内部進学の対策塾、内部進学のFAQ、内部進学しないケースなどを一挙紹介
生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートするキズキ共育塾の講師、西村です。
お子さんが内部進学校に通っている親御さんから、以下のような声をお聞きすることがあります。
- 内部進学校に入学後、勉強をしなくなって心配
- 内部進学校にいても、無条件で内部進学できるわけではないと聞いた
- 高校や大学に進学した後、子どもが授業についていけるのか心配
このコラムでは、「内部進学の注意点」や「内部進学対策が可能な塾」などについてお伝えします。適切な対策をして、内部進学を含む様々な進路を選び取っていきましょう。
目次
内部進学校ってどんな学校?
内部進学校とは、一般に、「幼稚園→小学校→中学校→高校→大学」といった系列校(付属校)があり、系列校への進学の際は一般受験が必要ない学校を指します。
※「幼稚園がない」「中高だけ」「大学がない」などのパターンもあります。
※一般受験とは異なる、内部進学用の試験などが必要なことはあります。
そして、系列の学校に進学することを、「内部進学」と言います。
有名私立大の付属校への入学試験では、倍率も非常に高くなることで知られています。
内部進学校とそれ以外の学校の、それぞれのメリット
内部進学校(付属校)とそうでない学校には、それぞれのメリットがあります。
・高校受験や大学受験に多くの時間を割かずに、中学生活、高校生活を送ることができるため、部活や課外活動などに力を入れることができる
・大学付属校は、その学校の特色や繋がりが強いところが多く、卒業後も学園のネットワークを活かすことができる
・受験という目標に向かってがんばるからこそ、勉強に集中できる
・中学校や高校の時点で、将来行く大学を決めることは難しい。学校に通いながら、行きたい大学を自分で決めていくことができる
どちらのメリットも一理あるものです。ですが、ここで注意しておきたいのが「内部進学校の生徒であっても、内部進学しない人もいる(できない人もいる)」という点です。
内部進学をしない・できない2つのパターン
付属校の生徒で内部進学をしない場合には、以下の2つのパターンがあります。
- 学力不足や出席日数不足などで、内部進学に必要な基準を満たさずに、内部進学したくてもできなかった
- 内部進学で行ける学校とは別の学校を目指すから内部進学しない
この記事をお読みの親御さんは、①にならないようにするためにはどうすればいいか、ということを懸念されていると思います。
結論から言うと、内部進学する場合でも基本的には「学力を身につける」ということが必要とされます(次章で説明します)。
ただし、内部進学の条件や、条件の厳しさ・やさしさは学校ごとに異なります。実際に対策を考える際には、お子さんが在籍している学校に詳細な条件を直接確認してみてください。
そうすることで「これからどのように対策していけばいいか」「塾にどのように相談すればいいか」がより分かるようになるでしょう。
意外と楽じゃない?内部進学の注意点
内部進学を目指す場合、在籍している学校の「内部進学の条件」を満たす必要があります。
早稲田大学、学習院大学、明治大学などの有名大学の付属校であっても、内部進学率は学校によって大きく変わります。
この章では、内部進学を実現するために気をつけておきたい「内部進学の注意点」をお伝えします。多くの場所で以下の2点を条件に課しています。
注意点①必要な成績を保ち続けること
学校では、中間テストや期末テスト、内申点といったものを通して生徒の成績が測られています。
内部進学校とはいえ、勉強せずとも内部進学できるわけではありません。多くの場合、ある程度の成績をキープすることで内部進学の推薦権を手にすることができます。
注意点②内部進学試験をパスすること
学校によっては「内部進学のためのテスト」を実施する場合もあります。その場合、テストに合格することで内部進学の推薦権を獲得することができます。
基本的に、成績順で自分が行きたい学部に行けるかどうかが決まってきますので「大学では◯◯を学びたい!」という思いがある場合、しっかりと学力をつけておく必要があります。
内部進学校の学生が勉強しない(しなくなる)理由と対策
内部進学校の学生は、勉強をしなくなる(勉強に熱心でなくなる)ことがあります。
親としては「あんなにがんばって受験したのに、いまはなぜ勉強しなくなってしまったのだろう?」と不思議に思うことがあるかもしれません。
ですが「内部進学校に進学した学生が勉強しなくなる」という現象は、実はそんなに珍しいものではありません。
以下に、内部進学校の学生が勉強しない(しなくなる)理由と対策の例を紹介しますので、参考にしてみてください(これはあくまで一つの例ですので、他にも考えられます)。
あなたのお子さんが勉強に積極的になれない理由を、少し理解することができるかもしれません。
「受験しなくていい」という安心感から勉強意欲が下がる
多くの子どもたちは基本的に、自発的には勉強に取り組みません。それは、あなたも自分を振り返ってみると思い当たる節があるのではないでしょうか。
内部進学校の学生の場合「勉強をすごくがんばらなくても、付属の学校には進学できるだろう」と安心し、勉強に対する意欲が下がることがあります。
ですが一方で「勉強する意義」や「学問の面白さ」が分かると、積極的に勉強するようになる子どもも多くいます。
勉強に対して消極的な場合には「その生徒の進度や理解度に合わせて勉強を教えてくれる存在」が必要です。
塾、特に多くの個別指導塾では、生徒の進度に合わせたフォローを行なっているので、その生徒に合った塾に通わせる、というのが対策のひとつになるでしょう。
内部進学の対策ができる塾ってあるの?
