通信制高校ってどんな感じ?概要、進路、メリット、生徒の特徴などを紹介!
こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルをサポートする完全個別指導塾、キズキ共育塾です。
このコラムを読んでいるあなたは、以下のような悩みを抱えていませんか?
- 通信制高校って、よくわからない。実際どんな感じ?
- 通信制高校が自分に合うのか気になっている
- 毎日通学する生活リズムがつらく、無理なく通える学校を探している
- 集団生活や人間関係に疲れて、安心できる環境で学び直したい
このコラムでは、通信制高校の概要やメリット、デメリット・注意点について解説します。
あわせて、通信制高校に通う人の特徴や卒業後の進路についても紹介します。
このコラムが、通信制高校に興味があり、一歩踏み出したい人の助けになれば幸いです。
私たちキズキ共育塾は、通信制高校生や通信制高校を検討している人のための、完全1対1の個別指導塾です。
10,000人以上の卒業生を支えてきた独自の「キズキ式」学習サポートで、基礎の学び直しから受験対策、資格取得まで、あなたの「学びたい」を現実に変え、自信と次のステップへと導きます。下記のボタンから、お気軽にご連絡ください。
目次
通信制高校ってどんな感じ?まずは概要をお伝えします
この章では、通信制高校の概要について解説します。
通信制高校は、全日制高校に比べて登校日数や学習スタイルの自由度が高く、自分のペースで高校卒業を目指せる仕組みを持つ高校です。
概要①全日制高校との違い
通信制高校と全日制高校の大きな違いは、学習スタイルと登校日数です。
全日制高校は毎日学校に通い、クラス単位で授業を受けるのが基本です。一方、通信制高校はレポート提出や単位認定試験、スクーリング(登校日)などを組み合わせて学習します。(参考:文部科学省「高等学校通信教育の現状について」)
登校は月1〜数回程度でよい学校も多く、体調や生活リズムに合わせて学べる点が特徴です。
また、クラス固定ではない場合も多いため、自分のペースを大切にしたい生徒さんに向いています。
概要②通信制高校の種類
通信制高校には、大きく分けて公立と私立があり、それぞれ特徴が異なります。
公立は学費が比較的安く、一般的には、「最低限のサポートで淡々と学習したい人」に向いています。
一方、私立はサポートが充実しており、進路相談、通学コース、専門コース、イベントなどの多様なプログラムが魅力です。
また、独立型、技能連携型、広域型などに分類され、地域や学びたい内容に応じて選べる幅が広い点もポイントです。
概要③通信制高校のシステム
通信制高校の学習は、レポート提出・スクーリング・単位認定試験の3つで構成されています。
日常の学習はインターネットなどを利用して自宅で進めることが多く、自分のペースでレポートに取り組めます。
スクーリングは学校での対面授業のことで、年数回〜月数回など、学校によって頻度が異なります。
単位認定試験は科目ごとに実施され、合格することで単位を取得できます。単なる点数の試験ではなく、学習状況等が評価されるのが特徴です。(参考:文部科学省「高等学校通信教育の現状について」)
概要④卒業要件
通信制高校を卒業するためには、3年間の在籍、74単位以上の修得、特別活動30時間以上の3つを満たす必要があります。
通信制高校には「留年」という仕組みがないことが多いです。ただし、レポート提出やスクーリング、試験を通じて単位を取得していくため、自分でスケジュールを立てて進めていくことが重要になります。
特に、スクーリングや特別活動は学校ごとに内容が異なるため、自分の生活スタイルに合った学校を選ぶことが卒業への近道です。
概要⑤入学・転入・編入について
通信制高校は入学の柔軟さが特徴で、新入学のほか転入と編入も可能です。
転入は現在高校に在籍している人が対象です。在籍日数や取得済みの単位を引き継げます。転入のタイミングによっては、元々の高校と同じタイミングでの卒業を目指せます。
一方、編入は過去に高校を中退した人が対象です。在籍日数や取得済みの単位を引き継げることは転入と同じです。ただし、中退を挟むことで「高校に在籍していない期間」があるため、「3年間の在籍」を満たすためには、元々の高校と同じタイミングでの卒業を目指すことは難しいです。
学期ごとに入学のチャンスがある学校も多く、自分のタイミングでスタートしやすい点が大きな魅力です。
概要⑥必要な費用
