全てが嫌になるあなたへ 原因や対処法を解説

こんにちは。生徒さんの勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする完全個別指導塾・キズキ共育塾です。
- 生きることに疲れて、何もかも嫌になった
- 努力をしてもうまくいかず、全てが嫌になった
そういった経験はないでしょうか?
このコラムでは、全てが嫌になる原因や考えられる精神疾患、対処法について解説します。
ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
私たちキズキ共育塾は、悩みや不安のある人のための、完全1対1の個別指導塾です。
生徒さんひとりひとりに合わせた学習面・生活面・メンタル面のサポートを行なっています。進路/勉強/受験/生活などについての無料相談もできますので、お気軽にご連絡ください。
目次
全てが嫌になる9つの原因
この章では、全てが嫌になる主な原因について解説します。
- 今の状況から逃げ出したい
- 頑張ることに疲れてしまった
- ささいなことにイライラしてしまう
以上のように、全てが嫌になるきっかけはさまざまですが、なかなかひとりでは気が付きにくいものです。
まずは何をきっかけに全てが嫌になってしまったのか、ご自身の心の声に耳を傾けてみてください。
原因①真面目な性格で自分を後回しにしている

1つ目は、真面目な性格で自分を後回しにしている場合です。
相手のためにと尽くしたり、頑張りすぎたりすることはありませんか?このようにご自身の性格がきっかけで、全てが嫌になり、無気力状態になることがあります。
その他にも、何か失敗したとき「自分はダメな人間だ…」と否定的になり、自分自身を責める場合にも同様のことが言えます。(参考:厚生労働省 こころの情報サイト「うつ病」)
原因②ストレスが溜まっている
2つ目は、ストレスが溜まり、全てが嫌になるケースです。
ストレスが溜まる要因には環境的要因、身体的要因、心理的要因、社会的要因と大きく4つあります。
- 環境的要因:天候や騒音といった外部からの刺激によるストレス
- 身体的要因:睡眠不足や病気から生じるストレス
- 心理的要因:不安や悩みによるストレス
- 社会的要因:学業や仕事で忙しい場合や、人間関係がうまくいかないことによるストレス
その他にも、進学や就職、転職、結婚、出産、引っ越しなど喜ばしい出来事や楽しいことでも、ストレスとなり得ることがあります。(参考:厚生労働省 こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」)
原因③疲労が溜まっている・忙しすぎる

3つ目は、疲労が溜まっている場合や忙しすぎるケースです。こちらで解説したストレスの4大要因の一つでもある社会的要因とも関連します。
学生であれば勉強や部活動、社会人であれば仕事が忙しくなると疲労が溜まり、全てが嫌になると感じることもあるでしょう。(参考:厚生労働省 こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」)
原因④交友関係に問題がある
4つ目は、交友関係に問題があるケースです。
友人はもちろん、社会人であれば同僚や上司など、人間関係がうまくいかなくなると心の負担となり、それがきっかけで全てが嫌になることもあるでしょう。(参考:厚生労働省 こころもメンテしよう「ストレスを感じやすい状況」)
原因⑤問題や悩みを一人で抱え込んでいる

5つ目は、問題や悩みを一人で抱え込んでいる場合です。こちらで解説した性格にも関連します。
「相手に迷惑がかかるかもしれない…」といったように、物事を否定的にとらえて、問題や悩みを一人で抱えていないでしょうか?こういった状態が長く続くと心の調子が崩れて、全てが嫌になる要因になり得ます。(参考:厚生労働省 こころの情報サイト「うつ病」)
原因⑥病気・障害が関連している
6つ目は、病気・障害が関連しているケースです。
全てが嫌になるときに考えられる病気として、以下の精神疾患などが考えられます。
- うつ病
- 双極性障害
- 不安障害
ほかにも、ホルモンバランスの崩れや月経前症候群(PMS)が関与している場合も考えられます。
これらの病気・障害については、こちらで解説します。
原因⑦大きなミスをした

7つ目は、大きなミスをしてしまい、全てが嫌になるケースです。
大事な試験で失敗するなど、大きなミスをしたときにも、何もかも嫌になってしまうことがあります。(参考:厚生労働省 こころの情報サイト「うつ病」)
原因⑧努力が報われなかった
8つ目は、努力が報われず、全てが嫌になるケースです。
例えば、大事な試験などで頑張って準備したにも関わらず、よい結果につながらないと、「努力が報われなかった」とひどく落ち込み、結果、全てが嫌になることもあるでしょう。(参考:厚生労働省 こころもメンテしよう「うつ病」)
原因⑨他人と比べて自分は劣っていると感じる

9つ目は、他人と比べて自分は劣っていると感じるケースです。
心に不調を抱えていると、物事を否定的にとらえることがあります。物事を否定的にとらえると、他人と比較して自分は劣っていると感じることもあるでしょう。そういったことが引き金となり、全てが嫌になる場合も考えられます。(参考:厚生労働省 こころもメンテしよう「うつ病」)
全てが嫌になったときに考えられる3つの精神疾患
この章では、全てが嫌になったときに考えられる精神疾患について解説します。
精神疾患①うつ病

