高校卒業後に就職。働くうちに、大学に行きたくなる
高校は普通科で進学校でしたが、当時の私は大学進学に全く興味がなく、卒業と同時に就職しました。
仕事は楽しかったものの、働くうちに「やっぱり大学に行きたいな」と思うようになっていったんです。
何か明確なきっかけがあったわけではありません。
ですが、「自分に足りないものは何か」「知的好奇心を満たせるところはどこか」と考えた結果、自分の場合は「それ」が大学だと思うようになったんです。
とは言え、仕事を辞めて昼間の大学に通うことは現実的ではなかったので、働きながら通える夜間の大学・学部を考えていました。
そして、あるとき「今なら夜間大学に進学できるかもしれない」というタイミングがあったのですが、それに合わせるかのように、当時の志望大学を含む多くの大学が夜間部が廃止し、結局進学はできませんでした。
行くタイミングを逃したまま仕事を続けているうちに結婚し、しばらくは大学進学の夢から離れていました。
転職によって昼の学部に通えるように。夫にも背中を押される
次のタイミングは、結婚生活も落ち着いたころ、労働日時(収入)を調整しやすい職場への転職によって到来しました。
労働日時を調整しやすいということは、収入を減らせば自由な時間が増えて、昼の大学にも通えるのではないか…と思い至ったのです。
夫婦二人の収入を考えると、「受験勉強の時間」や「大学に通う時間」のために私の収入が減っても、家計は成り立ちそうでした。
ただ、「成り立ちそう」とは言っても、夫婦のライフスタイルにも関わることですので、私一人では決断できません。
「反対されるかもしれないな…」などと悩みつつ、思い切って夫に相談したところ、あっさり「いいんじゃない?」と背中を押され、私の「大学受験」は本格化しました。
社会人の受験に詳しいキズキに相談・入塾
受験を決意した一方、「何から始めていいかわからない状況」だったので、まずは社会人の大学受験に詳しい塾に通おうと思いました。
そして、インターネットで調べたところ、社会人を受け入れていない予備校も多い中、社会人の方の合格体験談も多く載っていたキズキを見つけたんです。
早速、秋葉原校に相談の申し込みをしました。
担当の方は親身になって相談に乗ってくれて、不安だったこといろいろと聞くことができて安心しました。
この時点で、志望校がなんとなくではあるものの複数に絞れていたので、それぞれの大学の雰囲気や受験の傾向なども教えていただき、参考になりましたね。
また、それぞれに一般入試と社会人入試があるということも聞きました。
「せっかく社会人経験があるし、社会人入試の方が受験科目も少なく有利である」というアドバイスをいただき、社会人入試でチャレンジしよう決め、入塾しました。
学習院大学文学部を第一志望に、キズキで学び直し
いろいろ調べる中で、複数あった受験候補のうち、「学習院大学文学部の、社会人入試」を第一志望に見据えるようになりました。
学習院大学文学部の社会人入試では、語学(英語)・国語(現代文・古文)・小論文の筆記試験と、面接がありました。
そのうちキズキでは古文と小論文を学び、英語と現代文は自分で過去問を解いて勉強しました。
古文は、中学内容で記憶が止まっていたので、独学では難しかったと思います。
ただ、高校レベルの記憶がない分、「目に見えて実力がついていった」というのが自分でもわかりました。
小論文も、書いたことがなかったので、基礎から教えてもらいました。
正直、「大人だし、勉強しなくても書けるんじゃないの?」と思っていたんですが、実際に書いてみると、我ながら本当に稚拙な文章で…。
「読む」のと「実際に書く」のでは全く違うものだと実感しましたね。
特に小論文は、「書いたものを誰か(講師)に見てもらう」のがとても有効だと感じました。
面接についても、聞かれやすい質問や服装などのアドバイスをもらい、準備することができました。
受験をやめようとは思わなかったが、気持ちのアップダウンはあった
受験勉強を始めてから、学力は順調に伸びていき、「受験をやめよう」と思ったことは一回もありませんでした。
それでも、気持ちのアップダウンはありましたね。
やっぱりと言うか、「大学進学という夢を叶えるために、自分にとって間違いないの大学に通いたい」という思いがあり、「本当に学習院大学で学びたいのだろうか」などと自問自答して、答えがわからなくなって迷うことがあったんです。
ですが、キズキで学び、講師やスタッフさんとも話すうちに、「どれだけ『情報』を調べても、実際に入学してみないとわからない部分はある」と割り切って考えるようになりました。
そして、最終的には「元々の第一志望である、学習院大学文学部」だけを受験しました。
