ
- 自分の良さが分からなくなる
気持ち悪いと思う対象が自分以外であれば、距離を取ることでいくらか解決できます。しかし、自分を気持ち悪く思う場合、距離を取ることができません。
その結果、毎日鏡を見ることで気持ち悪い自分を見ることになり、ストレスや不満がたまり続けます。
そのような葛藤を抱えているために、人とかかわることに意味を見いだせなくなったり、かかわりたくないと思ったりするでしょう。
人と過ごす機会が減れば、自然と友達などが自分から離れ、ひとりになります。すると今度は、そんな自分に長所はあるのか、生きる価値はあるのかなどを問い詰め、やがて精神を追い込みます。
自分を気持ち悪いと思い続けた末路は、自分自身を孤独に追い込むと考えられます。
かといって、今すぐに自分を好きになろうとは言いません。そんなときは、こちらで解説する対処法を試してみてください。
自分を気持ち悪いと思うときの8つの対処法
この章では、自分を気持ち悪いと思うときに試してほしい対処法について解説します。
- 対処法①ありのままの自分を受け入れる
- 対処法②完璧にこだわりすぎない
- 対処法③比較するクセをやめる
- 対処法④自己主張する
- 対処法⑤新しいことを始める
- 対処法⑥相談できる人に話す
- 対処法⑦ザイオンス効果を試す
- 対処法⑧考えるよりも行動に移す
- 補足:つらい・苦しいときは相談・支援機関に相談しましょう
対処法①ありのままの自分を受け入れる
自分よりも秀でた人が周囲にいたとしても、その人はその人、自分は自分と、まずはありのままの自分のことを受け入れてみてください。
そうすることで、周囲の目を気にしすぎることが減り、自己肯定感をもつきっかけにつなげられます。
自分を気持ち悪いと思う理由が、周囲の目が気になる、自己肯定感がない・持てないという人ほど、ぜひ今日からありのままの自分を受け入れることから始めてみてください。
本来の自分とはどのような人なのかを知り、ありのままの自分を受け入れられるようになったあとは、次にどのような良さがあるのかを見つけましょう。
過去に努力したことがあるなら、その振り返りでも問題ありません。周囲から褒められた経験があるのなら、それらをひとつずつ思い出し、自分にもできることがあって、自信をもって良い部分がたくさんあるということに気付きましょう。
過去の振り返りを重ねることで、自分という存在の魅力や価値に気づき、自己肯定感をもつきっかけになるでしょう。
対処法②完璧にこだわりすぎない
人は誰しもミスをした経験があるはずです。「完璧な人間などおらず、失敗するもの」と考えることで、気持ちが大きく楽になるでしょう。
自分を気持ち悪いと思う理由が、完璧主義な性格や、自分に厳しすぎる性格の人ほど、「完璧にこなすことは難しく、どこかでミスやできないことがあるものだ」と思考を切り替えてみましょう。
誰しもミスすることもあるし、できないこともあると、考え方を変えることで、物事の見方や取り組み方などに柔和性が出ます。その結果、ミスやできないことがあった自分であっても、寛容な気持ちで許すことができるでしょう。
そのような姿勢を続けると、やがて周囲にも同じようなことができます。
周囲にも完璧さを求める傾向にあった人も、自分と同じように寛容な気持ちで向き合うことができるので、居心地のよい空間になったり、楽しいコミュニケーションができたりするなど、さまざまなシーンでポジティブな変化がみられるようになるでしょう。
対処法③比較するクセをやめる
自分を気持ち悪いと思う人は、まず他人との比較グセをやめてみましょう。
自分を気持ち悪いと思う理由は、人と比べることで生まれた劣等感によるもののはずです。自分以外の誰かと比較するクセをやめると、とても気持ちが楽になります。
人はどのような性格・特徴の人でも、自分の知らないところで経験を積んだり、努力をしているはずです。
負けず嫌いの人にみられやすい特徴ですが、今日からはできる限り他人と比較するのはやめて、自分の良い部分を伸ばす・増やすことに切り替えてみましょう。
対処法④自己主張する
どのような人にも良い顔をしたり、断り切れなかったりする人は、今日から自己主張するようにしてみてください。
例えば、優柔不断と言われた経験のある人や、自分でそう思っている人は、自分の心の思いを素直に伝えることから始めてみましょう。
自身の思いを素直に伝えられるようになると、自分の予定を大事にできたり、本来やりたかったことにきちんと取り組めるなど、さまざまな変化が訪れます。
ただし、なにかを断る際、「今日は遊びたくないからヤダ」など、ぶっきらぼうな断り方はいけません。このような断り方をすれば、相手をひどく傷つけます。「今日は別の友達との予定があるから、ごめんなさい」など、おだやかな雰囲気、謝罪の言葉を理由にプラスすると、相手を大きく傷つけずに済むはずです。
対処法⑤新しいことを始める
