自立するにはどうすればいいか?精神的に自立する5つのトレーニング方法を紹介!
こんにちは。「自立したい」と思う方を勉強の面から応援する、キズキ共育塾です。
あなたは、自立する方法をお探しではないでしょうか。
誰しも、「自立した大人になりなさい」と言われることはあります。
しかし、どういった状態が自立した状態なのかわからければ、何をすればいいのかもわからないのではないでしょうか。
このコラムでは、自立の定義と、具体的にどういった行動をとれば自立できるのかについて解説します。
目標ととるべき行動が分かれば、自立に向けて行動を起こせます。
このコラムを読んで、自分の課題を理解し、行動を起こして、自立した人間に成長していきましょう。
目次
自立した状態とは?自立の種類を解説
「自立したい」と考えた際、最初の課題となるのが自立の定義です。
自立とはどんな状態を指すのかを理解していなければ、どこを目指して進んでいけばいいのかもわかりませんよね。
自立は、大きく以下の2つに分類できます。
- 精神的自立
- 経済的自立
2つの自立について解説しますので、見ていきましょう。
①精神的自立
精神的自立とは、「自分の行動を誰かの意志に委ねていない状態」を指します。
「人の意見」や「人の価値観」を鵜呑みにしたり、なんとなく流されたりしない人、「自分の考え」に基づいて行動できる人、などと言い換えられるでしょう。
意見や価値観…と言うと難しく思うかもしれません。ですが、日常でも、精神的自立があるかないかで行動は大きく変わります。
例えば、「みんなで食事に行こう」という流れになったとき、精神的自立をした人は、「楽しそうだから行く」と考えて同行したり、「他にすべきことがある」と考えて断ったりできる、ということです。
一方、精神的に自立していない人は、「なんとなくついていく」というように、決断を他人に委ねるのです。
自分で判断して決断できる状態を、精神的に自立していると言います。
②経済的自立
経済的自立の定義は、「自分でお金を稼ぎ、人に頼らず生活できているか」です。
誰かに頼って生活している状態は、経済的に自立しているとは言えません。
親のお金で生活している、他人にお金を借りて生活している…といった状態は、経済的に自立できていない状態でしょう。
経済的に自立していなければ人に頼らなければいけない状態となるので、結果として、精神的自立もできない状態となりやすいです。
精神的に自立できているかどうか?5つのチェックポイントを紹介
精神的自立が「自分の判断で決断できる精神状態」であると、理解いただけたと思います。
次に、あなたが精神的自立ができているかを確認してみましょう。
今回は、以下の5つのチェックポイントを紹介します。
- 自分の意見を持っているか?
- 決断を自分のものにしているか?
- 相談と決断を混同していないか?
- 周りの人に対して気を使い過ぎていないか?
- 一人の時間を過ごせるか?
ポイント①自分の意見を持っているか?
最初のチェックポイントは、「自分の意見を持っているか」です。
そもそも自分の意見を持っていなければ、「自分の考えに基づいた行動」はできません。
自分の意見を認識することで、はじめて、自分の考えに基づいて動けるようになるのです。
また、他人の意見に流されたときに、「今の行動は流されてしまったな」と認識できるようにもなります。
先ほどの「みんなで食事に行こう」という例は日常生活の中での話ですが、「進学」「就職」「結婚」などといった、人生に関わる場面では、より自分の意見が重要となります。
自分が精神的に自立できているか判断に迷った際は、「自分の意見はどうだったのか」を確認してみましょう。
ポイント②決断を自分のものにしているか?
第2のチェックポイントは、「決断を自分のものにしているか」です。
自分の意見を持っていても、人に流されて決断したり、どうしても従わざるを得なかったりするときはあります。
そんなとき、「流されて決断した」という結果について、「流されたけれど、これも自分の決断だ」という認識があるかないかでは大きな違いがあります。
精神的に自立していない人は、「誰々が言ったから」というように、決断の理由を他人に委ねがちです。
自立した人は、誰かの言葉に影響されたとしても、最終的な決断は自分のものだと認識しています。
例えば、「自分の意見とは違うけれど、上司(など)が言うことだから従おう」という決断は、上司のものではなく、あなたのものだということです。
「決断したのは自分ではない」と思ったら、自立できていない証拠です。
決断を自分のものに変えていきましょう。
ポイント③相談と決断を混同していないか?