キズキでは、私にとって最適な先生の授業を受けられた
キズキのよかったところは、まず、スタッフも講師も、先述のように親身になって相談に乗ってくれたことです。
次に、私にとって最適な先生を紹介してくれたところです。
小論文の先生に、「学習院大学に社会人入試で入って、ちょうど私の入塾直前の3月に卒業した方」を紹介してくれたんです。
学習院大学に限らず、「社会人入試で大学に行った人」の情報って、インターネットを検索してもほとんど出てこなかったんです。
情報が少なく、何にもわからなかった状態なので、社会人入試についても大学生活についても、「実際の話」を聞けたことで自分が入学後のイメージも湧きましたし、勉強のモチベーションも上がりました。
古文の先生も、すごくプロフェッショナルでした。
私と受験先のレベルに合わせて段階的に教えてくださったのはもちろん、初回授業で勉強を開始する前に「お互いを知るための自己紹介シート」があって、早く打ち解けることで安心して勉強に取り組めました。
「直接の勉強」以外では、大学に提出する志願票についてのアドバイスをいただけたのも、すごくよかったですね。
先生にチェックしていただき推敲したことで、志願書は自信を持って提出することができました。
また、キズキの授業は、勉強だけでなく先生との雑談も可能です。
家族とも職場の人とも違う関係性の中での雑談は、受験勉強のストレス解消になっていました。
また、雑談を通じて、受験や大学のこと以外にも、自分の興味・関心を広げることができました。
第一志望校に合格!キズキで学んだ科目はバッチリだった
キズキに入塾したのが4月末で、学習院大学の社会人入試は9月末でしたので、実際の勉強期間は5か月でした。
短期間で勉強を身につけなくてはならないために不安な部分はありました。
ですが、「受かっても落ちても、半年くらいで終わるんだ」という、「終わり」が近くに見えていたために短期的に集中してがんばれた、という部分もありましたね。
筆記試験では、キズキでしっかり対策をしていた小論文と古文はバッチリでしたが、独学で対策した英語は少し難しく感じました。
また、面接では緊張しすぎていて、何を聞かれたのかもよく覚えていません…。
そんな感じの受験生活や受験本番を終えて、私は、学習院大学文学部に社会人入試で合格することができました。
大学受験を目指す社会人の方へ
私は、「社会人からの大学受験」について、「もうこんな歳だし」と思って10年以上先延ばしし続けていました。
しかしその間ずっと、大学に行きたいという気持ちはずっと消えませんでした。
ということは、今年受験しなかったとしても、また来年以降もずっと同じことを思い続けていたと思います。
あなたも、同じような思いを抱えていませんか?
だったら、チャレンジできる状況にあるのなら、結果はどうあれチャレンジだけはした方がいいと、私は思います。
私の場合は、結婚と転職がきっかけになりましたが、人によって、大学に進学できる(受験勉強ができる)条件やタイミングはいろいろなときに訪れるものだと思います。
そして、「昼に通う大学」だけではなく、通信制大学や夜間大学もありますし、社会人経験を活かして大学院に入学できるルートもあります。
なんの偶然か、最近かつての同僚から「通信制大学に入学する」と連絡をもらったり、ある歌手の方の「高卒認定から大学進学が決まった」というニュースも見たりしました。
それぞれの状況は全く異なりますが、つまり、「大人になってからも、いろんな人がいろんな目的・ルートで大学に進学できる」ということでしょう。
ただ、あなた一人だけで考えても、情報が少なかったり、どうしたらいいのかわからなかったりすることもあると思います。
ぜひ、詳しい人や団体に相談して、「あなたの状況」からの大学進学のルートを見つけてほしいと思います。
「まだ条件が整っていないから…」と思う方も、もしかしたら、あなたが気づいていないだけで、「今の状況」からチャレンジできる方法が見つかるかもしれませんよ。
もしよければ、キズキ共育塾にご相談してみてください。
配偶者の方へ
ご家庭によって、状況は様々だと思います。
ただ、どんな状況であれ、配偶者に「大学に行きたい」と伝えることは、すごく勇気が必要なことです。
配偶者の方から「大学に行きたい」と打ち明けられたときは、まずは「勇気を持って打ち明けてくれたことなんだ」と受け止めてほしいと思います。
その上で、詳しい人や団体に相談すると、「学びたいこと」「大学に行きたい理由」「それぞれの家庭」などの事情を考慮した上で、最適な方法が見つかると思います。
もしよければ、キズキ共育塾にご相談してみてください。
※文中の写真は、全てイメージです。