忘れ物が多い子どもへの対応 避けるべき行動を解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。

このコラムを読んでいるあなたは、以下のようにお悩みではありませんか?

  • 我が子の忘れ物が多すぎる
  • 気をつけているはずなのに忘れ物をする

忘れ物が多いと、お子さんも親御さんも、どう対処すべきか悩まれることと思います。

忘れ物には、理由があります。そして、適切なサポートがあれば改善が可能なのです。

このコラムでは、忘れ物が多い子どもの特徴やその対処法、さらには発達障害との関連性について解説します。

忘れ物の問題を解決し、お子さんが自信を持って成長できるよう、一緒に対策を考えてみましょう。

私たちキズキ共育塾は、忘れ物が多い人のための、完全1対1の個別指導塾です。

10,000人以上の卒業生を支えてきた独自の「キズキ式」学習サポートで、基礎の学び直しから受験対策、資格取得まで、あなたの「学びたい」を現実に変え、自信と次のステップへと導きます。下記のボタンから、お気軽にご連絡ください。

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忘れ物が多い子どもの6つの特徴

この章では、忘れ物が多い子どもの特徴について解説します。

特徴①持ち物が多すぎる

忘れ物が多い子どもには、必要以上に荷物を持ち歩く傾向がみられることがあります。

例えば、学校に行く際に、授業では使わない教科書やノートまで持っていくことがあります。

持ち物が多くなればなるほど、管理が難しくなり、結果として忘れ物が増えるのです。

不要な持ち物はできる限り減らして、必要な物だけを持っていくように心掛けましょう。

特徴②ものを置く場所を決めていない

ものを置く定位置が決まっていないと、必要なものを見つけるのに時間がかかり、持っていくのを忘れることがあります。

特に、家や学校での整理整頓が苦手な子どもは、必要なものをどこに置いたかが分からなくなり、探し出すことが難しくなるでしょう。

このような環境は、忘れ物の原因の一つになります。

ノートや教科書、筆記用具など普段使用するものは、置く場所を決めておくと、忘れ物を減らせるでしょう。

特徴③整理整頓が苦手

整理整頓ができない子どもは、机の上や鞄の中が常に散らかっていることが多いです。そのため、必要なものを見つけ出せないのです。

例えば、教科書やノートを取り出そうとすると、他の物が邪魔をするため、持っていくべきものを忘れることがあります。

整理整頓が苦手だと、必要なものをすぐに準備することができず、結果的に忘れ物が多くなります。

特徴④学校の準備を当日の朝に行う

前日の夜に準備をするのではなく、当日の朝に急いで支度をする子どもも、忘れ物が多くなる傾向があります。

朝は時間が限られているため、慌てて準備をすることになり、必要なものを確認しきれずに家を出ることが原因です。

忙しい朝は特に、時間のプレッシャーもあるため、忘れ物をする可能性が高まります。前の日のうちに準備をすることが重要です。

特徴⑤言われたことを途中で忘れる

親や先生に「これを持っていってね」と言われても、途中で他のことに気を取られて忘れ物をすることがあります。

特に、注意散漫になりやすい子どもや、集中力が続かない子どもにこの傾向が強く見られます。

一度にたくさんのことを指示されると、全てを覚えきれず、その結果、重要なものを忘れることが多くなるのです。

特徴⑥何を持っていくべきかを把握できていない

忘れ物が多い子どもは、そもそも何を持っていく必要があるのかを、きちんと把握できていない場合があります。

学校で必要な持ち物のリストを頭の中で整理するのが難しく、リストを見ても確認を怠ったりします。

しっかりと持ち物を確認する習慣を身につけることが重要です。

忘れ物が多い子どもと発達障害の関連性

この章では忘れ物が多い子どもと発達障害の関係性について解説します。

ADHDの関連性

ADHDのある子どもには、注意が散漫になりやすく、物事に集中するのが難しいという特徴があります。

この特徴が、日常生活の中で持ち物を管理する能力にも影響を与えるため、頻繁に忘れ物が起こるのです。

例えば、以下のような行動がADHDのある子どもによく見られます。

  • 学校に必要な物を確認せずに家を出る
  • 授業や部活動の切り替え時に、必要な持ち物を忘れる
  • 一度に複数のことを指示されると、途中で何をしなければならないのかを忘れる

