うつ病や発達障害等で悩む方々の就労を支援する「キズキビジネスカレッジのスタッフ」(正社員)を募集します

募集は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
■「キズキビジネスカレッジ」とは?
キズキビジネスカレッジ(以下、KBC)は、うつ病と発達障害で悩む方々の就労を支援するビジネススクールです。
KBCでは、「就労移行支援」という国の障害福祉サービスの枠組みを利用して、専門性の高いビジネススキルの習得やその方の障害特性に考慮した支援を行い、利用者さまの目標にアプローチしています。
これまでの就労移行支援事業にはなかったスタイルの事業所であり、2019年4月の事業開始直後から多くの利用希望をいただき、2020年6月には2つ目の事業所がオープンしました。
そんなKBCでは、この度、事業拡大に伴って新たな運営スタッフ(正社員)を募集いたします。
業務では、日々のメール・電話対応から実際のプログラム実施まで、幅広く行っていただききます。
立ち上げのワクワク感とスピード感の双方を楽しみながら、正確に丁寧に、利用者や周囲の方と温かい関係を築きながら業務を行える方を求めています。
■募集要項
雇用形態 |
---|
正社員(株式会社キズキ) |
業務内容 |
|
求める人物像 |
|
勤務開始時期 |
応相談 |
応募資格 |
下記①②をともに満たす方
|
勤務地 |
下記①②のうち、いずれかとなります
|
勤務時間 |
月~金曜日の9時30分~18時30分(1日8時間勤務+休憩1時間) ※月に1~2回ほど土曜日に勤務いただく場合がございます(その場合、平日に代休をお取りいただきます)。 |
待遇 |
|
休日・休暇 |
|
選考プロセス |
|
■キズキグループは「何度でもやり直せる社会をつくる」という理念の実現を目指しています

株式会社キズキ及びNPO法人キズキは、キズキグループとして「何度でもやり直せる社会をつくる」という理念を掲げ、設立以来一貫して理念に沿った事業展開を行ってきました。
株式会社キズキは、「キズキ共育塾」の運営に加え、うつや発達障害の方の就労を支援するビジネスカレッジ事業、地方自治体と連携して困難な若者の就労・就学を支援する公民連携事業などを展開しています。
また、「何度でもやり直せる社会をつくる」という理念の実現のためには、
「利用者が最もよいサービスを選択できること」
「持続可能な組織であること」
「質の向上に向けた切磋琢磨を行うこと」
が、社会課題解決において重要であると考えていることから、「ビジネス」と「社会貢献」の両立を追求しています。
キズキ共育塾は2018年で創業8年目となりますが、売上・利益面とも毎年前年比1.3〜1.5倍の成長を続けています。
NPO法人キズキは、受益者負担とすることが適切でないなど、ビジネスの手法を通じた解決が難しい分野の社会課題の解決を目指し運営されています。
2018年10月現在は、ひとり親世帯向けの奨学金事業と、渋谷区の低所得世帯に塾に通えるためのクーポンを配布する「スタディクーポン」事業を主に行っています。
キズキグループ全体で、困難を抱える方々が生きづらさを感じている社会の現状と様々なアプローチで向き合っています。
■就労移行支援事業を開始した背景

うつ病や発達障害があると、キャリアを築けない…そんな社会を変えるために2019年4月に立ち上がったのが、就労移行支援施設「キズキビジネスカレッジ(KBC)」です。
KBCでは、うつ病などの症状で働けない状況にある方々、発達障害のためにうまく働けない方々を支援しています。
うつや発達障害によって離職すると、今後のキャリアをあきらめなければいけない。
今の日本はそんな社会になっていると思います。
しかし、うつ病を経験して仕事を休んだことがあっても、発達障害で苦手なことがあっても、それぞれの方に向いた仕事はあるはず。
KBCは、そう強く信じています。
また、離職すると、「自分は他の人から遅れをとってしまった」という思いが生じ、ますます気分を落ち込ませます。
しかし、KBCに通い、簿記、財務、プログラミング、英語などの実践的なスキルを学ぶことで、離職中の時間を「周囲から遅れをとったと落ち込む時間」ではなく、「次のキャリアの準備ができる有意義な時間」に変えていきたい。
KBC設立の背景には、そんな思いがあります。
■「KBCスタッフ」の仕事内容
KBCのスタッフの仕事内容は、「①事務業務」と「②支援業務」に分かれます。
