講師紹介
保健室登校から高校進学した私―どんな経験も必ずいつか役に立つ
杉本愛
- 代々木校
- 中央大学商学部会計学科在籍
- 担当科目:英語、中学数学
中学時に保健室登校を経験。商業高校で簿記の勉強の面白さに目覚め、大学は会計学科に進学。講義を受けるうち経営に興味が湧き、現在は経営のゼミに所属。
記事に掲載されている情報は、掲載日時点のものです。
「保健室登校に戻りたくない」―がんばって高校に通ううち、道が開けてきた
私は中学1年生のとき、家庭や学校などの環境の変化に馴染めず、保健室登校をするようになりました。
それまでの私は、自分からは発言せず、周りの雰囲気を読んで行動するような子でした。
それが、中学に入学して新たな人間関係を作っていかなければならない状況になると、気を遣いすぎてしまい、体がついていかなくなってしまったんです。
その後は中学卒業まで、保健室に通いながら自力で勉強を進めました。
もともと勉強は嫌いではなかったんです。
通信教材などを使いながら、自分のペースでやっていけたのはよかったのですが、やはり自分を律しながら進めていくのは大変でした。
高校は、サポート校や通信制高校などの選択肢の中から、倍率が1倍だった公立の商業高校に進学しました。
本当は、公立高校に行けるとは思っていませんでした。
中学の内申点がよくありませんでしたから。
でも、運よく進学できたので、「このチャンスを逃したくない」「ここで休んでまた中学時代のようになってしまうのは嫌だ」との思いから、一度も休むことなく学校に通いました。
久しぶりに体験した「先生に教わる授業」は、すごく面白かったです。
一番前の席で、食い入るように受けていました。
はたから見たら、おかしな人だったかもしれないけれど。
中でも簿記の勉強が楽しかったですね。
周囲に支えてもらいながら、資格を取得するなどしました。
そして、会計士になろうと思い、卒業後は会計学科のある大学へ進学しました。
当時の私の中では、会計士は簿記一級の次に目指すもの、というイメージだったんです。
大学入学後、初めは会計士の勉強を進めていました。
しかし、いくつもの講義を受けるうちに、経営に興味を持つようになりました。
会計だと数字から企業を見ていきます。
だけど、実際にその数字を作り出す「企業経営」というものはどういうものなんだろうって、次第に興味が広がったんです。
そして、現在は経営のゼミに所属しています。
今の自分がこの場所にたどり着けたのはもがく時間があったから
私は、自分の過去の経験を何かに役立たせたいという思いから、キズキ共育塾の活動に参加しています。
保健室登校から商業高校、大学へ入学、そして現在のキズキ共育塾での活動――。
これらが一本の線として結びつくことが、保健室登校をしていた中学のころの私に、はたして想像できたでしょうか。
一見、関係性が見えない、つながっていないような道であっても、いつかその経験は必ず役に立つと信じています。
私自身、保健室登校の経験は本当に役立っています。
そのときがなければ、私は会計を専攻しなかったし、今の大学にいなかったでしょう。
たぶんそのまま進んでいたら、自分が何をやりたいのか、わからないままだったのではないでしょうか。
そういう意味では、「人生の英気を養う時間」を得られたのはラッキーでした。
そこでもがいたことは、むしろいい経験だったと言えますし、今の自分の強みでもあります。
もし今、これを読んでいるあなたが苦しくてつらい思いをしていたり、人と違うことに不安を感じていたりしたとしても、決してあきらめないでほしいんです。
今あなたが経験していることは、5年や10年後にきっと、その時間があってよかったと思えるときがやってくるはずだから。
あなたにとって、一歩踏み出すための手段の一つが大学への進学だとしたら、私たちはそれを全面的に応援することができます。
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