うつ病とは、気分の落ち込みや憂うつ感、さまざまな意欲の低下などの精神的症状と、不眠、食欲の低下、疲労感などの身体的症状が一定期間持続することで、日常生活に大きな支障が生じる精神障害・気分障害のことです。(参考:American Psychiatric Association・著、日本精神神経学会・監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』、厚生労働省「1 うつ病とは:」、厚生労働省「うつ病に関してまとめたページ」、、厚生労働省「うつ病」、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所「うつ病」、MSDマニュアルプロフェッショナル版「抑うつ症候群」)
また、脳の機能が低下している状態、脳のエネルギーが欠乏した状態を指し、脳の中で神経細胞間のさまざまな情報の伝達を担うセロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンなどの神経伝達物質のバランスの乱れや、感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられています。
参考記事:キズキビジネスカレッジ(KBC)「うつ病とは? 症状や治療方法を解説」
精神疾患②双極性障害
双極性障害とは、気分が高揚する躁状態と、気分が落ち込むうつ状態を繰り返す精神障害の一種のことです。かつては、躁うつ病という名前で知られていました。(参考:こころの情報サイト「双極性障害(躁うつ病)」、日本精神神経学会・監修『DSM-5 精神疾患の精神疾患の診断・統計マニュアル』、加藤忠史『これだけは知っておきたい双極性障害 躁・うつに早めに気づき再発を防ぐ! ココロの健康シリーズ』、MedlinePlus「Bipolar Disorder」、MSDマニュアル家庭版「双極性障害」、国立国際医療研究センター病院「双極性障害とは?」、大塚製薬「双極性障害とは」)
双極性障害の躁状態は、過度の身体活動やその状況にふさわしくない程度の高揚感を特徴としています。
双極性障害の発生率に性差の影響はありません。また、通常、10代から30代までに発症するとされており、小児が双極性障害を発症することは少ないそうです。
参考記事:キズキビジネスカレッジ(KBC)「双極性障害のある人が仕事を続けるコツ 向いてる仕事を解説」
精神疾患③不安障害

不安障害とは、不安や恐怖を感じたときに心身にさまざまな不調が表れる精神疾患のことです。
誰でも、大勢の前で話すときや意見を発表するときはドキドキしたり声が震えたりするでしょう。不安障害のある人は、そうした症状によって日常生活や仕事に支障をきたしています。(参考:厚生労働省「不安障害」)
本来、不安とは人間が生きていくうえで重要な機能です。なぜなら、不安を感じることで危険な状況を回避したり避難の準備をしたりできるためです。
参考記事:キズキビジネスカレッジ(KBC)「不安障害のある人に向いてる仕事 就職のポイントや支援機関を解説」
全てが嫌になったときの6つの対処法
この章では、全てが嫌になったときの対処法について解説します。
対処法①休養する

1つ目の対処法は、休養することです。
心身のストレスを抱えきれなくなると、何もかも嫌だと無気力になります。毎日が忙しく、疲労が溜まっている場合にも同様のことが言えます。そういったときにはまず休養をとることをオススメします。
具体的には、バランスのとれた食事と十分な睡眠をとり、生活習慣を整えましょう。無理のない範囲で軽い運動やストレッチをすることも心身の疲労を軽減します。
その他、ゆっくりとお風呂に入る、好きな音楽を聴くなど、気軽に心の休養がとれる趣味の時間をつくるのもいいでしょう。(参考:厚生労働省 こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」)
対処法②身近な人に相談する
2つ目の対処法は、身近な人に相談することです。
友人や家族、仕事に関する悩みを抱えている人であれば、上司や同僚に相談してみることをオススメします。
問題や悩みを一人で抱え込んでしまう場合には、気軽に話せる人がいることで相談もしやすくなるでしょう。相談にのってもらえたことが安心感にもつながります。(参考:厚生労働省 こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」)
対処法③環境を変える

3つ目の対処法は、環境を変えることです。
学校や会社など人により環境はさまざまですが、社会人であれば、部署異動を申し出たり、それでも改善が見込めない場合は転職を検討したりするのもひとつの方法かもしれません。
その他、騒音といった環境的要因がストレスとなっている場合には、すぐには実現が難しいかもしれませんが、引っ越しを検討してみるという方法もあります。(参考:厚生労働省 こころの情報サイト「うつ病」)
対処法④交友関係を改める
4つ目の対処法は、交友関係を改めることです。
クラスや部活動での人間関係に問題がある場合は、地域活動やアルバイト先など学外に自分の居場所をつくってみるなど、交友関係を見直してみるのもひとつでしょう。
対処法⑤考え方を変えてみる

5つ目の対処法は、考え方を変えてみることです。
心身のストレスが大きくなると「努力が報われなかった」「大きなミスをした」「人と比べて自分は劣っている」といったように、物事を否定的にとらえたり、「こうでないといけない」と視野が狭くなり、悪いところばかりに目がいったりします。
そういったときは、うまくいったことに目を向けてみるのもひとつです。考え方を前向きに変えてみることで心が軽くなることもあります。(参考:厚生労働省 こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」)
対処法⑥医療機関や専門窓口に相談する
6つ目の対処法は、医療機関や専門窓口に相談することです。
例として、以下が考えられます。
- 精神科医師
- 公認心理師
- 精神保健福祉センター
- 保健所
- 職場の健康管理センター
- 自治体の相談所
心の不調が長引く場合には、これらの専門家への相談をオススメします。(参考:厚生労働省 こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」)
まとめ〜まずは休養をとり、周りにも相談してみましょう〜

全てが嫌になるきっかけは人によりさまざまですが、心身の不調が原因であることが多いです。そのため、何もかも嫌だと感じたらまずは休養をとりましょう。
また、悩みを一人で抱え込まず、身近な人に相談するのもひとつです。不調が長引く場合には、専門家への相談も検討してみてください。
このコラムが少しでも心が軽くなるきっかけになれば幸いです。
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