それぞれの詳細は、下記のようになります。
①事務業務
事務業務は、入社後すぐに、OJTで学びながら担当していただきます。
使いやすいクラウドツールやマニュアル等を整備しており、またわからないことは周りに気軽に確認できる雰囲気があります。
週次でオペレーション改善のためのミーティングを行っており、不要な雑務や非効率な事務作業は可能な限り削減できるようにしています。
事務業務の詳細は、下記のとおりです。
(1)問い合わせ対応(メール・電話・LINE 等)
うつや発達障害等の当事者の方や、その保護者の方から、KBCの質問や利用に関する問い合わせをいただきます。
まず何よりもその方のお悩みに寄り添いながら対応し、KBCの簡単な説明をします。
「より具体的な話を聞きたい」「見学に行ってみたい」という方には、面談や見学の日程を調整します。
初回の問い合わせから契約にいたるまでは時間を要することもあるため、継続的に丁寧なコミュニケーションを行いながら、入所のサポートをしていきます。
(2)利用者の通所スケジュールの管理
KBCでは、利用者の体調面に応じた通所ペースの設定、利用者のキャリア希望に沿った通所内容の設定など、一人ひとりに合った通所スケジュールを組んでいます。
このスケジュール表の配布、出席予定の把握、実際の出席状況の把握等を行います。
また、体調面が不安定などの理由で欠席が多い方は、電話やメールでフォローを行いながら、必要に応じて面談等を設定し、通所継続をサポートします。
(3)サービス利用料の、行政・ご本人への請求業務
KBCのサービス利用料は、一部が行政負担・一部が自己負担となっています。
毎月月末から月初にかけて、行政・ご本人のそれぞれへ請求を行います。
多少複雑な作業を伴いますが、マニュアルとOJTで丁寧にお伝えしますので、3か月前後で習得いただけます。
②支援業務
事務業務の習得後は、支援業務について、先輩スタッフのOJTで学びながら始めていきます。
利用者の支援方針について話し合うミーティングを週次で行っており、支援課題を一人で抱え込むのではなく、チームで議論し解決していける体制を用意しています。
(1)支援プログラムの実施
KBCでは、会計・英語・マーケティング等の専門スキル講座、面接対策や障害特性の伝え方などの就職系講座、心理講座やコミュニケーション講座等、様々な支援プログラムを実施しております。
各スタッフは1~2個のプログラムを担当し、利用者に問いかけたり、利用者間のコミュニケーションの時間を設けたりしながら、参加型のプログラムを実施していきます。
それまでに実施してきたプログラムの内容を丁寧に引き継いでいきますので、応募時点で会計・英語・マーケティングなどの知識がなくても大丈夫です。
(2)入所サポート(初回面談、入所の手続きのサポート、体験利用のご案内など)
上記①事務業務の(1)問い合わせ対応に続く業務です。
面談に訪れるのは、ご本人さまだけの場合もあれば、保護者さまだけの場合も、親子でいらっしゃる場合もあります。
お悩みを抱える方に寄り添い、安心を提供できるようになることが大切です。
(3)個々の利用者のキャリアプランにそった支援計画の作成
利用者の就労状況、成育歴、現在の困りごとや将来のキャリアのご希望などを丁寧にヒアリングしながら、KBCの通所期間の目標を設定し、支援計画に反映させていきます。
(4)利用者との定期面談やキャリア相談の実施
定期面談を通じて、一人ひとりの目標達成の状況をうかがいながら、利用者のメンタルの調子や就労準備の状況に応じて、柔軟にプランを見直していきます。
またキャリア相談では、個々のキャリアに関する相談に応じながら、インターンの機会提供やエントリーのサポート等を行い、利用者の就職活動に伴走します。
(5)利用者の関係機関とのコミュニケーション(役所・支援機関・就職先企業など)
利用者の就職に向けて、私たちKBCだけでなく、利用者のお住まいの地域の役所、支援機関等とも連携することがあります。
具体的な例では、必要に応じて利用者と企業の間に入り、「利用者の特性を伝えるサポート」や「互いの希望の調整」などを行います。
就職後は、就職先企業と連携しながら利用者の職場定着を支援します。
③補足
事業所の簡単な清掃・ゴミ出し、消耗品・備品の管理・発注、郵便物の発送・受取、一般的な電話応対などの日常業務は、事務業務・支援業務の区分なく担当します。
■KBCスタッフの仕事の魅力とは?