3つ目のチェックポイントは、「相談と決断を混同していないか」です。
相談はあくまで相手の意見を求めるもので、決断は自分の責任において選ぶものです。
自立できていない人は、何かの決断に関する理由を、「誰々に相談したらこう答えたから」というふうに、他人に委ねがちです。
一方自立した人は、「人に意見を求めたけど、それは参考であって、決断は自分がする」と自覚しています。
人に相談しているときは、自分が決断まで相手に委ねていないか、自問自答してみましょう。
ポイント④周りの人に気を使い過ぎていないか?
4つ目のチェックポイントは、「周りに気を使い過ぎていないか」です。
周りの人に気を使うのはよいことです。しかし、周りばかりが気になる人は自立しているとは言えません。
「過剰な」気使いは、相手に受け入れてほしい、相手によく思われたい、といった思考のあらわれです。
そういった思考では、自分の意見に基づく行動や決断が難しくなります。
人に過剰に気を使っていないかが気になるときには、「自分の決断が、相手のリアクションやお返しを求めていないか」という検討が、一つの判断軸として利用できます。
ポイント⑤一人の時間を過ごせるか?
最後のチェックポイントは、「一人の時間を過ごせるか」です。
「誰か過ごすと楽しい」というポジティブな理由ではなく、「誰かといないと不安」というネガティブな理由で人と過ごしていませんか?
誰かといないと不安なのは、責任や決断を分散して安心している行為とも言えます。
常に一人でいる必要はありません。ですが、一人でまったく過ごせないというのは、自立できていないという指標です。
自分が精神的に依存していないか悩んだ際は、直近で一人で過ごした時間はあったかを自問してみましょう。
精神的な自立には2種類の意識改善が必要!
精神的自立を判断するポイントは、理解いただけたと思います。
自立していないと判断できれば、次は自立のための意識改革が必要です。
自分の精神を変えていくには、まず考え方を学ぶ必要があります。
ここからの内容は、自立していない人が自立していくための、考え方の紹介です。
自立に必要な考え方は以下の2つです。
- 自分に対する意識
- 他人に対する意識
1つずつ解説していくので、見ていきましょう。
①自分に対する意識改善法〜「自分の人生は自分のものである」〜
自立した精神に必要な考え方は、「自分の人生は自分のものである」という思考です。
精神的に自立できていない人は、「これをしたら嫌われるかも」「あの人はこれを望んでいるかも」と他人の機嫌を考えて生きています。
他人の考えを重視する癖がついているのです。
もちろん、他人を尊重することは必要です。
しかし、他人の機嫌に従って生きる必要はないのです。
他人は、あなたの人生の責任をとってくれません。
まして、「他人のやりたいこと」は「あなたのやりたいこと」ではないはずです。
自分の人生は自分のものだと考えれば、自分の目標や目的もオリジナルなものであると理解でき、「自分の行動」ができるようになります。
自立するためには、自分は他人と違うものだという、自己意識が求められるのです。
②他人に対する意識改善法〜人は自分とは違う存在〜
自立に必要なもう1つの思考は、他人に対する意識です。
他人があなたの責任を全てとれないように、あなたも他人の責任を全てとれません。
どれほど仲がよい人でも、他人は他人です。
他人があなたのことを100%理解するのが不可能なように、あなたも他人を100%わかることはできないのです。
一人ひとりが違う人間同士は、誤解などが生じることは当然です。
自分と違うからこそ、違う発想で、互いを補っていける存在だと考えてみましょう。
他人を違う存在だと認めるからこそ、他人を尊重でき、自分のことも尊重でき、「自分の行動」ができるようになります。