ADHDのある子どもにとって、持ち物を計画的に管理することは難しく、周囲のサポートが必要なことがあります。

忘れ物を減らすためには、シンプルな手順を繰り返し教え、習慣化させることが効果的です。

また、タイマーやリマインダーを活用して、重要な時間やタスクを思い出させる仕組みを導入するのも有効です。

ASDの関連性

ASDのある子どもは、特定のパターンやルーティンに固執する傾向があります。一方で、予測不能な出来事や新しい環境に対しては、不安を感じることが多いです。

このような特徴が、持ち物に対する管理を難しくさせる場合があります。ASDのある子どもに見られる忘れ物に関連する行動は、以下のようなものです。

  • 一つのことに夢中で、他のことを忘れる
  • 同時並行で作業すると忘れやすい
  • 口頭で伝えられたことは忘れやすい

ASDのある子どもの忘れ物を減らすためには、ルーティン化された準備プロセスを設けることが効果的です。

例えば、毎日同じ手順で持ち物を確認するチェックリストを作成し、それを習慣化することで、忘れ物を防ぐことができます。

また、親や先生がサポートしながら、物の管理を視覚的に整理する方法も有効です。

忘れ物が多い子どもへの6つの対応

この章では、忘れ物が多い子どもへの対応について解説します。

対応①一緒に忘れ物の対策を考える

まず、子ども自身が忘れ物を減らそうという意識を持つことが重要です。

親や保護者が一方的に指示をするのではなく、子どもと一緒にどうすれば忘れ物を減らせるかを話し合い、対策を考えていく姿勢が大切です。

例えば、どんな状況で忘れ物が多いのか、どの持ち物を特に忘れやすいのかを子ども自身に考えさせ、それに基づいて対策を立てていきましょう。

重要なのは、子どもが自発的に行動を変えることです。

対応②忘れ物が多くなる理由を考える

忘れ物が多くなる背景には、さまざまな理由が考えられます。

例えば、以下のような要因です。

  • 朝の準備時間が短すぎる
  • 準備を怠る癖がある
  • 注意散漫になりやすい

忘れ物が多くなる状況やタイミングを一緒に振り返ってみると、具体的な理由を見つけ出すことができます。

その上で、どうすれば改善できるかを考え、必要な対策を講じるようにしましょう。

対応③デジタルツールやアプリを活用する

最近は、スマートフォンやタブレットを活用した便利なツールやアプリがたくさんあります。

例えば、リマインダー機能やカレンダーアプリを使えば、持ち物や重要な予定を簡単に管理できます。

子ども自身がアプリを使いこなせるようサポートし、毎日の持ち物確認や準備をデジタルツールでサポートすると効果的です。

特に、忙しい朝や学校の準備が複雑な場合に、この方法は大いに役立ちます。

対応④ものの定位置を決める

ものを決まった場所に置く習慣をつけることは、忘れ物を防ぐために非常に有効です。

毎日使う物や、学校に持っていくものについては必ず定位置を決め、そこに置く習慣を身につけさせます。

例えば、筆箱や教科書は机の上、体操服や上履きは玄関の近くというように、ものの定位置を明確にし、それを守ることが大切です。

これにより整理整頓の習慣がつくと、自然と忘れ物が減っていきます。

対応⑤前日に準備する習慣をつくる

朝の時間は限られており、急いで準備をするとどうしても忘れ物が発生しやすくなります。

前日の夜のうちに、必要なものを揃えておく習慣を身につけることが大切です。

保護者が手伝いながら、次の日に必要なものを前日に用意する時間を設けると、朝は慌てることなく余裕を持って準備できます。

また、夜に一度落ち着いて準備することで、忘れ物を防ぐだけでなく、気持ちの面でも安心して学校に行けるようになります。

対応⑥チェックリストを作る

持ち物が多く、整理が難しい場合には、チェックリストを作成して、毎日確認する習慣をつけるのも効果的です。

チェックリストには、毎日持っていくものや特定の曜日に必要なものを書き出します。1つずつ確認しながら準備するよう、お子さんを促しましょう。

子どもが自分でチェックリストを使いこなせるようにすれば、親がいなくても自立して準備をする力が身につきます。

特に、ビジュアルを取り入れたり、色分けしてあるリストだと、視覚的に確認しやすく効果的です。

忘れ物が多い子どもに対して避けるべき4つの行動

この章では忘れ物が多い子どもに対して避けるべき行動について解説します。

NG①手を貸しすぎないようにする

忘れ物が多いからといって、すべてを親が管理すると、子ども自身の問題解決能力や自主性が育ちにくくなります。

また、いつも親が手を貸すと、子どもは自分で持ち物を確認したり準備する必要性を感じなくなります。

重要なのは、子ども自身が忘れ物を減らすためのスキルを身につけることです。親は、それをサポートする役割に徹することが大切です。

