大学時代にうつ病、そして初めての挫折を経験

私がキズキの講師になったきっかけは、自分自身のうつ病の経験です。

大学生から大学院生のときにうつ病になり、学校を休みがちになった時期がありました。

うつ病になった原因は、周りに優秀な人たちが多い環境で、研究で成果を出そうと心身に負担をかけたことでした。

登校を再開できてからは、自分に研究は向いてないということを薄々感づきながらも、「これまでやってきたことを無駄にしたくない」「期待に応えたい」という一心でがんばっていました。ですが、限界がありました。

「このまま、だましだまし頑張れたとしても、またすぐに壊れてしまう」

そう思い、未練を断ち切るためにも中退を決断。初めての挫折でした。

その後は、まったく新しい教育や福祉という業界に飛び込みました。

現在は、キズキのほかに、重度訪問介護従業者としても働いています。

生徒さんも自分も楽しめる授業を

キズキにはさまざまなタイプの生徒さんがいます。授業は、生徒さんの性格に合わせながらも、私自身が楽しんで行っています。

講師である私自身が楽しむことで、生徒さんに授業の内容に興味を持ってもらえたら、と思っています。

例えば、人からゲームや映画などをオススメされるときに、「その人が生き生きと話していたから興味が湧いた」ということはありませんか?

そのようなイメージで、担当している化学の授業では、「硫酸は危ないものだけど、すごくキャラクターが立っているんだよ!」などと、生徒さんに面白いと感じてもらえるような伝え方を心がけています。

基本的に、元気で明るく、テンションは高め。

生徒さんの趣味や雑談に対しても、「へー!」という純粋な気持ちで聞いてます。

今、お悩みのあなたへ

よくも悪くも、自分の悩みは自分だけのものです。

理解されないことでつらい思いもありますが、悩みがあるということは困難な物事に向き合っている証拠です。

自分の中で誇るべきことだと思っています。

ただし、ずっと悩み続けるにはエネルギーが必要です。

自分の中だけで解決しようとすると、極端な考えにたどり着きがちです。

少しずつ、自分の思いや悩みを他人に話してみましょう。

話すことで余裕ができたり、思わぬかたちでヒントが浮かぶかもしれません。

そして、悩みへの向き合い方も、変わるかもしれません。

保護者さまへのメッセージ

お子さんを心配する気持ちから、接し方や見守り方に悩むことがあると思います。

ですが、大切なのは周囲の方の心の余裕です。

保護者の方も、心身が疲れてくると心ないことを言ってしまったり、共倒れになったりして、こじれてしまいがちです。

お子さんを支え続けるためにも、ご自身を労ってください。

お子さんを支える立場として、息抜きができる場所をもつことはとても大切だと思っています。