卒業生のその後

第4回：5年間のひきこもり、カタカナも書けなくなった僕。それでも青学に合格し、今は起業して社長に——キズキの伴走があったから【卒業9年目のリアルストーリー】

2025年12月11日 2025年12月11日

山本幹太（やまもとかんた）さん

卒業校舎名：代々木校
キズキ共育塾入会：2014年
キズキ共育塾卒業：2016年
現在の所属：株式会社HIDANE（ひだね）
学校・学部名：青山学院大学法学部

高校不登校、中退、5年間のひきこもりを経験した山本幹太さんは、キズキ共育塾で学び直して青山学院大学法学部に合格しました。

大学は4年間で卒業し、ビズリーチに就職。キズキ共育塾を卒業して9年が経った2025年現在は、自ら起業して社長になっています。

ひきこもり時代には漢字どころかカタカナも書けなくなっていた山本さん。そんな状態からでも、学び直し、大学合格、そして社会での活躍へとつながっていきました。

山本さんの体験談は、「全ての人に可能性がある」ことの実例です。ぜひ、「次の一歩」を考えるきっかけとしてご覧ください。

このページは、全4回の第4回です。山本さんが起業した株式会社HIDANEのことをお伝えします。

ひきこもりだった僕は、今は起業して社長に

僕は、大学卒業後に就職したビズリーチで3年半ほど働いて、株式会社HIDANE（ひだね、と読みます）を起業しました。社長になったということです。

HIDANEは、サウナに関連した事業を行っています。サウナに興味を持ったのも、ひきこもりの経験が関係します。

前に紹介した「ひきこもりから早稲田大学に進学した人」のブログのようなことを、自分でもやってみたんです。YouTubeで「自分の、今の生活」を届ける活動でした。

その活動の一環で、「ある島で、ずっと魚しか食べちゃいけない」みたいなサバイバルをしたんです。で、その島にサウナがあって、そのとき初めて「整う」という感覚を知りました。新卒1年目の夏のことです。

この「整う」の感覚は何かに似ているなと思ったら、坐禅でした。ひきこもりのときに、自己流で坐禅をやっていた時期があります。何か理由があったわけではなく、「やることがなかったから」というものです（笑）。

サウナも坐禅も、ひきこもりの人におすすめなんです。ひきこもりの人は、常に自己否定をしています。でも「整う」と、考えが働かなくなって、自己否定から離れることができるんです。

ただ、本格的に坐禅をやろうと思ったら、修行のハードルが高いですよね。サウナなら、ただサウナに入るだけなので、ハードルが低いです（外出というハードルはありますが）。

ビズリーチ時代に、個人の趣味として「100人くらい集まって、サウナに入る」みたいなイベントを主催していました。

そのイベントで知り合って成立したカップルがいます。で、そのカップルに子どもが生まれたら、逆に考えると、「自分がイベントを開かなかったら、その子どもは生まれなかった」ということですよね。

そんなことを考えるうちに、「この活動は、ゼロから価値をつくっているな。尊いな」と思うようになりました。もちろん子どもは例であり、子ども以外にもいろんな価値があります。

自分にとっての一番の幸せは、「目標を持って、仲間とともに進んでいくこと」です。ビズリーチでも、その幸せを感じながら働いていました。

そして考えを重ねるうちに、その幸せを大切にしつつ、会社員ではなく自ら「ゼロから価値を生み出す」道を選び、起業しました。

自社で、「JIKON SAUNA TOKYO」というサウナも作りました。而今（じこん）とは、「今、この瞬間」という意味です。過去とか未来とかではなく、「今、今この瞬間」と向き合えることが、サウナの本質的な意味だと思っています。

以上、山本さんの体験談をお伝えしました。キズキ共育塾の卒業から9年経った現在、山本さんは、充実した日々を送っています。

山本さんの変化の一歩は、キズキ共育塾での面談でした。いま不登校・中退・ひきこもりの状況にあって、「次の一歩」に進みたいと少しでもお思いでしたら、ぜひ私たちにお気軽にご相談ください。

あなた（のお子さん）の勉強とメンタルを、全力でサポート・伴走します。

このページは、全4回の第4回です。

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