私と同じ不登校の方を支援したい。実戦的なインターンで就職活動にも役立ちました。


杉本愛
中央大学商学部会計学科在籍
財務・経理担当

中学校で不登校を経験。その後会計の面白さに目覚める


不登校になったのは中学1年生の夏。

学校環境と家庭環境の変化のダブルパンチに見舞われたんです。

学校には行こうと思いつつも、どうにも足取りが重くなってしまいました。

私がいない間に、既にクラス内でグループが出来てしまっていて、再び教室に通い始めることは、すごくエネルギーのいることでした。

それでも、もともと勉強自体は嫌いではありませんでした。

勉強しないとまずい、という焦燥感は早くから感じていたので、毎日学校の保健室に通いながら、通信教育の教材を使って自習を進めました。

気づけば中学3年に。

高校に進学して勉強を続けたかったので、志望校を選ぶことになりました。

でも、出席日数が足りず、内申点も良くなかったため、サポート校に進学することを考えていましたが、結果的には運良く商業高校に合格することが出来ました。

今ふりかえると、この中学時代の不登校が今日につながる転機でした。

高校入学後は、毎日休まずに学校に通いました。

中でも簿記の授業が自分の性分に合ったというか、受けていて凄く楽しかったんです。

そこで、簿記についてもっと深く勉強してみようと思い、学校の勉強の傍ら、資格試験の勉強を進め、その結果、簿記1級と同等の資格である、全経簿記上級を取得することができました。

高校での勉強を通じ、ますます商業的な内容に興味を深め、現在の大学に進学しました。

大学入学後、中だるみを経験。バングラデシュへのスタディツアーを経て、キズキに応募


何となく会計士を目指して会計学科に入ったのですが、結局断念しました。

その後は大学生活における目標を見失い、漫然と授業に出て、家に帰ってだらだらする、という日々を過ごしていました。

大学2年の3月頃になって、このような生活にも飽き飽きしてきました。

そして、それまでの怠惰な生活を反省するようになりました。

大学生活で自分が取り組んだことはこれです!と、誰かに胸を張って言えるようなことは、それまで私は何もしていませんでした。

このままではいけないと、現状に対して危機感を覚えるようになりました。

そこで、改めて何をやりたいか自問してみました。

そうすると、高校時代から、不登校の経験を、何らかの形で生かしたいと考えてきたことに思い至りました。

私にとって、それは決してただマイナスだった訳ではありませんでした。

自分の進路を決めるきっかけとなった重要な出来事であり、その意味でプラスの側面も持ち合わせていました。

「私と似た経験をした方々の支えとなり、新たな一歩を踏み出すための手助けになれないだろうか」このように考えるようになりました。

この頃から、漠然とインターンについて調べたり、セミナーに参加したりし始めました。

その中で、低所得者向けのビジネスである、BOPビジネスに興味をもちました。

同時に、大学の学生団体が、BOPビジネスの現場である、バングラデシュへのスタディツアーを主催していることを知りました。

そこで、ちょうど良い機会と思い、そのツアーに参加することに決めました。

一方で、自分の不登校の経験をもっと直接的に生かせるインターンについても、探し続けていました。

そこで、検索エンジンで「不登校 インターン」と調べて、出てきたのがキズキでした。

キズキのインターンに応募してすぐに、バングラデシュに出発しました。

当初は、BOPビジネスを理想的なものであると捉えていました。

日本側にとっては商機となり、相手国側にとっても、日本の先進的な技術を享受することが出来る。

その意味で、両者にとってウィンウィンの関係となるのではないかと。

しかし、実際にバングラデシュに行き、BOPビジネスに携わる現地の人たちに会ってみても、結局は現地の人たちが何を考えているのか、果たしてこの人たちは幸せなのか、そこまでは分かりませんでした。

このような現実に突き当たり、当初抱いていた理想との乖離を痛感しました。

「バングラデシュのような、私にとっては異質な境遇に身を置き、その気持ちを忖度することの難しい誰かのために働いても、私のできることには限界がある。それよりは、自分の身近にいる、似た経験をした人に関わる仕事を選んだ方が、より良い選択といえるのではないか」ツアーに参加してからは、このように考えるようになりました。