通信制高校にかかる費用は、公立と私立で大きく異なります。
公立は年間数万円程度と比較的安く済むことが多いのに対し、私立は年間20〜40万円ほどが一般的です。
さらに、専門コースやサポート校を併用する場合は追加費用が発生します。
教材費やスクーリングの交通費など、細かな出費があることも理解しておきましょう。
なお、2026年度から、いわゆる「高校無償化制度」が大きく変わります。私立の通信制高校への支援金額が大きく上がるため、学費の懸念点は薄れていくと考えられます。
通信制高校の学費については、以下のコラムで解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
概要⑦併用されるサポート校について
通信制高校に通いながら、学習を支援するサポート校を併用するケースもあります。
サポート校は、通信制高校と提携した教育機関のことで、学習指導、進路相談、登校習慣のフォローなどを提供してくれる心強い存在です。
通信制高校のサポート校については、以下のコラムで詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
通信制高校のメリットってどんな感じ?7選紹介!
この章では、通信制高校のメリットについて解説します。
通信制高校には、全日制高校にはないさまざまな魅力があるため確認してみてください。
メリット①小規模でアットホームな環境
通信制高校は全日制高校に比べて在校生の人数が少なめで、アットホームな環境が整っている学校が多いのが特徴です。
生徒さん一人ひとりに担任やスタッフが丁寧に関わるため、悩みや不安を相談しやすい環境が整っています。
また、クラスが固定でない場合も多く、生徒さん同士の距離感が近すぎないことが、逆に過ごしやすいと感じる人も多いようです。
メリット②校則(服装など)の自由度が高い
通信制高校は、服装や髪型に厳しい校則を設けていない学校が多く、私服で通える学校も少なくありません。
自分らしいスタイルで過ごせるため、学校のルールに縛られすぎずリラックスして通えるでしょう。
また、登校日数が少ないため、通学や校則によるストレスを受けにくい点も挙げられます。
自己表現を大事にしたい人や、校則に窮屈さを感じていた人にとって、自由な環境は魅力的です。
メリット③自分のペースで学習できる
通信制高校の最大の特徴は、何といっても自分のペースで学べることです。
決められた時間割に合わせるのではなく、レポート提出やオンライン授業を中心に、自分の生活リズムに沿って学習を進められます。
そのため、体調が不安定な人や朝が苦手な人でも、無理なく高校卒業を目指せるのが大きなメリットです。
メリット④自分に合ったカリキュラムで学べる
通信制高校は、選択科目やコースが豊富なのが特徴で、自分に合った学び方を選ぶことができます。
例えば、大学進学を目指す人向けの進学コース、IT・デザイン・美容などの専門コース、スポーツや芸能活動と両立できるコースなど、多様な選択肢があります。
自分の興味や将来の目標に合わせて学べるため、学習意欲を保ちやすい点も魅力です。
メリット⑤部活動やイベントもある
通信制高校は部活動がない、イベントが少ないと思われがちですが、実際には多くの学校で部活や行事が用意されています。
オンライン部活や、月に数回程度の通学型活動など、無理のない範囲で楽しめる点が特徴です。
また、文化祭、スポーツ大会、修学旅行などの行事を開催している学校もあり、高校生活らしさを感じることができます。
参加は強制ではなく自分の体力や気分に合わせて選択できるため、負担なく友人と交流を楽しめます。
メリット⑥仕事に直結する資格を取得できる
通信制高校の中には、資格取得をサポートする学校も多くあります。
例として、ITパスポート、MOS、簿記、介護関連資格、美容系資格など、将来の仕事に直結するものも豊富です。
専門コースと連動して資格学習を進められるカリキュラムもあり、高校在学中に実践的なスキルを身につけられるのが特徴です。
メリット⑦やりたいことに集中できる
通信制高校は時間の自由度が高いため、自分のやりたいことにしっかり時間を使える点も魅力です。
芸能、スポーツ、創作活動、仕事、資格勉強など、個々の目標に合わせてスケジュールを組めます。
全日制高校のように毎日通学する必要がないため、パフォーマンス活動や大会遠征、制作活動などに専念できるのも大きな強みです。
通信制高校のデメリット・注意点ってどんな感じ?3選紹介!