新しいことに取り組むと、やる気やモチベーションがこれまでとは異なり、新鮮な感覚を楽しむことができます。
自分を気持ち悪いと思う人のなかで、自分に自信がもてない、周囲の目を気にしすぎる、現状に満足できていないといった人は、新しいことを始めることで、自己肯定感をもつきっかけにつなげることができます。
新しいことといっても大きなことである必要はありません。例えば、髪色を変える、前髪を作ってみる、メイクを少し変えてみるなどでもよいでしょう。
これまでとは違う変化を自身に取り込むことで、今までとは違う自分に気づき、新たな自信につながるはずです。
そのようなことを積み重ねることで、いつの日か、自分を気持ち悪いと思うことが減っているでしょう。
対処法⑥相談できる人に話す
自分を気持ち悪く思う理由が分からず、そのせいでもやもやするといった人は、相談できる人に心の内を話してみましょう。自分の内側から思いを外に出すことで、心がすーっと晴れるはずです。
特に、責任感の強い人やネガティブ思考の人、周囲からの刷り込みによって、自分の見た目を悪く思ったり、嫌いだと感じたりするときは、周囲に聞いてもらいましょう。
今までは、漠然と「気持ち悪い」「嫌い」といった思いだったとしても、人に聞いてもらうことで気持ちが整理され、そう思う理由や適切な対処法に気付く場合があります。信頼する人ほど、適切なアドバイスをくれることもあるでしょう。
人は考えれば考えるほど、よく分からなくなることがあります。考えに考えぬいてそれでも気持ち悪いと思うときは、ぜひ周囲の人を頼ってみてください。
友達がいないといった人は、以下のコラムもぜひご覧ください。
対処法⑦ザイオンス効果を試す
ある対象に反復して接触し、その対象への好感度を高める現象を指すザイオンス効果もオススメです。 (参考:川上直秋「単純接触効果と無意識─われわれの好意はどこから来るのか─」)
例えば、あまり聞き慣れない音楽も、移動する先で頻繁に耳にすると、その曲を好きになることがあるでしょう。この現象をザイオンス効果と呼び、自分を気持ち悪く思うことにも良い結果をもたらす可能性があります。
例えば、ある一定期間、自分の顔写真をスマートフォンで撮影し、メモアプリなどに貼り付ける方法です。最初は、やはり好きとは思えない顔でも、日を重ねるにつれて、メイクや髪型を変えてみるなどの一部的な変化が伴うはずです。
その変化を見比べることで、少しずつ気持ち悪いと思うことが減り、むしろどのようなメイクだと良く見えるのか、どのような髪型だとイメージチェンジになるかなど、別の部分が気になるでしょう。
変化が増えるにつれて笑顔やポーズ、写真の撮り方なども上達し、気持ち悪いと思うことが大きく減るはずです。
対処法⑧考えるよりも行動に移す
自分を気持ち悪いと思うなら、なぜ気持ち悪いと思うのか理由を考えるよりも先に、気持ち悪いと思う部分を変えてみるのも方法のひとつです。
目元が一重で気持ち悪いなど、見た目の問題であれば、メイクを変えてみるのも有効です。
性格の面で気持ち悪さを感じるのなら、友達の魅力的な部分をマネて取り込んでみるのも良いでしょう。
気持ち悪いことに対していろいろな感情を浮かべるのではなく、どうすれば気持ち悪いと思わなくなるか、さまざまなことを試してみてください。
最初は、「やっぱり気持ち悪い」と思うことがあるかもしれません。しかし、さまざまなことを試し、経験を重ねることで、いつの日か、自分の良さに気付き、自信を持てるようになるでしょう。
補足:つらい・苦しいときは相談・支援機関に相談しましょう
高すぎる共感能力や過去のトラウマ、思春期が理由で、どうしても自分を気持ち悪く思う気持ちが拭えないときは、支援機関に相談する方法もオススメです。
支援機関では、さまざまな人の悩みを真剣に聞き、その上でどのような方法が最適かを考え、アドバイスしてくれます。
具体的には、以下が挙げられます。
- あなたの居場所
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」
- 最寄りの保健所・保健センター
- 精神保健福祉センター
- 児童相談所・児童相談センター
- 児童相談所・児童相談センター
- 児童家庭支援センター
- 教育センター
- 厚生労働省「困ったときの相談先」
まとめ~自分を気持ち悪いと思うことには理由があります~
自分を気持ち悪く思うことは、どのような人にも起きる現象です。そのため、無理に自分を好きになろうとする必要はありません。
しかし、いつまでも自分を気持ち悪いと思い続けていると、やがて自分の価値が分からなくなり、唐突に寂しさを感じるときがあります。
どうしても気持ち悪いと思うときは、このコラムで紹介した対処法をぜひ試してみてください。あなたにとって、少しだけ自分を好きになるきっかけにつながれば嬉しいです。
Q&A よくある質問