精神的に自立するためのトレーニング法5選
精神的に自立するための思考はご理解いただけましたでしょうか。
ここからは、精神的に自立していくための具体的なトレーニング方法を紹介します。
具体的な行動を積み重ねれば、少しずつあなたの思考を自立したものへ変えていくことが可能です。
今回紹介するトレーニング方法は、以下の5つになります。
- 一人で行動してみる
- 一人でできる趣味を持つ
- 自分の目標を意識する
- 自分の決断を意識する
- 経済的にも自立する
1つずつ、詳細を見ていきましょう。
方法①一人で行動してみる
精神的に自立するためには、一人行動を試してみましょう。
一人でいる時間は、あなたが今まで見えていなかったものに気づかせてくれます。
一人でいるときには、一人で行動するしかありません。
一人行動を続けると、自分で自分を頼れるようになり、精神的な自立に繋がります。
自立するトレーニングとして、一人行動に取り組んでみましょう。
日常でできる簡単なこととしては、一人で外食する、映画を見る、買い物に行くなどがあります。
ちょっと大掛かりな例としては、一人で旅行に行くなどがあるでしょう。
方法②一人でできる趣味を持つ
一人でできる趣味は、自立に向けたよいトレーニングになります。
趣味とは、あなたの興味に取り組む時間です。
一人でできる趣味を持てば、自然と自分の興味が理解でき、好みや意見が少しずつ明確になります。
一人でできる趣味は、自立に向け、自分を知るためのトレーニングなのです。
特にインドアの趣味の参考は、コラム「インドアでできる趣味30選!趣味で人生に充実感を持ちましょう」をご覧ください。
方法③自分の目標を意識する
自立するためのトレーニングとして、自分の目標を決めてみましょう。
こうなりたい、これを達成したい、という目標は、あなただけの意見です。
一人で決めた目標は、他人に流されない、明確な意志となります。
自立するトレーニングとして、小さなことでもいいので、自分で考えた目標を作ってみましょう。
例えば、「今週は英単語を○個覚える」「今週は早起きする」などで大丈夫です。
より大きな目標としては、「○○大学に入るために受験勉強する」「将来的に○○という職業に就くためのルートを考える」などがあるでしょう。
方法④自分の決断を意識する
自分の決断を意識することは、自立に向けた効果的なトレーニングです。
自分の決断であるという意識は、適切な自己責任の意識を育みます。
自分の決断で行動したと自覚すれば、失敗しても他人のせいにできません。
結果として人に流されたときにも、「流されたことも含めて、自分の決断だ」と認識するからこそ、自立につながるのです。
自分の決断を意識して、認識できる決断を増やしていくことは、自立のための効果的なトレーニングとなります。
日常でできることとしては、人から遊びや食事に誘われたときに、ちょっとでいいので「考えてから」返事をする、という方法があります。
方法⑤経済的にも自立する
経済的な自立を意識するのも、よいトレーニング方法です。
今現在経済的に自立していなくて親を頼っていたりする場合、すぐに自立するのは難しいかもしれませんね。
そんなときは、「いきなり全て」ではなく、例えば「スマホの料金」「自分の食費や光熱費」などを自分で払い始めることで、自立に一歩近づきます。
そのためには収入が必要になりますので、アルバイトや就職・転職も必要になります。
経済は、自分の生活を成り立たせるために必要な要素です。
経済的に他人に頼っている状態は、助けを必要としている状態であり、自立できているとは言えません。
親や他人の経済に頼っている要素があれば、トレーニングとして、少しずつ自分で払う内容を増やしてみましょう。
経済的に自立する環境を作る実践的な方法2選を紹介!