過度な手助けは、最終的に子どもの成長を妨げることになります。

NG②罰を与える

忘れ物をしたからといって、罰を与えることは避けるべきです。

罰を与えると、子どもは忘れ物をしないことではなく罰を避けることに意識が向き、本質的な改善には繋がりません。

また、罰を受けることで子どもが自己評価を下げてしまい、自信を失うことにもつながります。

忘れ物が多い場合は、原因を理解し、どのようにすれば改善できるのかを一緒に考えることが効果的です。

子どもの成長を助け、自主的に問題を解決するための方法を模索する姿勢を促す方が、長期的には成功につながります。

NG③忘れ物を学校に届ける

子どもが学校に忘れ物をした場合、親がすぐに学校に届けることは避けたほうが良いです。

親が何度も忘れ物を届けると、子どもはどうせ届けてくれるという意識を持ち、改善しようとする気持ちが育ちません。

忘れ物をした際には、子ども自身がその状況に責任を持ち、次回忘れないようにどうすれば良いかを考える機会を与えることが大切です。

忘れ物をしたことで困った経験がある子どもは、自然と持ち物管理に気を配るようになるはずです。

NG④子どもを責めすぎない

忘れ物が多いことに対して、子どもを過度に責めることは逆効果です。

細かい部分を注意しすぎると、いつも注意をしているような状況におちいりがちになり、子どもにも親にも精神的な負担がかかります。(参考:文部科学省「特別支援教育について」

責めるよりも、どうすれば次に忘れ物をしないかを一緒に考える姿勢を持つことの方が有効です。

子どもにとって、ポジティブなフィードバックと建設的なアドバイスが、忘れ物を減らすためのモチベーションになるでしょう。

 

まとめ〜忘れ物が多い場合は子どもと一緒に対策を考えましょう〜

忘れ物が多い子どもには、持ち物の管理が難しかったり、整理整頓が苦手だったりと、さまざまな理由があります。

これらの困りごとをチェックリストやデジタルツールなどを活用してサポートしたり、計画的に準備をする習慣を身につけさせることが有効です。

また、発達障害の特性が関連している場合には、個別のサポートが必要です。医療機関やスクールカウンセラー、発達障害のある子どもの勉強をサポートする学習塾などの専門家や支援機関に相談してみるのもいいかもしれません。

忘れ物が多い子どもには、過度に手を貸したり罰を与えたりせず、自立心を育てるためのサポートをするようにしましょう。

責めることなく、一緒に改善策を考え、子ども自身が責任を持って行動できるよう導いていくことが、長い目でみると成長を促すのです。

Q&A よくある質問

忘れ物対策を知りたいです。

以下が考えられます。

  • 一緒に忘れ物の対策を考える
  • 忘れ物が多くなる理由を考える
  • デジタルツールやアプリを活用する
  • ものの定位置を決める
  • 前日に準備する習慣をつくる
  • チェックリストを作る

詳細については、こちらで解説しています。

子どもが忘れ物をよくします。親としてなにに気をつければいいのでしょうか?

以下が考えられます。

  • 手を貸しすぎないようにする
  • 罰を与える
  • 忘れ物を学校に届ける
  • 子どもを責めすぎない

詳細については、こちらで解説しています。

監修 / キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【新著紹介】

『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
(2022年9月、KADOKAWA)
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KADOKAWA公式

【略歴】

2011年 キズキ共育塾開塾(2025年6月現在17校+オンライン校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2025年9月現在9校)

【メディア出演(一部)】

2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

共同監修 / キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。

【執筆記事・インタビューなど(一部)】

日本経済新聞 / 朝日新聞EduA / テレビ東京 / 不登校オンライン / 通信制高校ナビ

サイト運営 / キズキ

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2025年6月現在、全国に17校とオンライン校(全国対応)がある。

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