この章では、通信制高校のデメリット・注意点について解説します。
通信制高校には自由度の高さという魅力がある一方で、注意しておきたいポイントもあるため、あらかじめ確認してみてください。
注意点①自己管理が必要
通信制高校では、自由度が高い反面、自己管理能力が必要になる点が注意点です。
全日制高校のように毎日決まった時間に授業があるわけではないため、計画を立てて学習を進める必要があります。
提出期限を守る、スクーリングに参加する、試験に向けて準備する、といった行動を自分で管理できないと、単位取得が遅れて卒業が難しくなることもあります。
注意点②人間関係の作り方は工夫が必要
通信制高校では、登校日数が少なく、クラス単位での授業も限られるため、人間関係を作る機会が少なくなりがちです。
友人との交流はスクーリングや学校行事に限られる場合が多く、自分から積極的にコミュニケーションを取らないと孤立しやすくなります。
また、グループ活動や部活なども全日制高校に比べて少人数で行われるため、友達作りには工夫や勇気が必要です。
注意点③全日制高校に比べて単位取得や進学の工夫が必要
通信制高校では、自分のペースで学べる反面、単位取得や進学の計画は自分で意識して組み立てる必要があります。
提出レポートの遅れや試験の不合格が重なると、卒業に必要な単位を取得できないこともあります。
また、大学進学や専門学校進学を目指す場合は、一般入試や推薦入試に必要な学力や書類準備を、自分で調整しなければならないケースもあります。
通信制高校に通う人の特徴ってどんな感じ?6パターン紹介!
この章では、通信制高校に通う人の特徴について解説します。通信制高校には、全日制高校よりも多様な生徒さんが多く通っています。
特徴①自分のペースで学びたい
通信制高校は、全日制高校や定時制高校よりも自分のペースで学びやすいです。
学校の時間割に合わせるのではなく、自分に合わせた学び方をしたい人には向いています。
特徴②全日制高校の時間割に体調が合わない
全日制高校のように毎朝決まった時間に登校する時間割が体調に合わないため、通信制高校を選ぶ生徒さんは多くいます。
その点、通信制高校は朝が極端に苦手な人や、体調が不安定で毎日通うのが難しい人でも、自分の生活リズムに合わせて学習できるのが魅力です。
無理に通学して体調を崩すリスクが少なく、健康を優先しながら高校卒業を目指せます。
特徴③前の高校が合わなかった
全日制高校に在籍していて、学習環境や人間関係が合わずに通信制高校に転校する生徒さんもいます。
通信制高校は自由度の高い環境で自分のペースで学べるため、前の学校のことをリセットして再スタートしやすい環境です。
特徴④中学校で不登校の経験がある
中学生時代に不登校を経験したことがある生徒さんにとって、全日制高校の通学ペースに合わせるのは難しい場合があります。
その点通信制高校では、自宅学習やスクーリングを組み合わせて学ぶことができ、無理なく高校卒業資格を取得できます。
学校に行くこと自体に不安がある場合も、学び直しの環境として適しており、精神的な負担を少なくして学習を進められます。
特徴⑤学校以外の目標がある
将来的に専門分野や仕事、趣味などに集中したい生徒さんも通信制高校を選ぶケースがあります。
具体的には、芸能活動、スポーツ、音楽、創作活動など、学校以外の目標に多く時間を使いたい人に向いています。
学習の自由度が高いことで、自分の夢や目標に向けて効率的に時間を使える点が特徴です。
これは実は、大学受験についても似たようなことが言えます。通信制高校生は学校の勉強に使う時間が少ない分、大学受験に向けた勉強に注力しやすくなります。
特徴⑥働きながら高卒資格の取得を目指している
アルバイトや仕事をしながら高校卒業を目指す生徒さんにとって、通信制高校は適した選択肢と言えます。
登校日数が少なく、自宅学習やオンライン授業で単位を取得できるため、仕事との両立がしやすいです。
また、学習時間を自分で調整できるため、生活リズムに合わせた計画を立てやすいのも特徴です。
さらに、働きながら高校卒業資格を取得することで、将来の就職や進学にもつなげられます。
通信制高校卒業後の進路ってどんな感じ?主な5つを紹介!