自立するためには、精神面だけでなく経済的な観点も重要であることは、ご理解いただけたと思います。
経済と精神の自立を達成するには、人に頼らない環境を成立させる必要があります。
ここからの内容は、経済的自立を達成する環境をつくる方法の紹介です。
紹介する方法は、以下の2つになります。
- 一人暮らし
- 海外暮らし
それでは、詳細を見ていきましょう。
なお、前提として、「ある程度の収入が必要」であり、そのためにはアルバイトや就職・転職も必要です。
「今のあなたに向いたアルバイトや就職」については、求人サイトを見たり、エージェントを頼ったりすることで具体的に見つかります。
方法①一人暮らしを始める
経済的自立をするための1つめの方法は、一人暮らしです。
一人暮らしは、自分のことを一人でしないといけない状況なので、責任感が身につきます。
支払いも行動も全て、自分で決断し対応することになります。
また、「一人暮らしが成立するくらいの収入」を得るための仕事を探すモチベーションにもなります。
もしかしたら、「実家にいたら家賃がかからないのに、わざわざ家賃が必要な一人暮らしを始めるなんてもったいない」と思うかもしれませんね。
その考えはもちろん間違いではありません。ですが、「自立とは、そうしたものである」という割り切りも必要です。
どうしても家賃をもったいないと思う場合や、いい家(・部屋)が見つからない場合などには、実家にいながら以下のようなことを行うという次善の策もあります。
- 食費・光熱費・各種税金・家賃やローンなどを頭割りで負担する
- 家事や各種手続きで自分の担当をつくる
方法②海外で暮らしてみる
「一人暮らし」の上級版として、海外で暮らしてみるのもよいでしょう。
文化や言葉や生活習慣の異なる場所では、自分を頼りにするしかありません。
自分で考えて行動する環境は、あなたを精神的に自立させてくれます。
経済的な問題に関しても、異国の地で働いて収入を確保することは、一般的に日本よりも自立が求められます。
海外生活は、精神的・経済的な自立に適した環境なのです。
…とは言え、今現在自立していないあなたが「いきなり海外で働きながら一人暮らし」というのは、現実的にはハードルが高すぎるかもしれませんね(向いている人もいるとは思いますが)。
「海外暮らしをしてみよう!」と無責任に言うつもりはありません。
ですがせっかくですので、これまで述べてきたように、「自分の意見・決断」を持つための練習として、「海外暮らし」というテーマについて、「自分にとってなぜ向いているのか(向いていないのか)を考えてみる」ことはオススメします。
自立していないからと言って、「悪い」というわけではありません
さて、これまで、「自立したい人」のために、精神的・経済的に自立する方法を述べてきました。
それぞれの個人が生きていく上で、ある程度の自立は必要でしょう。
ですが、精神的にも経済的にも、「各個人は、常に、絶対に、自立していなくてはいけない」というわけではありません。
例えば、大怪我をして一時的に働けなくなった(収入がなくなった)人は、短期的な事実だけを見ると「経済的に自立できていない」と言ってよいでしょう。
うつ病等の精神疾患で働けない人は、同じく「精神的にも経済的にも自立していない」と言えるのではないでしょうか。
しかし、それは「悪いこと」ではないですよね。
怪我や病気のときはしっかり治療することが大切です。治療に専念するために収入を得られず、家族・親類・友人・公的扶助などを頼ったとしても、「自立できていない」と責められるものではありません。
「まだ働けない中学生」「専業主婦(夫)」「勉強に集中したい大学生」などについても、似たようなことが言えるでしょう。
そして、もっと言うと、特に「事情」がなくても同じことなのです。
人は、社会の中で支え合って生きており、お互いに(ある程度自立していても)頼り合っています。
「自立したい」と思うあなたの志は、大変素晴らしいものです。
ですが、「自立したい」と思うあまり、「過剰な自己責任論」「絶対に人を頼らない気持ち」「人には相談もしたくないという思い」などを持つと、「自立していない状態」とは別の生きづらさを覚える可能性があります。
また、あなたの目には自立しているように見えている人も、言わないだけで親から援助を受けている、などといったことも珍しくありません。
「自立のために」とあまり思いつめないことが大切です。
まとめ
自立とは、人に依存しない状態です。
自立の基準には、精神的な自立と経済的な自立があり、2つの要素は密接に絡まり合っています。
どちらが不足しても、自立したといえる状況は成立しません。
自立はしているか、していないかという二局的なものではなく、グラデーションのようなものです。
また、自立できていないからと言って、過剰に自分を責めたりしないようにしましょう(自立していない状態が「悪い」というものでもありません)。
自立は、ある日突然できるようになるものではなく、自立した行動を意識することで、少しずつ成長していきます。
自分の中で自立している要素を増やし、人生を自分で決断できる豊かなものに変えていきましょう。
さて、私たちキズキ共育塾は、お悩みを抱える方々のための個別指導塾です。
「勉強」や「学び直し」は、その後の進学や就職などを通じて、将来的な自立につながります。
勉強を通じて自立への道を探したい方は、キズキ共育塾の概要をご覧の上、ぜひ一度無料相談をご利用ください。
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