高校中退後、悩み抜いた末に大学受験を決意
小学校5年生のころから、学校に行ったり行かなかったりするようになりました。
中学校まではなんとか卒業し、高校に進学したものの、次第に通えなくなってしまい、中退しました。
それからは夜更かししたり、生活リズムもガタガタ…。
何をしたらいいのかもわからず、ただ時間だけが過ぎていきました。
「このままではいけない」と悩み続けた結果、もう一度勉強に取り組み、大学に入って自分のやりたいことを見つけてみようと思いました。
そんなころ、母が新聞やテレビでキズキ共育塾のことを知って私に紹介してくれ、入塾することにしました。
高認取得を目指す。自分と似た経験をした先生に、勉強面以外でも助けてもらえた
キズキ共育塾では、まずは高等学校卒業程度認定試験(高卒認定資格、高認)の取得を目指すことにして、生物と数学から勉強を始めました。
最初に担当してくれた女性の先生は、ご自身にも高校中退の経験があり、独学で高卒認定資格を取得後、大学に進学したそうです。
その先生の存在自体が私にはとても心強かったし、なかなか人には打ち明けられない悩みも相談しやすかったです。
気分がふさぎ込むときは、ためらわずその先生に話を聞いてもらいました。
ひょんなことで落ち込んでしまい、塾に行く気になれないときもありました。
そんなときでも先生は、スタッフさんを通じて連絡をくれ、私のことを温かく気遣ってくれました。
途中からは、千葉先生が私の授業を担当してくれました。
最初の先生をいいお姉さんとすれば、千葉先生はいいお兄さんという印象でしょうか。
千葉先生はしっかり宿題を出してくれる先生で、私も張り切って取り組めました。
でも「絶対宿題やってこい!」みたいなプレッシャーはなく、ペース配分にも配慮してくださりました。
半村先生には英語と国語を担当してもらいました。
留学したことがないのに、英語の発音が凄くよくてビックリしたことが記憶に残っています。
半村先生に対策をしてもらったおかげで、高卒認定試験の英語の発音問題は全問正解することができました。
物腰が柔らかで、生徒のことを思いやってくれる優しい先生だと思います。
キズキ共育塾で学び続け、私は高卒認定資格を全科目で取得しました。
おしなべて、キズキ共育塾の人たちはみんな優しい人たちだなと感じます。
私は結構気分の浮き沈みが激しいので、授業を休んでしまうこともあったんですね。
でもキズキ共育塾では、恐る恐る久しぶりに顔を出しても、とがめたてるような雰囲気は少しもなかったです。
そんな塾だからこそ、辞めることなく通い続けることができました。
合格を知り、飛び上がって喜んだ
高卒認定資格を取得した後も、引き続きキズキ共育塾に通い、大学受験に向けた勉強を開始しました。
志望大学と学部は、受験勉強を始めた当初から日本大学芸術学部に決めていました。
キャンパスを見学に行ったときに、自由な雰囲気に溢れていて、自分に合っていると感じたんです。
私は文章を書くのが好きなので、志望学部にライティングの講座があるのも大きな魅力でした。
受験方式は、AO入試を選びました。
日大の芸術学部のAO入試では、書類選考、筆記試験(小論文)、面接で、段階的に合否が判断されます(※体験談執筆当時)。
試験では、書類選考を無事に通過。
次の筆記試験では、3時間かけて小論文をなんとか書き切り、これも通過。
最後の面接試験のときは、筆記試験のときには数十人いた受験者が10人くらいに減っていて、さすがに緊張しました。
そして私は、合格しました。
合格の通知は郵送で届きました。
合格を知ったときは、飛び跳ねて喜びました。
入学したら、ライティング講座はもちろん、演劇学科の授業なども受けてみようかと思っています。
今は入学式が待ち遠しいですね。
キズキ共育塾に通う中で人間的にも成長できた
AO入試での受験だったので、10月に合格が決定し、入学まで間が空いてしまったので、今はアルバイトをしています。
かれこれ3か月くらい続けてますね。
以前の私であれば、働き続けることはできなかったと思います。
続けられているのは、キズキ共育塾の皆さんと関わる中で、人間的にも多少は成長し、責任を持てるようになったからだと思います。
キズキ共育塾にお世話になった1年半を振り返って感じるのは、「こんな自分を変えなきゃ!」という強い思いが、がんばる原動力になっていたということです。
お悩みを抱えるあなたへのメッセージ
今、学校へ行くことができずに家にひきこもっているあなたは、一人ぼっちで大きな不安を抱えていることと思います。
つい最近まで、私もそんな一人でした。
学校に行かなくなると、人との関わりが希薄になり、一人で悩みを抱え込んでしまいがちです。
親や先生たちの正論も、年の離れたカウンセラーのアドバイスも、あまり心に響かないときがあります。
私は「またダメかもしれないけれど、ちょっとだけやってみようか」と通い始めたキズキ共育塾で、とても大きな支えを得ることができました。
キズキ共育塾はれっきとした「塾」ですが、一方で勉強したくない、塾に行きたくないとき、スタッフの方は「話をしに来るだけでもいいよ」と、声をかけてくれました。
そんな居場所がいつもあったからこそ、勉強を継続することができ、大学生になることができたのだと思います。
目の前に広がっていた真っ暗な現在と未来の中に、ほんの小さな点のように光っていたキズキ共育塾が、私を光あふれる現在に連れてきてくれました。
もう一度学び直したいと思っているあなたは、ぜひ一度キズキ共育塾までいらしてください。
ここをきっかけとして新しい世界への扉を開ける人が一人でも増えればいいな、と心から思っています。
※文中の写真は、全てイメージです。