現在、内部進学に対応している塾は多く存在します。
内部進学校は、学校ごとに学習内容や学習進度が異なるため、それに合わせた対策をしなければなりません。
内部進学に対応している塾や個別指導塾では、以下のような対策を行います。
- 学習習慣を身につけるサポート
- 定期テスト対策
- 苦手科目対策
- 内部進学試験対策
特に、内部進学するためには、それぞれの学校の特色に合わせた「内申点を保つための定期テスト対策」「内部進学の推薦権を得るための内部進学試験対策」が欠かせません。
内部進学対策コースを設けている集団塾や、内部進学の対策にも対応している個別指導塾は多くありますので、あなたのお子さんに合った塾を探してみることをおすすめします。
一例として、私たちキズキ共育塾(個別指導塾)、キズキ家学(家庭教師)では、手厚い個別指導の強みを活かし、生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。
1対1の個別指導だからこそ、お子さんが在籍している内部進学校のカリキュラムに合わせたサポートや、生徒さんの理解度に合わせた学習のサポートも可能です。
内部進学よくある質問(FAQ)
この章では、内部進学についてのよくある質問(FAQ)を紹介します。
A:外部受験をするよりは簡単と言われています。ですが、内部進学の推薦権を得るためには、ある程度の学力を保つことが必要です。
A:選ぶことができます。ですが、基本的には成績順で選ぶ権利が与えられます。
A:内部進学の条件を満たすことができなければ、留年や転校する人もいます。在籍している学校の対策をしておくことで、内部進学をすることができます。
A:どんな塾がいいかは、お子さんのタイプによります。一般的には大手の塾では、集団授業が多く経験豊富な講師陣が多いです。一方で、個人塾・個別塾では、一人ひとりの生徒をじっくりとみてくれる場所が多くあります。進度が遅れている場合には、その生徒の進度に合わせて授業を行なう、個人塾や個別塾がおすすめです。
補足〜内部進学にこだわりすぎないことも大切〜
ここまで「内部進学をするためにはどうすればいいか」ということを中心に、内部進学対策や塾選びについてお伝えしてきました。
ですが、ポジティブな意味で「内部進学しない」という選択肢もあります。というのは、お子さんが勉強に身が入らないのは「その学校(の文化など)」が合っていないから、という可能性があるからです。
実際、筆者の身近にも「付属校の雰囲気が合わなかったから、あえて別の大学に進学した」という方もいます。
お子さんが勉強に消極的なのには、何かの理由があるのかもしれません。なので、「内部進学のために!」と塾に通わせる前に、お子さんの気持ちや希望を時間を取って聞いてみることをオススメします。
また、塾に通う前であっても、多くの塾では学習相談や進学相談を聞いてくれます。(私たちキズキ共育塾でもキズキ家学でも無料相談を実施しています)
学習や内部進学の知識を持つ塾のスタッフに相談することで、内部進学や在籍の継続だけにこだわらない、さらによい道が見えてくることもあります。ぜひ気軽に相談してみてください。
できるだけ早く対策をして、不安を解消していきましょう
内部進学について、「内部進学の注意点」や「内部進学対策ができる塾」といった情報をお伝えしてきました。
内部進学を目指す場合であってもそれ以外の道を目指す場合であっても、子育ての中で「お子さんの進路をお子さんと一緒に考える」というのはとても難しいものです。
ぜひ、お悩みをご家庭の中で抱え込まず、そうしたお悩みについて詳しい人や団体にご相談ください。
お話しいただくだけでも、頭の中が整理されて、お子さんとのよりよい接し方や進路が見えてくるかもしれません。