高認合格の攻略法 最小&簡単な科目選択のコツを解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾の町田和弥です。
高卒認定試験に合格すると、進学や就職の選択肢を広げることができます。
しかし、高認取得のためには、8〜10の科目で試験に合格しなければいけません。
「そんなに多い科目の勉強、どうすればいいの?」「科目の選択方法がわからない…」とお悩みの方もいるでしょう。
このコラムでは、高卒認定試験の効率的な科目の選択方法について解説します。
とりあえず早く高認に合格したい人は、科目をじっくり選択して、100点を取れるような勉強する必要はありません。
特に、「行きたい大学、学部は特に決まっていない」「就職のためだから、資格だけあればいい」などという状況であれば、科目選択と勉強を効率的に行って、最短経路で高認に合格しましょう。
私たちキズキ共育塾は、高卒認定試験合格を目指す人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
目次
100点を取らなくてもいい理由とは?
高卒認定試験は、100点満点中40点を取れば合格、と言われています。
つまり、過去問や自分の得意・不得意を分析して、40点(以上)を取れるように効率的な勉強をすれば、合格できるのです。
単純に考えると「半分(以上)間違えても合格できる」ので、他の試験などに比べるとプレッシャーなく取り組めると思います。
【すぐわかる!】試験科目を8科目にする選択
次に、受験科目数を最小にする方法を紹介します。 次の表は、高認取得のための受験必要科目です。
教科 | 試験科目 | 合格要件 |
---|---|---|
国語 | 国語 | 必修 |
数学 | 数学 | 必修 |
外国語 | 英語 | 必修 |
地理歴史 | ・世界史A ・世界史B |
2科目のうちいずれか1科目に合格 |
・日本史A ・日本史B ・地理A ・地理B |
4科目のうちいずれか1科目に合格 | |
公民 | ・現代社会 ・倫理 ・政治・経済 |
以下の①②のいずれかに合格 ①現代社会(1科目) ②倫理と政治・経済(2科目) |
理科 | ・科学と人間生活 ・物理基礎 ・化学基礎 ・生物基礎 ・地学基礎 |
以下の①②のいずれかに合格 ①科学と人間生活と、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎のうち1科目(合計2科目) ②物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎のうち3科目(合計3科h) |
国語・数学・外国語(英語)は、各1科目、合計3科目の合格が必須です。
地理歴史は、「世界史A、世界史Bから1科目」と、「日本史A、日本史B、地理A、地理Bから1科目」の、合計2科目の合格が必須です(地理歴史科目のオススメの選択方法については、後で紹介します)。
ここまでは、どう選択しても科目数は変わりません。
公民・理科の科目選択によって、受験数が変わります。
公民で「現代社会(1科目)」、理科で「科学と人間生活(1科目)」+「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から1科目」という選択をすると、試験科目を最小の8に減らすことができます。
さらに、「現代社会」は、他の選択肢である「倫理」「政治経済」より簡単ですし、「科学と人間生活」も、同じく「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」より簡単ですので、科目数を減らせる上に、試験勉強も楽になります。
「現代社会」が比較的簡単な理由

「現代社会」の問題は、大きく次の3つに分類されます。
- グラフ・資料の読み取り(出題の割合は6~7割)
- 国語力しか問われない文章の読み取り(出題の割合は1~2割)
- 知識問題(出題の割合は1~2割)
40点取れれば合格になりますので、①の資料の読み取り問題に力を入れれば、合格できます。
②と③は独学が難しく、時間をかけても効果が上がらない場合があるので、向いていないようであれば「始めから勉強しない」ということも可能です。
このように、明確な試験対策をとることができる点もおすすめです(ただし、点数配分の傾向が変わる可能性もあるので注意は必要です)。
「科学と人間生活」が比較的簡単な理由

「科学と人間生活」の問題は、物理、化学、生物、地学と、理科全体の知識を必要とします。
ですが、中学理科程度の知識で解答できる問題も多く、広く浅く勉強していれば合格できます。
一方で、「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」の問題は、「科学と人間生活」よりも高度な知識が必要になるので、「科学と人間生活」の方が簡単なのです。
【どれが楽?】「地理歴史」と「理科」の選び方
続いて、地理歴史と理科の、合格が簡単になる選択をお伝えします。
地理歴史(世界史)

