高校不登校、中退、5年間のひきこもりを経験した山本幹太さんは、キズキ共育塾で学び直して青山学院大学法学部に合格しました。

大学は4年間で卒業し、ビズリーチに就職。キズキ共育塾を卒業して9年が経った2025年現在は、自ら起業して社長になっています。

ひきこもり時代には漢字どころかカタカナも書けなくなっていた山本さん。そんな状態からでも、学び直し、大学合格、そして社会での活躍へとつながっていきました。

山本さんの体験談は、「全ての人に可能性がある」ことの実例です。ぜひ、「次の一歩」を考えるきっかけとしてご覧ください。

このページは、全4回の第2回です。山本さんがキズキ共育塾で学んで、大学に合格するまでのお話をお伝えします。

「横」の字が書けずに涙。それでも学び直しを続けた

キズキ共育塾入会から数か月を経て、勉強もするようになりました。最初は英語を受講しました。「先生の解説を聞きながら、動物の動画を見る」みたいな内容だったかなと思います。

ただ、さっきお伝えした通り、「日本語は、ひらがな以外は全部書けない」という状態はまだ続いていました。

そんな中、勉強を始めてから2か月くらいのときに、センター試験に出願することにしたんです。本当に記念受験で、「センター試験とは、こういうもの」とわかりたいと思っていました。

出願票には、住所を書く欄がありますよね。で、ひきこもりになる前には何度も何度も書いてきたはずの、横浜市の「横」という字が書けませんでした。「顔」みたいな、字とも言えない字を書いて、「書けない」と泣いたことを覚えています。

目標とのギャップに打ちのめされるが、継続できた。それがキズキのすごいところ

勉強を再開したばかりのときは…、楽しくはありませんでした(笑)。きつかったですね。

「大学生になりたいという目標」と、「3年くらい全く勉強していない現状」というギャップに打ちのめされたんです。これは、勉強を再開したからこそわかりました。

英単語は、中学の範囲から何も覚えていない。
日本史も、全く覚えていない。
国語も、よくわからない。

「無理じゃん」と(笑)。

そして、メンタルや体調も一定ではありませんでした。不調のために数か月休んだこともあります。

ただ、休みを挟みつつも、最後まで勉強を継続することはできました。これがキズキ共育塾のすごいところです。普通の塾だったら無理だったと思います。

キズキ共育塾は、ひきこもりの人たちの、「メンタルに浮き沈みがある」「特有の遅さがある」「こういうことを考えがち」みたいなことへの理解がすごくありました。だからこそ継続できたんだと思います。

他の塾では続かなかった。キズキだけが伴走してくれた

実は、キズキ共育塾に入会する半年くらい前に、大手の塾に通ってみたことがあります。本当に勇気を出して行ったのですが、すぐやめることになりました。

その塾では、自分の学力(僕の場合は基礎の基礎)に合わせて勉強を始めることができました。ただ、「ひきこもりや、勉強から離れていた人に特有の事情」に寄り添ってくれるわけではありませんでした。

そもそも毎回校舎に辿り着けるのか、ペース配分をどうするか、モチベーションをどう保つかなどがわからなかったんです。

その半年後くらいに、キズキ共育塾に入会しました。別の塾を経験しているからこそ、余計にキズキ共育塾の手厚いサポートに伴走者感を感じました。「自分のことを本当に理解してくれる人を見つけた」と思いました。

新しい勉強法も身につけながら、「めちゃくちゃ面白い授業」を受ける

勉強を再開してしばらく経つと、「キツい」だけではなくなりました。勉強のスタイルは、基本的には、僕が中学までに実施していた勉強法を発展させる形にしました。

他に、「音声を使う」という新しい勉強法も利用しました。 教材を先生が読んだり、教材付録のCDを使ったりして、音で聴いて覚える方法です。

日本史の先生は、「事実の背景」を説明する話がめちゃくちゃ面白かったですね。

例えば、冠位十二階という仕組みの導入について、ただ事実として説明するだけではなく、「こういう狙いがあった」みたいなことを話してくれたんです。

そういう話も聞きながら、演習もしっかりやって、みたいな授業でした。

キズキの先生は、ひきこもり経験者でも描けるキャンパスライフを教えてくれた

キズキ共育塾では、直接的に勉強を教わる、メンタル的なサポートを受ける以外にも、たくさんのいいことがありました。

その一つが、先生が「地に足のついたキャンパスライフ」を教えてくれたことです。イケイケドンドンな感じじゃなくて、ひきこもり中の自分に配慮した内容です。

「ひきこもりから脱却したらこういう生活が待っているんだ」と、ワクワクを引き立ててくれました。

「大学にはこういう人たちがいるよ」と教えてくれたり、「大学に入ったら何をしたい?」と聞いてくれたりもしました。

大学生の英語の先生は、「自分の大学にハーバード大学の学生を招いて、自分たちと議論する」みたいなことをやっていて、その話も面白かったですね。「大学生って、そんなことができるんだ」と思いました。

青山学院大学法学部に合格。ワクワクしかない。母は「十分苦しんだから、後は好きなことをしなさい」と

結果として僕は、キズキ共育塾で勉強を継続して、青山学院大学の法学部に進学することができました。いろんな大学の法学部を受験して、合格した中から青山学院大学を選んだ形です。

大学に合格した瞬間は、「あ…受かった…」みたいな感じで、大喜びしたとか泣いたとかはありませんでした。でもその後は、ワクワクしかありませんでしたね。

そのときの僕は、キズキ共育塾に通っているとはいえ、基本的にはひきこもりで、年齢も現役の人よりは上です。そんな状態からの大学入学について「怖くなかった?」みたいなことを聞かれることもあります。でも、気持ちは「キャンパスライフへのワクワク」だけでした。

親は、大学に合格したときには安心していたと思います。

母からは、「あなたはもう十分苦しんだから、後は好きなことをしなさい」と言われました。それで僕も、「もう楽しいことしかしない」と決めました。

キズキは心からおすすめ。ひきこもりからの受験勉強にキズキほど向き合っているところはない

ひきこもりから勉強再開や大学受験を目指すなら、キズキ共育塾は心の底からおすすめしたいです。

ひきこもりからの脱却や社会復帰を目指すときには、精神的な不安への伴走者が不可欠です。本人だけ、家族だけでは難しいです。僕は、キズキ共育塾がなかったら、少なくともあの時点での脱却は、100%できていなかったと思います。

キズキ共育塾は、不登校、ひきこもり、うつ病などの方の勉強とメンタルの支援をずっとやってきています。あの当時から、キズキ共育塾ほどそうした人たちに向き合っているところは、他にないのではないでしょうか。絶対にいい環境です。

キズキ共育塾が民間企業であるというのも、いい点の一つだと思います。民間企業だからこそ、いい意味で競争原理が働いて、質のいい支援のデータやノウハウも溜まっています。

ご本人も親御さんも、最初は話をするのも行ってみるのも抵抗があるかもしれません。

でも、キズキ共育塾は懐が深くて、許容力があって、安心できるところです。何かを強要されたり、無理やり何かを勧められることはありません。まずは安心して、話をしてみてほしいです。

このページは、全4回の第2回です。

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