HSCって何?〜正しく理解し、お子さんの生きづらさを解消しましょう〜

2019年5月20日 月曜日 投稿

HSCって何?〜正しく理解し、お子さんの生きづらさを解消しましょう〜

こんにちは。様々な個性を持つ生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導で応援する、キズキ共育塾の佐野澪です。

「HSC」という言葉をご存知ですか?

HSCとは、"Highly Sensitive Child"の略語で、「とても敏感・繊細であり、豊かな感受性を持った気質の子ども」を意味します

HSCの子どもたちは、その敏感さゆえに、現代社会で生きづらさを抱えることが多いと言われています。

筆者自身もHSP(=Highly Sensitive Person、カンタンに言うとHSCの大人版です)に該当するので、知識をつけたり、生活上でさまざまな工夫をしたりと、日々対策を施しています。

今回のコラムでは、HSCのお子さんを持つ親御さんに向けて、敏感な子どもたちのさまざまな特徴・傾向を解説し、お子さんとよりよく接する上での具体例や、参考にできる情報をご紹介します

HSCの教育はたしかに、むずかしいことが多く存在します。

しかし、その敏感さを大切に育むことによって、持ち前のよい部分を存分に伸ばしていくこともできるのです。

本コラムが、あなたと、あなたのお子さんの、よりよい未来に役立ちますように。

私たちキズキ共育塾では、HSC(の傾向)を持つお子さんの勉強とメンタルについて、無料相談を行っています。ご本人だけ・親御さんだけでのご相談もOKですので、お気軽にご連絡ください。

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HSCの基本的な概念

HSCの基本的な概念

冒頭の繰り返しになりますが、HSCとは"Highly Sensitive Child"の略です。

この言葉は、"Highly Sensitive Person"=HSPから派生した、対象を子どもに特化した用語です。

元々の「HSP」は、アメリカの心理学者・エレイン・N・アーロン博士が、25年の歳月をかけて研究してまとめあげた概念です。

アーロン博士は、1996年に『the highly sensitive person』という、HSCについての本を出版しています。

この本はアメリカのみならず世界各国で大きな反響を呼び、大ベストセラーになりました。

ここ数年では、日本でも大きな注目を集めており、HSCに関連する数多くの書籍が発行されています。

"highly sensitive"を直訳すると「非常に敏感な」ですが、それはすなわち、「刺激に対して反応しやすい」ということです

この言葉は、精神的なことだけでなく体質的なことにも使われ、その背後には「感覚処理過敏性」が存在しています。

敏感肌のように、感覚処理に対する神経が生まれつき敏感である、といったイメージがわかりやすいかもしれませんね。

アーロン博士によれば、敏感な神経を持つ人は、人口の15〜20%を占めるそうです。

HSC・HSPの人たちは、同じ刺激を受けても他の人より強く反応してしまうので、刺激の強い環境に長時間いると神経が消耗し、疲弊しやすくなる傾向があります。

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HSCの傾向や特徴

このコラムをご覧いただいているということは、あなたのお子さんにはHSC、もしくはHSCに近しい要素があるのではないでしょうか。

以下に、HSCの概念の生みの親、エレイン・N・アーロン博士によるチェックリストを引用掲載いたします。

あなたのお子さんの状態と照らし合わせて、どんな要素がお子さんと一致するのかをご確認ください。

HSCチェックリスト

【『ひといちばい敏感な子』(1万年堂出版、エレイン・N・アーロン著、明橋大二訳)から引用開始】

HSCかどうかを知るための、23のチェックリスト

次の質問に、感じたままを答えてください。子どもについて、どちらかといえば当てはまる場合、あるいは、過去に多く当てはまっていた場合には「はい」、全く当てはまらないか、ほぼ当てはまらない場合には、「いいえ」と答えてください。

  1. すぐにびっくりする
  2. 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
  3. 驚かされるのが苦手である
  4. しつけは、強い罰よりも、優しい注意の方が効果がある
  5. 親の心を読む
  6. 年齢の割りに難しい言葉をつかう
  7. いつもと違う臭いに気づく
  8. ユーモアのセンスがある
  9. 直感力に優れている
  10. 興奮したあとはなかなか寝つけない
  11. 大きな変化にうまく適応できない
  12. たくさんのことを質問する
  13. 服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる
  14. 完璧主義である
  15. 誰かがつらい思いをしていることに気づく
  16. 静かに遊ぶのを好む
  17. 考えさせられる深い質問をする
  18. 痛みに敏感である
  19. うるさい場所を嫌がる
  20. 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく
  21. 石橋を叩いて渡る
  22. 人前で発表するときは、知っている人だけのほうがうまくいく
  23. 物事を深く考える

得点評価:
13個以上に「はい」なら、お子さんはおそらくHSCでしょう。
しかし、心理テストよりも、子どもを観察する親の感覚のほうが正確です。
たとえ「はい」が1つか2つでも、その度合いが極端に強ければ、お子さんはHSCの可能性があります。

【引用終了】

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HSCの4つの特性

HSCの4つの特性

いかがでしたでしょうか?

