通信制高校からの大学受験〜よくあるお悩み〜
2016年10月4日 火曜日 投稿

東京大学文学部歴史文化学科卒業
世界史, 英語, 国語
「通信制高校生だから」ということを理由に、大学受験について「引け目や落ち込み」を感じる、悩んでしまう人が多いのですが、そんな必要はありません。半村講師から、大学受験を目指す通信制高校生へのメッセージをお届けします。
通信制高校生からのお悩み相談
キズキ共育塾で講師を務めている半村です。
過去に担当した通信制高校の生徒には、「中学校もあまり通っていなかったから、実は中学校内容の勉強もよく分かっていない」という人がいました。
「通信制高校に通っているんだけど、学校の授業だけじゃ勉強している気がしない、学力が上がらないんじゃないか」と悩んでいる人がいました。
在学中にコースを選択する通信制高校で、進学用じゃないコースを選んだ後に「やっぱり大学受験をしたい!」と考え直したものの、勉強以前に受験自体の手続きや方法が分からないという人がいました。
どれももっともな悩みですが、必要以上に不安に思ってしまっているのではないかと感じることもあります。
「普通の高校生」も、学校の外で勉強しています
「普通の高校生」も、ほとんどの場合は塾に通うなどしており、学校の中だけで勉強して受験するわけではありませんし、自分一人で受験関係の情報を集めているわけでもありません。
「普通の高校生に対する受験についての引け目や落ち込み」を感じる通信制高校生も多いのですが、そんな必要はありません。
通信制高校に通っていると、受験のサポート体制が手薄だったり、周りの受験生の状況が分からなかったりして不安かもしれませんが、絶対的に受験に不利だと思い込む必要はありません。
中学校の勉強内容が分からなくてもやり直せますし、勉強は学校の外でもできますし、手続きなどは詳しい人(進学コースの先生や、支援団体や、塾など)を見つければいいのです。
通信制高校と大学の生活は似ている
勉強以外にも、「普通の高校生」と違う生活を送っているから、大学に入ったら他の人と馴染めないんじゃないかと不安に思っている人もいます。
でも、大学というのは通信制高校に近い面が多いんです。
単位制だったり、授業の開始時間が遅かったり、授業によってクラスメイトが入れ替わったり。
通信制高校での生活は、不安どころか大学生活の練習になっていると思います。
だから、勉強だけ、受験だけなんとかなれば、大学に入ったあとには、通信制高校の経験が役に立つと思います。
幸い、通信制高校生はある程度時間が自由ですので、勉強しようと思えばそのための時間がつくれます。
いい指導者、そばについてくれるいい人がいれば、なんとかなりますよ!
今の時間を楽しんで
通信制高校の生徒だからといって、受験について必要以上に不安になる必要はありません。
柔軟な体制の高校に通っていることをポジティブに考えて、まずは今の時間を少しでも楽しく充実したものにしてほしいと思います。
もし、大学受験のための勉強をしたい、時間をうまく使う勉強方法を身につけたいと思ったら、ぜひキズキ共育塾へご相談ください。
ここには、あなたの想いをサポートしてくれる素晴らしい先生たちが揃っていますよ。
監修キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための「キズキビジネスカレッジ」も運営。
【新著紹介】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(2022年9月、KADOKAWA)』
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KADOKAWA公式→
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2022年7月現在9校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)
【著書など(一部)】
『暗闇でも走る(講談社)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
共同監修キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。
1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。
【執筆記事・インタビューなど(一部)】
日本経済新聞 / 朝日新聞Edua / テレビ東京 / 不登校新聞 / クリスクぷらす
サイト運営キズキ共育塾
「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2022年7月現在、全国に9校とオンラインコースがある。