逃げたい気持ちはなぜ起こる?〜逃げたいと思う3個の原因と10個の対処法~

逃げたい気持ちはなぜ起こる?〜逃げたいと思う3個の原因と10個の対処法~

2019年7月2日 火曜日 投稿

逃げたい気持ちはなぜ起こる?〜逃げたいと思う原因と対処法~

キズキ共育塾の宮野唯です。

生きていると、「逃げたい」と思う出来事にぶつかることはありますよね。

すっぱり逃げることができれば苦労しないものです。

いざ、逃げようと思っても「甘えているんじゃないか」「自分が弱いだけなんじゃないか」と踏ん切りがつかないこともあると思います。

このコラムでは、逃げたいと思う背景、原因、対処法について書いていきます。

この記事を読んで、苦しい気持ちを抱えるあなたが次の一歩を見つけられたら幸いです

【目次】

  1. 逃げたいと思う背景
  2. 逃げたい原因
  3. 逃げたいと思ったときの対処法
  4. 逃げない場合、どうするか
  5. まとめ~逃げたい気持ちも大切に~

逃げたいと思う背景

「逃げたい」と思うとき、どのような状況に置かれていて、どのような心理状態なのか、3つの背景を挙げてみました。


①逃げたくても逃げることができない

逃げたいと思っても、自分の判断だけでは逃げられない場合があります

  • 家族の大黒柱で養わないといけないから、仕事から逃げられない

という例がわかりやすいかもしれません。

大切な人を守らなくてはいけないので、仕事がつらくてもやめることができないという心境です。


②逃げることができないと思い込んでいる

逃げることができないと思い込んでいる

本当は逃げる余地があるのに、逃げられないと思い込んでいる場合があります

社会人であれば、

  • 責任ある立場にあるので、仕事や部下を放りだすなんて考えられない

学校関係であれば、

  • せっかく受験して入った学校なので辞めにくい、もったいない
  • 部活動をやめたいが、やめた後の気まずさを想像すると思い留まってしまう

などという心境です。

会社であれば異動や転職、学校であれば転校など、本当は逃げる先があるのに、未練や責任感から「逃げることはできない」と決めつけてしまうのです

私の見聞きした範囲では、「逃げたい」と思っている人にはこのケースが多いと思います。


③消えてなくなりたいと思うけど口にできない、実行できない

「逃げたい」ではなく、「消えたい」「死にたい」ほどの強い気持ちを持っているけれど、「逃げたい」という言葉で代用している場合があります

「消えたい」「死にたい」という言葉は、言葉自体にネガティブなイメージが強いですよね。

実際に口にしたら、周囲に心配をかけるんじゃないか、まともに取り合ってもらえないんじゃないかという不安があります。

また、口に出すことで気が楽になることもあるかもしれませんが、さらに気が滅入ってしまうこともあり得ます。

そのため、「消えたい」「死にたい」とは言わずに、「逃げたい」という身近な言葉に置き換えて使っているのです

少しでも深刻さを和らげようとする気持ちの表れです。


④逃げたいと口に出すことで楽になりたい

逃げたいと口に出すことで楽になりたい

「逃げたい」と思ったり口に出したりすることで楽な気持ちになりたい、という場合があります

例えば、

  • 受験勉強がつらい
  • 試験本番で緊張する
  • 仕事のプロジェクトが大変
  • 人間関係をうまくやれない

など、今の状況がとてもつらくて投げ出してしまいたいという心境です。

本当に逃げたいわけではなく、あくまでつらい状況から解放されたいという一時的な感情です

作家や音楽家が、「作品を生み出す過程は本当に苦しい」という内容の発言をよく耳にします。

何かを生み出すことには苦しさは伴うものなので、「逃げたい」と口に出すことでまた取り組めるのであれば、悪いことではないと思います。


逃げたい原因

前章で逃げたいと思う背景についてお話しました。

ここからは、具体的に逃げたいと思う原因をご紹介していきます。


①人間関係がつらい

人間関係がつらい

人間関係が原因の場合です。

人間は、性格も関わる内容も距離感も、人によって様々です。

次のような「逃げたい」原因が考えられます。

  • 家族関係…親子関係(親と自分、自分と子ども)、夫婦関係、嫁姑関係、兄弟関係などでの喧嘩、金銭面のトラブル、過干渉、ネグレクト
  • 恋人関係…束縛、感情的なコミュニケーション、暴力、結婚の相談
  • 友人関係…学校でのいじめ、金銭トラブル、嫌がらせ
  • 仕事関係…職場の上司部下間でのパワハラ、セクハラ、同僚や先輩後輩間でのいじめ

