大学で初めての不登校に
不登校や引きこもりの経験は、小中学校、高校生のときは、全くありませんでした。
高校はいわゆる進学校。周りからは「優等生」だと言われていたんです。
勉強と、陸上部の部活動を両立しながら取り組んでいました。
それから1年間の浪人生活を経て、横浜国立大学の理工学部に入学しました。
首都圏内で、一人暮らしができて、理系の学部があることが、志望の理由でした。
DNAの組み替えなどの生命化学を専攻し、勉強以外には体育会系のラクロス部に入部しました。
変化が訪れたのは、大学生活の後半になってからです。
ちょうど、研究室の活動や就職活動が始まったくらいのときでした。
急に、大学に行けなくなったんです。初めての経験でした。
はっきりした原因は、いまでもわかりません。
休学などの手続きはせず、行けなくなってから1年間ほどは、ただただ休んでいました。
その後、親と相談した上で、休学手続きを行いました。
そしてそのとき、休学期間は「好きなことをやる時期」と決めました。
アルバイトを通じて、「教えること」が楽しくなった。そしてキズキとの出会い
休学してからは、飲食店などでアルバイトをしたり、旅行やライブに行くなどの趣味の活動をして過ごしました。
学校には行けないのに、不思議とそういう活動はできました。
アルバイトの一つに、5、6歳くらいの子どもと一緒に遊ぶ「サポーター」というものがありました。
その中で、子どもに宿題や勉強を教える時間があったんです。
子どもたちに教えているうちに、「勉強を教えるのは楽しいな」「教えることを積極的にやれるようになったらいいな」と思うようになりました。
家庭教師のアルバイトも始めました。
このときは、「大学に行き直そうかな」という思いはありつつ、なかなか行けないという状況を繰り返していました。
そして、思い切って大学を中退することにしたんです。
そして、「人に教える仕事」を探す中で、「自分が大学で不登校を経験したこと」を生徒さんに還元できるところはないかと探して見つけたのが、キズキでした。
大学を中退した直後は、費やした時間や学費などを思うと「積み上げてきたものが崩れた」と悲しくなりました。
今でも「卒業できればよかったな」と思うときはあります。
けれど、時間が経つにつれて、だんだんと気にならなくなっていきました。
まず、勉強してきたことは、無駄にはなりません。
また、「学歴」は自分がやりたいこととは関係ないと思えるようになったんです。
キズキは、不登校などへの共感を2つの意味で得やすい環境です
キズキ共育塾には、講師にも不登校、引きこもり、中退などの経験者がいます。
私もそうです。
そういった環境では、生徒さんは「共感」を感じやすいのではないでしょうか。
「共感」には、二種類の意味があります。
一つは、「講師が不登校などの大変さを理解していて、それに寄り添える」ということです。
そしてもう一つは、「講師が不登校ばかりに着目せず、普通に接することができる」ということです。
大学で不登校だった時期に、一番嬉しかったことがありました。
それは、大学の友人と接する中の出来事でした。
友人が「お前学校に来てないよな」などと言いながら、はれ物扱いをせずにいつもどおりに接してくれたことでした。
「そういう人もいるよな」というフラットな感じで食事に誘ったりなどしてくれたことは、本当に嬉しかったんです。
だからこそキズキ共育塾では、あなたのことを「不登校の人、中退の人、引きこもりの人」としてだけではなく、「一人の人間」として接することを大切にしています。
不登校は、どんな人でもなりえます
あなたは、もしかしたら「いま自分が不登校や引きこもり、中退などの状況にあるのは、自分がダメだからだ」と思っていませんか?
そんなことはありません。
キズキでいろんな生徒さんを担当してきた実感として、「どんな人でも不登校などになる」と思っています。
私自身も、キズキで働くまでは「不登校になる人には、勉強が苦手なことが多いんじゃないか」と思い込んでいたんです。
もちろん、そういう人はいます。
ですが、いろんな生徒さんを担当していると、勉強が得意だった人も珍しくありません。
自分も不登校を経験していますが、勉強は得意な方でした。
「あなたがダメだから不登校などになっている」のではありません。
勉強以外の切り口も含めて、どんな人でも不登校などになりえます。
勉強を楽しんでほしい
初めての生徒さんに自己紹介をするときには必ず、「勉強・学問を楽しんでほしい」と伝えています。
勉強に限ったことではありません。
「義務感」でやっていることは、継続しにくいんですよね。
私自身が勉強を続けられているのはなぜかと考えると、「好きだから」なんです。
「楽しいから勉強している」という気持ちになれば、勉強へのエネルギーが湧いてきます。
ですので、ぜひ楽しんでください。
キズキでは、勉強そのものを教えることはもちろん、「勉強を楽しめるようになる」ために、全力でサポートをしたいと思っています。
不登校・引きこもり・中退などのお悩みを抱えるあなたへ
学校に行けなくなり始めたときや、外出しづらくなったときなどは、「悲しいな」「自分ダメだな」という気持ちが大きいと思います。
「そう思うな」と言うのは酷な話です。
最初は打ちひしがれて、何もできないみたいな期間があっても仕方ありません。
回復していくための期間は、ある程度は必要な時間だと思います。
そして、家に引きこもってゲームばかりやっていたりすると、「暇だな」「なんかやることないかな」と思うタイミングがいつか来ます。
そのときに、変に自分を閉じ込めないでください。
「自分は何が好きだったかな」「学び直したい」「あれにチャレンジしてみたい」という気持ちに、目を向けることに素直になってほしいと思います。
そういう気持ちは、これから何にでも発展していきます。
キズキ共育塾は、そんなあなたをサポートします。
保護者さまへ
私が大学の不登校から立ち直るきっかけとなったのは、「休んでいる間は好きなことをしよう」「学校とは関係ないことをしよう」と割り切ることができたからです。
それには、親や家庭の影響がありました。
自分が落ち込んでるときでも、親は親で、好きなことを楽しんでいたんです。
「勝手にクヨクヨしてなさいよ、私は好きなことやるけど」といった姿を見て、自分も楽観的な気持ちになれたんです。
親は、自分の好きなことや興味のあることをやっている。
じゃあ「自分も好きなことをやろう」と思えました。
身近な存在が、お手本になったんです。
ぜひ、保護者の方にはそういったお手本になってほしいと思います。
ただ、「そうは言っても、子どもが悩んでるのに…」と思うのはよくあることです。
ぜひ、そのお気持ちをキズキ共育塾にご相談ください。
あなたのご家庭に合わせて、具体的なアドバイスができると思います。