ここからは、HSCについてより深く理解するために、アーロン博士が説明している、HSPやHSCの特徴的な4つの性質「DOES(ダズ)」についてご紹介していきます

“最近、私はこの根底にある性質には「4つの面がある」と説明しています。

つまり、人一倍敏感な人にはこの4つの面が全て存在するということです。

4つのうち1つでも当てはまらないなら、おそらくここで取り上げる「人一倍敏感」な性質ではないと思います。

この4つを、

  • D 深く処理する:Depth of processing
  • O 過剰に刺激を受けやすい:being easily Overstimulated
  • E 全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い:being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular
  • S ささいな刺激を察知する:being aware of Subtle Stimuli

で、DOESと覚えてください。”
(出典:『ひといちばい敏感な子』、太字や改行などは編集)

D:深く処理する

HSCは、内外から受け取った情報を深く処理する傾向が見られるようです。

決断や判断の際にさまざまな選択肢を考慮して、慎重に行動したり、また、相手の感情の機微にすぐ気がついたり、といった具合です。

上記のチェックリストからいくつか抜粋すると、

  • 17.考えさせられる深い質問をする
  • 21.石橋を叩いて渡る
  • 23.物事を深く考える

などが該当します。

O:過剰に刺激を受けやすい

HSCは、感覚処理に対する神経が生まれつき敏感であると先述しました。

神経が細やかなぶん、神経の興奮が疲労感につながることが多いようです。

たとえそれが嬉しい感情であったとしても、強すぎる刺激が疲労として身体反応にあらわれやすいので、注意を要します。

上記のチェックリストからいくつか抜粋すると、

  • 1.すぐにびっくりする
  • 10.興奮したあとはなかなか寝つけない
  • 11.大きな変化にうまく適応できない

などが該当します。

E:全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い

HSCは、共感性や同調性が高い傾向があります。

心の境界線が脆いため、自己の感情のみならず、他者の感情が自然と、手に取るようにわかってしまうことがあります。

上記のチェックリストからいくつか抜粋すると、

  • 5.親の心を読む
  • 15.誰かがつらい思いをしていることに気づく

などが該当します。

S:ささいな刺激を察知する

HSCは、大多数の人が感知しないような、身の周りに存在するさまざまな刺激(ときには五感以外のものでさえ)に対して、敏感に反応します

一見して何もしていないようでいて、その実本人は多くのエネルギーを消費しているため、疲れやすい状態になりがちです。

上記のチェックリストからいくつか抜粋すると、

  • 7.いつもと違う臭いに気づく
  • 9.直感力に優れている
  • 18.痛みに敏感である
  • 20.細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく

などが該当します。

私たちキズキ共育塾では、HSC(の傾向)を持つお子さんの勉強とメンタルについて、無料相談を行っています。ご本人だけ・親御さんだけでのご相談もOKですので、お気軽にご連絡ください。

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困ったときの対処法

ここまで、HSCについての理解を深めるためのことをお伝えしてきました。

理解を深めることは大事ですが、親御さんやお子さん自身が今後、敏感な性質とどのようにつきあっていくかは、もっと大切です。

以下に、HSCの特性から起こり得る問題と、状況に合った対策例を挙げてまいります。

①環境(学校など)に上手くなじめないとき

環境(学校など)に上手くなじめないとき

これまで見てきたように、HSCの特性上、集団生活で人よりも疲れを感じる傾向があります。

不安や緊張の神経回路が活発で、長時間大人数の中で過ごさなければならない環境は、つらさを覚えることが多いでしょう。

そんなお子さんにとって、ご家庭でリラックスできる時間は、消耗した神経を回復させる上でとても大切です

お子さんがぐったりしているときは、1日がんばったお子さんをねぎらい、肯定する言葉をかけてください。

【声かけ例】

  • 「あなたはあなたのままでいいよ」
  • 「毎日よくがんばっているね」

など

【対処例】

  • ペットを飼い、気持ちがほぐれるようにする
  • 日記をつけて感情を解放するよう促す
  • 安心できる場所でこまめに休憩をとるように意識させる

など

②学校に行きたがらないとき

学校に行きたがらないとき

がんばって学校に適応しようとした結果疲れ果ててしまうと、登校を渋ったり、拒否するようになったりするかもしれません。

本人としても、親御さんに心配をかけているということに負い目や罪悪感を覚えているはずですので、疲れたときは休んでいいんだよと、安心させましょう

【声かけ例】

  • 「疲れちゃったね、今日はお休みしようか」
  • 「私に何かできることや、してほしいことはある?」

など

【対処例】

  • 学校ではない逃げ場を見つける・用意しておく(家庭、環境の合う習い事など)
  • じっくり話を聞く時間を設ける
  • 五感を通じてリラックスできることを行う(一緒に料理する、アロマを焚くなど)