全員と良好な関係を築く必要はないのですが、「関わらなければならない相手とうまくいかない」と、ストレスは相当なものでしょう


②学校・職場がつらい

①でご紹介した人間関係以外の原因です。

  • 職場…仕事量が多い、残業が多い、通勤時間が長い、体力的に過酷
  • 学校…勉強についていけない、部活で成果が出ない、校則や先生が厳しい

抱えきれないことが降りかかっているときや努力しても先が見えないときには、逃げたい気持ちになります

今の仕事(・学校)が本当はやりたくないことなのでつらい、ということもあるでしょう。


③人生がつらい

人生がつらい

何かしらの挫折を経験したことで、人生に対して悲観的になっていることが原因です。

  • 受験に失敗した
  • 就職活動がうまくいかなかった
  • 不登校になった
  • ニートになった
  • 引きこもりになった

そんな状況で社会のレールからはずれてしまい、自己嫌悪に陥っています。

  • 自分は迷惑ばかりかけている
  • 自分は生きている意味があるんだろうか

…そんなことを考えるうちに、「死にたい」「消えたい」という思いが芽生えることもあるでしょう。

どうしたらいいかわからず、苦しさから逃れたい気持ちでいっぱいです。


逃げたいと思ったときの対処法

①逃げることができないか考える

まずは、「逃げることができるかどうか」を考えてみませんか

「そう言われても逃げるなんてムリ」と思うかもしれませんが、冷静に考えてみてください。

  • ずっと体調が優れないのに無理をしていませんか?
  • 明日のことを考えると、夜眠れない日が続いていませんか?
  • ふとしたときに涙が出てくることはありませんか?
  • 食事は摂れていますか?

心身の不調に耳を傾けてみましょう

「逃げたい原因」の章でも触れましたが、それぞれ「逃げるわけにはいかない」と思う理由はあると思います。

ですが、心や体を壊してしまう代償の方が大きい場合もあるのです。

疲れきって動けなくなる前に、逃げたときと逃げなかったときのことをイメージしてみてください

「逃げる」ことを選ぶのは悪いことではないと思います。

私自身、高校生のときに不登校になりましたが、学校は卒業しました。

「学校に通う」ことからは逃げましたが、何とかなったのです。

ここからは、逃げられそうな場合の話を続けます。どうしても逃げられない場合については、「逃げない場合、どうするか」の章からお話しします。


②逃げた先のことを考える

逃げたいと思っても、ただ逃げるだけでは不安だと思います。

また、無計画に仕事、学校、人づきあいなどをやめても、その先で行き詰まってしまうかもしれません。

逃げたことを後悔しないためにも、「どう逃げるか」「逃げた先をどうするか」ということを逃げる前に考えておくことは大切です

以下、「学校と職場がつらい」場合の逃げ方について、具体的にお話しします。「人間関係がつらい」「人生がつらい」については、「⑦全員に共通」で述べます。


③社会人の場合

社会人の場合

今の職場から逃げたい場合、転職が考えられます。

かといってすぐに転職することは難しいと思いますので、できることからやっておくといいでしょう

  • 転職サイトの会員登録・メルマガ登録
  • 転職エージェントへの登録

などです。

登録を済ませておけば、求人がメールで届きますし、転職ノウハウ・コラム、インタビューなど参考になりそうな情報を得ることができます。

気になった会社が見つかったときにすぐ応募できるよう、履歴書や職務経歴書を用意しておくのもいいでしょう。

ハローワークやエージェントなどに相談しながら進められるといいですね。

これ以上今の仕事に耐えられなかったり、次の仕事のことをゆっくり考えたかったりする場合は、すぐに仕事をやめてハローワークで手続きをすることで失業手当を受給する、という方法もあります。

申請方法、受給までの流れ、その他の手当てもありますので気になる方は調べてみてください。

また、転職とまではいかなくても、今いる職場の環境を変えることができるなら、そちらも検討・打診してみるといいでしょう

  • 通勤時間が長いことが苦痛なのであれば、勤務地の異動、引っ越し
  • 仕事量・残業が多いのであれば、部署の異動
  • 体力的にきついのであれば、勤務時間の変更(制度があれば時短勤務やフレックスなど)

