起立性調節障害やうつ状態、浪人…。自分の挫折経験を生かして悩む人を支えたい

今現在は体調が安定している私、大学で楽しく勉強している私、将来進みたい道も見つかった私ですが、中学生から大学生にかけて、何度も挫折を経験してきました。

「こんな体験があっても、将来は楽しく過ごせる」という参考としてご覧ください。

最初の挫折は、中学2年生のときでした。

朝起きられなくなり、立ちくらみやめまいに悩まされるようになったのです(おそらく、起立性調節障害だったのだと思います)。

部活の朝練に行けなくなり、部活を引退することになりました。

勉強は得意な方だったのですが、不完全燃焼のまま部活を引退したことが悔しくて、勉強にも身が入らなくなりました。

結果、推薦入試は不合格。

一般入試に向けて必死に勉強し、なんとか第一志望の高校に合格しましたが、大きな後悔が残りました。

高校入学後は一時回復しましたが、高校2年の秋頃から気持ちが落ち込む時期が続き、3年になると再び朝起きられなくなりました。

希死念慮(死にたいと願うこと)などに悩まされ、勉強にほとんど手がつかなくなりました。

そのまま大学受験当日を迎えた結果、全て不合格。浪人生活が始まりました。

浪人時代は、人生でどん底の時期でした。

予備校の授業の開始時間が遅かったため、時間割を自分で作り、1日12時間ほど勉強を続けていました。

自分に合った計画を立てていたつもりでしたが、オーバーワーク気味で追われるように勉強していたのかもしれません。

夏頃から徐々に力が尽き、教室に入れなくなりました。

それからは勉強どころではなく、生きることに必死でした。

ベッドに横たわり、ぼんやり机を眺めながら涙を流すことしかできませんでした。

入試自体は、なんとか受けることができました。

第一志望の大学には合格が叶いませんでしたが、東京理科大学に合格。体調が回復しないまま入学しました。

大学には必死に通学していましたが、呼吸をするのもつらく、起き上がることができなくなり、留年することになりました。

「もう二度と勉強することはできないかもしれない」と絶望していました。

しかし、精神科を受診して治療を開始したところ、1年ほどで体調が回復し、勉強できるようになりました。

やはり病院を適切に利用することは大事だなと思いました。

そして、「将来は数学研究の道に進みたい」という夢も見つけることができました。

その後もコロナ禍に関連して留年を繰り返しながらも、現在は数学科で楽しく勉強しています。

このように、さまざまな挫折を経験してきた私ですが、とある個別指導塾で不登校や保健室登校を経験しているお子さんに勉強を教える機会がありました。

悩みを抱えているお子さんと交流することで、「自分の挫折経験が誰かの役に立つかもしれない」ということに気づきました。

そして、より一層お子さんに寄り添った支援をしているキズキ共育塾の講師になりました。

キズキでは、学びだけではなくコミュニケーションを大切に

生徒さんの考えや気持ちは、どんなものであっても否定せず、そのまま受け止めて話をしっかり聞くようにしています。

授業内容や進め方についても、生徒さんの状況に合わせて決めていきます。

もし、生徒さんが学習の進み具合に不安を感じているようだったら、一緒に計画を見直したり、生徒さんが疲れている様子だったら、雑談を混じえながらゆっくり授業を進めるようにしたりしています。

また、自分の専門や趣味を生かして、教科書だけではわからない視点や知識も伝えていけるよう、工夫をしています。

生徒さんには、学ぶ楽しさを感じてもらいたいと思っているからです。

そのように、キズキは勉強だけではなく、講師やスタッフとコミュニケーションをとることを大切にしています。

キズキには、私以外にもさまざまな経験をした講師やスタッフが在籍しており、常識にとらわれない柔軟な考えを持つ人ばかりです。

生徒さんのどんな目標でも達成できるよう、講師とスタッフが一丸となってサポートしていきたいと考えています。

今、お悩みのあなたへ

あなたは今、「頑張りたい気持ちがあるのに頑張れない」「普通になりたいのに普通になれない」と感じていませんか?

しかし、どんなに苦しいことがあっても、「人生終わりだ」と感じる必要はありません。この先を(楽しく)生きていくことは、もちろん可能です。

私は挫折を経験する中で、たくさんの人に出会いました。

病院や心理士の先生や看護師の方…。皆、私の気持ちを尊重し、寄り添ってくれました。

周囲の人が寄り添ってくれたことで、「どんなに苦しい経験をしても、その先を生きていこう」と考えることができました。

自分の苦しい経験を昇華(社会的に認められるような形で実現すること)できたのです。

苦しみの渦中にいるときはわからなくても、時が経ってわかることがあります。

そのことを信じて、あなたの人生が少しでも豊かになるよう、お手伝いができれば幸いです。

※名前は仮名です。