中学で不登校を経験。自分に似たお悩みを持つ人を支援したい
私は4人兄弟の末っ子として生まれました。
両親や兄弟、同居していた祖父母からとても可愛がられていました。
ただ、「年下として可愛がられる」ということは、「良くも悪くも上から干渉される」ということでもあります。そのためか、常に他人の顔色をうかがう習慣がついていきました。
その習慣は、中学入学後の人間関係にも影響が出ました。
所属していた卓球部での人間関係に悩み、中1の夏休み明けから学校に行けなくなったのです。
学年で9位だった成績も、急降下。順位は後ろから数えたほうが早い程になりました。
成績が下がったことで、重大な罪を犯したかのような罪悪感に襲われ、当時は家族とも顔を合わすことができませんでした。
特に、私の成績がよいことを喜んでいた母に対しては、申し訳ないという気持ちと悔しさを抱いていました。
母は、「〇〇高校(地元で有名な進学校)にも行けるんじゃない?」と期待してくれていたのです。
その後、定時制高校の夜間部に進学しました。
夜型の自分にとって、授業時間が遅い夜間部は通いやすく、ほとんど休むことなく通うことができました。
友人にも恵まれた学生生活でした。
精神的に安定したことで、自分自身の今後について立ち止まって考える余裕が生まれてきました。
「卒業後はどうしよう」
「受験も部活も頑張ったことがないまま、学生生活を終わらせていいんだろうか」
そんな気持ちが生まれ、負けず嫌いの私は「自分はやればできるはず」「できなかった記憶で終わりたくない」と思うようになりました。
同時に、「母を喜ばせたい」という気持ちもありました。
その後、高2の夏ごろから受験勉強を始め、無事大学に合格。
大学受験の成功を通して、なくしていた自信を取り戻すことができました。
時を経て、「自分と同じような不登校や引きこもりなどのお悩みを持つ人を支援したい」と思い、キズキ共育塾の講師になりました。
モチベーションの維持を大切に取り組んだ大学受験
大学受験では、モチベーションを維持することを大切にしていました。
例えば、日本史(好きな教科)から勉強を始めたり、日本史の中でも興味が湧いた時代から手をつけたりしていました。
また、モチベーションが停滞しがちな時期には、自分が解ける問題に取り組んで満点をとり、自分の機嫌をとるようにしていました。
効率性や流れに沿った学習も大切ですが、途中でやる気をなくしては本末転倒だからです。
いかにモチベーションを維持し、やる気をなくさずに取り組めるかを心がけていました。
また、目標がないとダラダラしがちです。
模試や英検を定期的に受けるようにして、「次の模試までに、ここまでは終わらせよう」「この単元の問題は点数を取れるようにしよう」という具体的な目標を立てていました。
勉強に取り組み始めて最初のうちは、偏差値や点数は気にしないようにしていました。
生徒さんとは対等な関係を
キズキの生徒さんには、不登校などの悩みを抱えている方がたくさんいます。
しかし、けっして「かわいそうな人」ではありません。
誰しも成長の可能性があり、長所がたくさんあるからです。
生徒さんを「助けてあげる」という姿勢ではなく、生徒さんが持っている力を信じて、対等な関係を築けるよう心がけています。
キズキには、ゆっくり見守る先生や、引っ張っていく先生など、いろんなタイプの先生がいます。
年齢や性別、経歴などもさまざまです。
相性の合う先生が、必ず見つかると思います。
合わないと感じたら交代することも可能ですので、安心してキズキにいらしていただければ幸いです。
今、お悩みのあなたへ
「学校に行けない」というお悩みがあるあなたは、それを大きな挫折のように感じているのではないでしょうか。
でも、そんなことはありません。
学校以外にも居場所はあります。また、いつからでも、どこでも学ぶことができます。
人生の中で、一度も挫折を経験しない人はいません。
たまたま、それが今だっただけです。
今、順風満帆に見える周りの人も、将来どこかで挫折に直面するかもしれません。
私も、中学時代に不登校になったとき、人生が終わったかのように感じていました。
「このまま周りに置いていかれるんだ」と思っていましたが、無事、高校や大学に進学することができました。
時が経ち、自分の世界が広くなると、「必要以上に自分を責めることはなかったな」「もっと自分の好きなことをして過ごしていてもよかったんだな」と感じるようになりました。
今「どん底だ」と感じていても、それがずっと続くことはありません。
いつか自然と上昇するときが来ます。
大切なのは、そのときまで待つことです。
元気になれたら、新たな一歩を踏み出してみてもいいかもしれません。
いつからでも再チャレンジは可能です。
キズキ共育塾にご相談いただければ、私たち講師やスタッフ一同、全力でサポートします。
チャレンジをして、成長のきっかけを掴んでいきましょう。
※名前は仮名です。