など

③身体症状が表れたとき

身体症状が表れたとき

HSCは、HSCでない子どもよりも、頭痛や不眠を引き起こしやすい傾向があります。

過剰な神経の興奮が続いて抑うつ状態などが生じたときには、それまでに無理を重ねてきたはずです。

この状態のときには、とにかくお子さんをいたわり、抱えているストレスを発散できるように工夫していきましょう

【声かけ例】

  • 「がんばりすぎちゃったね、無理しないで」
  • 「今はゆっくり休むことが大切だよ」

など

【対処例】

  • カウンセリングを受ける(スクールカウンセラーや心理士など
  • 思い切って生活環境を一新する(引っ越し・転校など)

など

いくつか例を挙げてまいりましたが、一番重要なのは、親御さんがお子さんにとってどんなときも味方であり、寄り添う姿勢を示されることだと思います。

ですが、難しく考えすぎす、親御さん自身も適宜休憩を取られてくださいね。

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理解向上に役立つ文献やコミュニティなど

ここまで、HSCの概念や特徴、お子さんと接する際の工夫などをご紹介してきました。

しかし、HSCを理解するために必要な情報はまだまだたくさんあり、そのすべてはとても網羅しきれません。

HSCのお子さんとよりよく関わっていくためには、たくさんの情報収集を重ねて、正確な知識を得て、お子さんの傾向を知り、お子さんに適した環境を整えることが必要です。

以下に、役立てられる情報をまとめてみましたので、ご参考になさってください。

書籍:正しい知識を得る

『ひといちばい敏感な子』
1万年堂出版刊、エレイン・N・アーロン著、明橋大二翻訳
長年の研究による豊富な知識、お子さんの時期別のアドバイスが掲載されています。

『子どもの敏感さに困ったら読む本』
誠文堂新光社刊、長沼睦雄著
多くのHSPを診察してきた第一人者による情報です。
5章にわけ、HSCの子育てにまつわるアドバイスが載っています。

『HSCの子育てハッピーアドバイス』
1万年堂出版刊、明橋大二著、太田知子イラスト
漫画やイラストが多く、対処法がわかりやすく学べる一冊です。

『鈍感な世界に生きる敏感なひとたち』
ディスカヴァー・トゥエンティワン刊、イルセ・サン著、枇谷玲子訳
HSCというよりはHSP向けの内容ですが、巻末のアイデアリストにはさまざまな休息法が載っており、参考になります。

クリニックなどの専門家:お子さんの傾向を知り、対策に役立てる

クリニック・心療内科などの専門家を頼ると、お子さんを客観的に評価し、その後の対応に活かすことができます。

また、クリニックの仲介やインターネット検索などで、「HSCの親の会」のような、悩みなどを相談しあえるコミュニティを知ることもできます。

親御さんだけ、ご家庭だけでお悩みを抱え込まず、ぜひいろんな方を頼ってくださいね。

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まとめ〜敏感さを宝物に〜

まとめ〜敏感さを宝物に〜

ここまでの内容をまとめます。

「HSC」とは、Highly Sensitive Childの略語で、とても敏感・繊細であり、豊かな感受性を持った気質の子どもを意味します。

highly sensitiveとは、刺激に対して反応しやすいということを意味し、この言葉は、精神的なことだけでなく体質的なことにも使われます。

感覚処理に対する神経が、生まれつき敏感であるのです。

この概念の生みの親アーロン博士によれば、敏感な神経を持つ人は、人口の15〜20%を占め、刺激の強い環境に長時間いると神経が消耗し、疲弊しやすくなる傾向があります。

HSPやHSCの根底には、特徴的な4つの性質「DOES(ダズ)」があります。

深く処理する、過剰に刺激を受けやすい、全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い、ささいな刺激を察知する、といったものです。

HSCのお子さんに困難が生じた際は、上記の性質を意識したお声がけをされるとよいでしょう。

親御さんがHSCのお子さんとよりよく関わっていくためには、情報収集を重ねて、適切に専門家を頼り、お子さんに適した環境を整えることが必要です。

この記事が、少しでもお子さんの生きやすさに繋がったなら幸いです。敏感で繊細な気質が、あなたとお子さんの宝物になるよう、願っております。

さて、私たちキズキ共育塾は、HSCも含めて、不登校、引きこもり、高校中退など、多様な生徒さんの勉強面とメンタル面を支援する個別指導塾です。HSPの性質を持つ講師も在籍しています。

もしお力になれることがございましたら、お気軽にキズキ共育塾にご相談くださいね(ご相談は無料です。また、親御さんだけでのご相談も可能です)。

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