「世界史A」と「世界史B」は、どちらかの合格が必須です。簡単なのは、「世界史A」です。
「世界史A」の出題範囲は近代史が中心なので、全範囲出題される「世界史B」と比べれば、試験勉強の範囲を短縮できるからです。
具体的には、16世紀(大航海時代や宗教改革、日本では戦国時代)から現代を学習すればよいでしょう。
地理歴史(日本史・地理)

日本史と地理は、「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」のうち、1科目の合格が必須です。
まず、日本史と地理のどっちが簡単でしょうか?
日本史の先生、地理の先生に聞くと、「合格点に達するだけならば、日本史と地理はどちらでも難易度は変わらない」とのことでした。
日本史か地理か、自分の興味のある方(または得意な方)を選びましょう。
そして、「日本史A」「日本史B」では、「日本史A」の方が簡単です。
世界史と同じく、「日本史A」の出題範囲は近代史が中心なので、「日本史B」と比べて試験勉強の範囲を短縮できます。
具体的には、幕末から現代を学習すればよいでしょう。
また、「地理A」と「地理B」では、同じく「地理A」の方が出題範囲が若干狭いので簡単です。
理科(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎)

理科では、「科学と人間生活」を選択すれば、あと1科目選択すればOKです。
- 物理基礎
- 化学基礎
- 生物基礎
- 地学基礎
以上のうち、好きな科目(得意な科目)があれば、それを選んで大丈夫です。
「得意な科目はありません!」というあなたには、暗記で乗り切ることができる「生物基礎」か「地学基礎」をオススメします。
- 動物や植物が好きだったら「生物基礎」
- 岩石や宇宙が好きだったら「地学基礎」
以上のようなくらいの気持ちで選んで大丈夫です。
どっちにも興味がない場合は、軽く勉強してみてどっちが好きか(得意か)を確認してから決めましょう。
まとめ〜最小科目で簡単合格のための科目選択表つき〜

効率的に試験科目を選択して、最短経路で高卒認定試験に合格する方法をまとめます。
まずは、受験科目を減らしましょう。
公民で「現代社会」、理科で「科学と人間生活」を選択すれば、最低限度の8科目にできます。
次に「地理歴史」の選択方法です。
必須である世界史は、簡単な「A」を選びましょう。
選択科目である日本史と地理は、難易度には大差ないので、得意な方の「A」を選びましょう。
理科では、まず「科学と人間生活」を選択し、各基礎科目では得意なものを選びましょう。
理科に得意な科目がなければ、暗記で乗り切ることができる「生物基礎」か「地学基礎」がオススメです。
オススメ科目だけを表にまとめましたので、ご覧ください。
高卒認定、最小科目で簡単合格のための科目選択表
教科 | オススメ科目 | 備考 |
---|---|---|
国語 | 国語 | 必修 |
数学 | 数学 | 必修 |
外国語 | 英語 | 必修 |
地理歴史 | ・世界史A |
簡単な世界史Aを選択。 |
・日本史A ・地理A |
簡単な日本史Aか地理Aのうち、好きな方(得意な方)1科目を選択。 | |
公民 | ・現代社会 |
簡単な現代社会を選択。 |
理科 | ・科学と人間生活 ・物理基礎 ・化学基礎 ・生物基礎 ・地学基礎 |
まず、簡単な「科学と人間生活」を選択。 次に、各基礎科目のうち、好きな科目(得意な科目)1科目を選択。 好きな科目がないなら、暗記で乗り切れる「生物基礎」か「地学基礎」を選択。 |
さて、高卒認定試験では、高校で取得した単位などによっては、受験を免除される科目もあります。
その場合、試験科目の選定はさらに悩ましくなるでしょう。
また、試験科目の選択の自由度が高く、自分の学力に応じた最適な受験プランを立てることが難しいこともあるでしょう。
「高認取得だけではなく、その後の大学受験も見据えてしっかり勉強したい」という方もいるでしょう。
そんな方は、高卒認定試験の対策をする塾などを利用することも選択肢の一つとして考えてみましょう。
高卒認定試験の合格とその後の進路に向けて、あなたが次の一歩を踏み出せることを祈っています。
さて、キズキ共育塾にも、高卒認定試験の指導に多数の実績があります。
試験内容の対策だけでなく、スケジュール管理や書類関係のアドバイス、合格後の進路相談も行っていますので、少しでも気になるようでしたらお気軽に無料相談をご利用ください。