帰国すると、キズキの面接が控えていました。

キズキに来られる方々の多くは、不登校や中退を経験しながらも、向学心を捨てず、勉強に取り組もうとされています。

自分が不登校を経験したことから、そのような方々が感じられた悩みや苦しみのことはよく分かります。

面接前には、インターンとして働く場所として、これ以上適した場所はないのではないかと考えていました。

思わぬ形でのインターン採用~経理、法務、労務、税務といった、バックオフィス業務のスペシャリストとして~


今でこそ会計やバックオフィスを担当するインターンとして働いていますが、応募した時点では、会計の知識を生かして働くことは全く考えていませんでした。

当初は、ただ純粋に自分と同じ経験をした人を助けたいとの思いから、応募することを決めました。

面接では、「キズキのように、不登校経験者向けの塾事業を広めるような仕事に関わりたい」ということを、理事長である安田さんに伝えました。

面接後、採用が決まり、キズキで働かせてもらうことになりました。

当時キズキは発足して間もなく、法人としての諸機能がまだまだ整備されていない状態でした。

バックオフィスについてもまた然り。

そこで、会計の知識を買われ、その管理全般を任せてもらえることになりました。

当時のキズキには、バックオフィスを担当する方がいませんでした。

そのため、働いてみて最初に思ったことは、「果たしてこの法人は大丈夫か?」ということ(笑)。

それぐらい何も整備されていませんでした。

ただ、大変な思いをしたことは事実ですが、裁量の大きな仕事を与えられ、試行錯誤しながら課題解決に取り組んでいく過程で、大きく成長することができたと確信しています。

発足して間もないキズキのシステムを作り上げていくのは、とても楽しいものでした。

このことは、インターンとして働き始めた当初からずっと実感しています。

そして、幸いなことに、税理士や外部のプロボノの方々が、インターン業務を開始した当初から、サポートをしてくださりました。

そのおかげで、着実に作業を進めていくことが出来ました。

学生のうちから、このような優秀な方々と、法人を代表してビジネスの場で話すという経験は、今思うと本当に貴重なものだったと思います。

現在は、経理、法務、労務、税務といった、バックオフィス業務全般を担当しています。

専門家の方々から適宜アドバイスを受けながら、日々の業務に励んでいます。

会計知識の実践〜そしてそこから見えてきた、経理データの意味を伝えることの難しさ〜


キズキでのインターンを通じて学んだこととして、大きく2点挙げることが出来ます。

1点目は、会計の知識を現場で活用して、実践経験を積めたことです。

高校、大学と座学で学んできた簿記や会計の知識が、実務でどのように用いられているのかを知ることが出来ました。

2点目は、経理データの持つ意味を伝えることがいかに大変か、そして重要であるかということです。

経営戦略を考えていく上で、経理データは大きな役割を果たします。

会計の知識のない人にも、その意味をわかってもらうために、データを正確に読み解き、内容を噛み砕いて伝える必要があります。

現場の事情を知り、データの裏付けを取った上で、説得力のある説明をするように心がけています。

キズキで働いている他のスタッフの方々の印象ですが、やはり職員の方々から、講師・インターンまで含め、皆がキズキの理念に共感して働いていると思います。

一人一人に任される仕事の裁量と責任は大きいです。

四苦八苦しながらも、皆さんが仕事をやり遂げている姿を見るにつけ、優秀で、バイタリティに溢れた方々だと思います。

私もそのような姿に刺激を受けて、業務に励むことが出来ています。

キズキでのインターンを通じ、自分の理想とする経理像が明確に。就職活動にもこのことは大いに役立った


就職活動は、結果的に第一志望である重電メーカーの総合職に内定をいただきました。

キズキのインターンをする中で、それまで漠然と抱いていた経理像がより明確になりました。

そのおかげで、就職活動がスタートした12月から具体的なイメージをもって企業選びをすることができました。

例えば、企業説明会に参加する際も、この企業において経理や経営企画はどのような位置づけなのか、任される仕事の範囲と裁量はどれくらいなのか等、一歩踏み込んだ視点で企業の話を聞くことができました。

その上で、時には質問をすることで、自分が希望する経理像が実現できる企業を具体的な理由をもって選定することができました。

また、エントリーシートの提出時や面接時においても、キズキでのインターンの経験は様々な文脈の中で語ることができました。

自分の経験をそのまま企業の志望理由や経理という職種を選んだ理由につなげて話すことができたため、一貫性をもって話すことができました。

もちろんインターンをはじめた一番の動機は就職活動ではないですが、インターンの経験は間違いなく、就職活動の成功要因となっていますね。

応募者へのメッセージ


学校で学んだ知識が、実務でどのように利用されているのかを知り、それを実践すること。

普通の学生生活を送っているだけでは、このような機会を得られることはまずありません。

キズキでは、インターンの一人一人に対し、そのような機会が与えられています。

任される仕事の裁量と責任は大きく、壁に突き当たったとき、それを乗り越えるのをサポートしてくれる、専門家の方々もいらっしゃいます。

優秀なスタッフと共に、自身の専門性を生かして働くことで、経験を積みたいという方には、キズキでのインターンをお勧めします。

大学2年の2月にキズキでインターンとして働き始め、今では4年生として11月を迎えています。

かれこれ1年9ヶ月もインターンを勤めてきたことになります。

社会に貢献しながら、かつ自分自身も成長できるという、一挙両得の仕事を通じて、強い達成感を得ています。

それだけではなく、和気藹々とした雰囲気で、活気と若さに満ち溢れていて、本当に居心地が良い職場環境にも、魅力を感じています。

これだけ長く続けられているのは、このような理由があるからです。

私は発足間もない時期からキズキの活動に関わり、その成長を肌で感じてきました。

自分の関わっている組織が躍動感を持ってぐんぐん成長していく様子を現場で見られるのは、すごくエキサイティングな体験です。

キズキの活動に少しでも興味を持たれた方は、是非キズキに来て、活動をサポートして頂けると嬉しいです。