KBCのスタッフ職には、下記のような魅力があります。
①今までのビジネス経験を活かして、社会貢献度の高い仕事ができます
幅広いキャリア形成を支援するKBCでは、福祉業界の経験者だけでなく、様々な経歴のスタッフが活躍できます。
例えば今のお仕事でExcelやWordを使った業務のご経験がある方は、KBCのスタッフとしての事務業務や、Microsoft Office・PC基本操作等を利用者に教えることなどにご経験を活かしていただけるかもしれません。
また、人材業界の経験がある方は、職種に関する豊富な知識が利用者の就職支援に役立つかもしれません。
これまでの経験を活かして、できることから始めていただきながら、利用者の支援に関わっていくことが可能です。
KBCでは、「自分の経歴や仕事が、確かに誰かの役に立っている」と実感することができます。
また私たちは、目の前の方々に向き合うことをとおして、やがては社会を変えていくことができると信じています。
一人ひとりの利用者にとって何がベストなのかを常に考える仕事はチャレンジングであり、悩みが絶えません。
ですが、それと同時に私たちは「社会をよくしていく」という理念をいつも忘れず、視野を広く持って支援に取り組んでいます。
そのような職場環境で、社会貢献度の高い業務を行うことができます。
②利用者本人のニーズと自尊心に徹底的に寄り添った支援を実践できます
うつ病や発達障害の当事者の中には、例えば「単純労働」など、仕事を選ばなければ比較的容易に就業を再開できる方もいます。
そうした場合、単純労働が好きな方であれば問題ないのですが、現実として、大学でしっかり勉強されていた方や、ある程度キャリアを積んできた方は、「これまで勉強やキャリアを積み重ねてきたのに、自分にはもう単純労働『しか』できなくなったのか」などと思うことで、自尊心が傷つくこともあります。
「障害を持っていたって、キャリアを築いて生きていきたい」と思う人はたくさんいます。
KBCでは、こうした「ビジネスキャリアを積みたい」という当事者のニーズと向き合い、プログラミング、会計、ファイナンス、マーケティングなどのビジネススキルを提供しながら、再就職や起業の準備をサポートします。
そうした環境の中で、利用者の方々が将来に向けて前向きに歩み出し、自分を取り巻く状況を少しずつ変え、「自尊心」を回復できる支援に取り組むことが可能です。
■募集要項
雇用形態 |
---|
正社員(株式会社キズキ) |
業務内容 |
|
求める人物像 |
|
勤務開始時期 |
応相談 |
応募資格 |
下記①②をともに満たす方
|
勤務地 |
下記①②のうち、いずれかとなります
|
勤務時間 |
月~金曜日の9時30分~18時30分(1日8時間勤務+休憩1時間) ※月に1~2回ほど土曜日に勤務いただく場合がございます(その場合、平日に代休をお取りいただきます)。 |
待遇 |
|
休日・休暇 |
|
選考プロセス |
|
■よくある質問
ここからはQ&A形式で、実際によくいただくご質問を紹介します。
Q:今○○歳ですが(教育や支援の経験がないのですが)、応募は可能ですか?
A:ご応募にあたり、年齢・性別・学歴・職歴などは一切不問です。
実際に、様々なバックグラウンドを持った人が働いています。
Q:転勤はありますか?
A:一般的に転居が不要な範囲では、個人の事情や希望に最大限考慮した上で、勤務校舎の変更は通常の異動として行われます(例:新宿区四谷のKBCから新宿区新宿のKBC第二事業所へ異動)。
転居が必要となる転勤は、原則としてございません。
Q:入社後の研修などはありますか?
A:基本的にはOJTの形で業務を習得していただきます。
入社後、まずは事務業務を中心に学んでいただきます。
平均して、入社半年後から、支援業務(入所面談や就職面談など)の習得が開始します。
また外部アドバイザーとして連携し、不定期に研修を開催しております(例:睡眠指導講座、個々の利用者の支援に関するアドバイス、障害者雇用に関する研修、面談研修など)。
Q:入社後のキャリアステップはどうなっていますか?