などです。


④大学生・専門学校生の場合

いったん逃げた後に元の学校に戻ることも考えているのであれば、休学という手があります

休学中に心身を落ち着かせて、その後のことを考えましょう。

一方、あなたの状況と、学校や教授の仕組み・対応次第で、休学も通学もしないで勉強・進級・卒業できる可能性もゼロではありません

これは珍しい例だと思いますが、私の所属していた大学で、4年生のときに不登校になった同期がいました。

日頃まじめな学生で、卒論以外の必要単位は取得済みだったことから、自宅で卒論を執筆して提出することで卒業できていました。

学科の人数が少なく、先生方の目が行き届きやすい環境だったので実現したことではあるかと思いますが、ご参考までにご紹介させていただきました。

「この状況から逃げるためには、絶対に休学・中退しなくてはならない」と思いこまず、まずは事務局や担当教授などに相談してみましょう

中退をする場合については、コラム「大学中退しても大丈夫?中退後の進路や就職先について紹介」をご覧ください。


⑤高校生の場合

高校生の場合

まずは高校に、保健室登校など、クラスに通学しなくてもいい仕組みがあるかを確認しましょう

より長期的に休憩したい場合は、休学についても確認しましょう。

保健室登校について詳しく知りたい方は、コラム「保健室登校って何?〜意味・効果、不登校との関係、教室復帰の方法〜」もご参照ください。

高校3年の途中のタイミングなど、卒業が近い場合には、「クラスへの通学」をしなくても卒業できないか、学校に相談しましょう。

融通を利かせてもらえる可能性があります(実際に私は高校3年生の2学期からクラスには通わず、保健室登校で、テストを受けて課題を提出することで卒業できました)。

学校を変える場合は、通信制高校、定時制高校などがあります。

また、高校を中退して大学受験の資格を得るためには、高認(高等学校卒業程度認定試験)を取得する方法があります。

それぞれ詳細は下記のコラムをご覧ください。


⑥中学生の場合

公立中学校は、教室へ行かなくて(不登校でも)も卒業できます

私立や中高一貫校の場合は、登校日数などが足りない場合の判断は学校によって異なります(公立に転校すれば、そのまま卒業できます)。

いずれにせよ、学校と相談しながら進めましょう。


⑦全員に共通

さてここまで、主に「学校・職場がつらい」場合に焦点を当てて、具体的に逃げる方法をお伝えしました。

その全てに共通する方法は、「自分一人で悩みを抱えないで、誰かに相談する」ということです

会社、学校、友人、家族、各種エージェントなど、様々な人に相談することによって、「逃げる方法」や「逃げた先のこと」を適切に判断できるようになります。

これは、「人間関係がつらい」「人生がつらい」場合も共通です。

つらい内容や逃げたい原因によって、相談相手は弁護士、各種公的団体、メンタルクリニック・カウンセラー、NPO法人なども考えられます。

あなた一人で「もう逃げられない」「この状況は変わらない」と思い込まず、つらい気持ちを打ち明けることで、これからのことは変わっていきます


逃げない場合、どうするか

逃げない場合、どうするか

ここからは、逃げない場合の対処法です。

現在の状況に留まり、折り合いをつけながらやっていく方法をご紹介します。


⑧休養してまたがんばる

「逃げたい」と思うまで追い詰められてしまった心身を回復させましょう

休日に何も予定を入れずにゆっくり過ごすのもいいですし、長期的に休暇をとって旅行に出かけるのもいいですね。

本格的に休養が必要な場合は、医療機関を受診して診断書をもらうと休職も可能でしょう。

心身が落ち着けば、再び今の状況でがんばることができるかもしれませんし、逆に、疲れているときは思いつかなかった逃げる方法が思い浮かぶかもしれません。


⑨周囲の力を借りる

周囲の力を借りる

逃げたいと感じているときは、ナーバスになっているときです。

自分だけで乗り切ることは大変なことだと思います

逃げる場合同様、逃げない場合でも、人に相談することが大事です。

  • 話を聞いてもらう
  • 一緒に解決策を考えてもらう

などで、周囲の力を借りましょう。

それで状況が直接解決することもあるでしょうし、味方になってくれる存在があることを知っているだけでも力になるでしょう。

相談相手は、家族、友人などにとどまらず、いろんな人が考えられます。

例えば会社の悩みなら、部署異動や時短勤務などをお願いしてみるのもいいと思います。

関連する相談機関を探してみるのもオススメです。


⑩逃げない範囲・逃げる範囲を決める

逃げないと決めても、際限なくがんばり続けることは難しいでしょう。

その環境から「すぐに」「全体的に」逃げるのではなく、一部逃げられないか、少しずつ状況を変えられないか、次のようなことを考えてみましょう

  • 自分にとって何が大切か優先順位をつける
  • いつまで続けるか期限を決めて、状況が変わらなかったら逃げる
  • 逃げないことに納得して、効率化などに取り組む

などを考えて先の見通しを立てておくことで、肩の力が抜けていきます


まとめ~逃げたい気持ちも大切に~

まとめ~逃げたい気持ちも大切に~

ここまで、「逃げたい」気持ちになる背景、原因、対処法について一通りお話してきました。

最後まで読んでくださったあなたは、「逃げたい」と思うことに罪悪感を持ったり、甘えなのではないか、と悩んだ経験があるのではないでしょうか?

私は、「逃げたい」と思うことは、自分を守るためには必要なことだと思います

「逃げたい」という気持ちも大切にしてほしいです。

「逃げる」「逃げない」どちらも立派な選択でしょう。

どちらを選んでも、あなたにとって納得のいく決断になることを願っています。

さて、私たちキズキ共育塾は、主には不登校・引きこもり・中退・社会人などの方々の学び直しを支援する個別指導塾です。

あなたの「逃げたい」原因が、学校、勉強、学び直し、などに関連することでしたら、お気軽にご相談ください(ご相談は無料です。また、保護者さまだけでのご相談も歓迎です)。

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