この章では、通信制高校を卒業した後の進路について解説します。ただ、全日制高校と同じと言えば同じです。
通信制高校卒業後の進路は、多様に広がっています。進路に迷っている方は、参考にしてみてください。
進路①就職
通信制高校から就職を選ぶ生徒さんは多くいます。特に高校在学中に資格取得や専門スキルを身につけていれば、就職活動で有利になるケースがあります。
例えば、介護職、事務職、IT系、販売やサービス業など、さまざまな分野で働くことが可能です。
また、通信制高校で培った自己管理能力や計画性は、社会人としての基礎力として評価されることもあるため、就活では忘れずにアピールしましょう。
進路②大学・短大進学
大学や短期大学への進学を目指す生徒さんも多くいます。
通信制高校では、自宅学習を中心に基礎学力を身につけながら、希望する進学先に合わせて科目選択が可能です。
また、通信制高校は時間の自由が効きやすいため、受験勉強に集中する時間を確保できるのも利点です。
近年は特に通信制高校から大学進学を選ぶ生徒さんが増えており、令和6年度の大学進学率は過去最高の約21.2%となっています。(参考:e-Stat 政府統計の総合窓口「学校基本調査」)
進路③専門学校
専門学校に進学して、職業スキルや実務知識を学ぶ生徒さんもいます。
専門学校では、通信制高校で取得した基礎学力を活かし、IT、デザイン、医療、保育、美容など、将来の仕事に直結する学びを専門的に深められます。
短期間でスキルを習得できるコースもあり、社会に出る準備を効率よく進められるのが特徴です。
進路④留学
通信制高校は学習の自由度が高いため、学習の中で海外に興味を持ち、卒業後に海外留学を目指す生徒さんもいます。
在学中は自宅学習やスクーリングを活用して基礎学力を確保しつつ、語学や専門分野の学習を並行できます。
高校卒業資格を得た後は、語学学校や海外の大学、短期プログラムなどに進学し、国際的な経験を積むことが可能です。
進路⑤その他(フリーター・起業など)
通信制高校卒業後、フリーターとして働きながらスキルを磨いたり、自分で起業したりする人もいます。
自由度の高い学習環境で身につけた自己管理能力や自主性は、独立や副業活動にも活かせます。
例えば、趣味や特技を活かした仕事、クリエイティブな分野での活動、ネットを利用したビジネスなど、多様な働き方を選択できます。
まとめ~通信制高校の理解を深めて自分に合うか検討しよう~
通信制高校は、学習のペースや時間割を自由に調整できる点が大きな特徴で、全日制高校に通うのが難しい人や、自分の目標に集中したい人に向いています。
一方で、自己管理能力や計画性が求められるため、自分に合った学習スタイルを見極めることが重要です。
メリットやデメリット・注意点を理解し、自分の体調や生活リズム、将来の進路を考慮した上で選ぶことで、高校卒業後の選択肢が大きく広がるでしょう。
このコラムが、通信制高校を選択し、自分の目標を叶えるための支えになれば幸いです。