A:個人の希望や会社の事業展開の状況に応じて、様々なキャリアの可能性があります。
具体的な例としては、次のようなことが考えられます(一例です)。
- 継続して事業所運営業務に従事する
- 新規事業所の立ち上げに関わる
- 事業部のマネージャーになる
- サービス管理責任者の資格を取る
- 他事業(学習教室事業、公民連携事業)に異動する
定期的な面談でご本人の希望を伺いながら、個々が能力や希望に応じて長期的なキャリアを形成できるようサポートする人事制度の運用を開始しています。
なお、会社として特定のキャリアステップの推奨はしておらず、個々が希望やライフプランを踏まえ納得感を持ち働けることを大切にしたいと考えています。
KBCでの業務では、次のような経験やスキルを身につけていくことができます(一例です)。
- 相手のニーズをくみ取りながらのコミュニケーション
- 事務作業の効率的な実行
- 支援効果と売り上げの両方を考えながらの日々の業務遂行
- 一つの課題にチームで向き合った上での、解決に向けた議論
- 幅広いビジネススキルや職種に関する知識
- メンタルヘルスに関わる知識や支援経験
こうした知識やスキルは、仮に今後、キズキの中でKBC以外の事業部に異動する際や、キズキ以外の会社でまた新たなキャリアを積む際にも、きっと役立つはずです。
ご自身のキャリアをより充実したものにしていくために、ぜひKBCスタッフとして私たちと一緒に働きませんか?
■代表からあなたへ

キズキ代表の安田祐輔です。
キズキは、「何度でもやり直せる社会をつくる」ことをミッションに掲げ、
- 不登校・中退などの方を対象とした塾(キズキ共育塾)
- うつ病・発達障害を経験した方を対象としたビジネススクール(キズキビジネスカレッジ)
- 全国の自治体・大学等との連携事業(公民連携事業)
などの事業を、主には関東・関西で展開している会社です。
起業のきっかけは、私自身の経験でした。幼い頃から家庭環境に恵まれず、12歳のときに家を出て、住む場所を転々としながら、鬱屈した日々を送っていました。
しかし、18歳のときに一念発起して大学に行くことに決め、2年間の猛勉強を経て大学に入学したことが、人生の転機となりました。その経験が、不登校・中退の方を対象とした塾(キズキ共育塾)の立ち上げのきっかけとなっています。
20歳のときに大学に合格した後は、バングラデシュやパレスチナに関わりながら充実した日々を送っていました。しかし、新卒で入社した総合商社では、入社後4か月でうつ病となり退職しました。後に、私自身が発達障害の当事者だったこともわかります。
そのときの経験が、うつ病・発達障害を経験した方を対象としたビジネススクール(キズキビジネスカレッジ)の立ち上げに繋がっています。
2011年の創業から、8年が経ちました。2019年現在は、東京・神奈川・大阪で、正社員・アルバイト含め300名の社員が活躍しています。
私たちは、社会的包摂を真に実現する会社でありたいと思っています。社会の中で困難を抱えた方々が自尊心を持って生きていくために何が必要か、何が社会に足りていないのか、真摯に考え行動し続けたい。「なんとなくよいこと」をやるのではなく、やるべきことをきちんとやる会社でありたいと思っています。
そのためには、まず「経営」が重要です。よりよい支援をすることはもちろんですが、売上を上げ利益を上げ、安定した事業基盤をつくらなければ、事業は継続・拡大しません。
さらに、既存の福祉・教育事業にはない価値を社会に提供することも必要です。「キズキ共育塾」や「キズキビジネスカレッジ」といった事業だけでなく、「スタディクーポン(低所得世帯への塾代クーポン)」や「少年院での学習支援」などの様々な事業を通じて、私たちにしか出せない価値ある事業を創造していきます。
ご関心のある方は、ぜひご応募、または説明会にお越しください。
【安田祐輔経歴】
やすだ・ゆうすけ。1983年横浜生まれ。国際基督教大学卒業後、総合商社へ入社するもうつ病になり退職。その後、ひきこもり生活を経て、2011年にキズキを創業。近著に『暗闇でも走る』(講談社、2018年4月)がある。明治学院大学社会学部社会福祉学科非常勤講師。