1. 採用トップ
  2. 採用説明会・イベント
  3. 【開催レポート】キズキゼミVol.2 「“孤立する子どもたち”の支援」を考える~子どもたちを取り巻く課題の“今”と“これから”~

【開催レポート】キズキゼミVol.2 「“孤立する子どもたち”の支援」を考える~子どもたちを取り巻く課題の“今”と“これから”~

不登校・引きこもり支援」を考える

2018年8月25日(土)、キズキゼミ第2弾「“孤立する子どもたち”の支援」を考える~子どもたちを取り巻く課題の“今”と“これから”~を、日本IBM株式会社様の本社セミナースペースをお借りして開催いたしました。

今回の登壇者は、キズキグループ代表・安田祐輔と、NPO法人PIECES代表理事・小澤いぶき様です。

キズキゼミとは、不登校、引きこもり、中退、うつなどの「困難な状況に陥った方々」を1,000人以上サポートしてきたキズキグループが主催する、「困難な状況に陥った方々」に関し社会的な課題意識を持つ方、「困難な状況に陥った方々」の支援者(志望者)の皆さま向けのセミナーとなります。

毎回1つのテーマを設定し、キズキグループのメンバーがテーマに基づいたトークを展開した上で、ご参加者の皆さまとも意見交換を行います。

第2回キズキゼミのご参加対象の方としては、主に以下のような方々を設定させていただいておりました。

  • 「孤立する子どもたち」の社会課題に関心がある学生・社会人の方
  • 「子ども」や「教育」に関わる仕事に将来や直近で携わりたい、または携わっている方で、現代の日本社会の「子ども」や「教育」を取り巻く社会課題にご関心のある方
  • キズキグループまたはPIECESが行う支援の形にご関心のある方

このようなイベントを行うようになった背景には、「不登校や中退など、困難な状況に陥った方々の伴走者となるような支援者が不足している」という問題意識があります。

キズキでは毎日たくさんの相談をいただいておりますが、一方ですべてのニーズに応えられていないことにもどかしさを感じ続けています。

キズキゼミを通じて、不登校や中退などの困難な状況にある方々を支援したいと思う方が一人でも多く生まれることを願っています。

第2回となる今回は、夏休みということもあってか中学生・高校生の方から50代の方まで、本課題に関心をお持ちの50名近くの皆さまにご参加いただきました。

本イベントは、事前にご参加者の皆さまから頂戴したご質問を元に、対談形式で進めてまいりました。

実際に取り上げさせていただいた質問としては、

  • 団体の立ち上げ経緯や取り組んでいる事業について
  • 活動において一番苦労したこと、今苦労していること
  • 必要な方に必要な支援が届くようにするために、どのような手法を用いているか?

といった、安田と小澤様ご自身、また自団体の活動に関するお話から、

  • “孤立する子どもたち”への政府の対応についてどう考えるか
  • 公教育と、フリースクールなどの学校外の教育活動、それぞれのあり方について
  • 子ども食堂など、互助的なコミュニティの今後について

といった、行政や他団体の取組についての考えなど、多岐にわたるテーマにてトークを繰り広げていく2時間となりました。


各質問における対談内容を抜粋いたします。

活動において一番苦労したこと、今苦労していること
キズキ・安田「支援者が不足していること」
PIECES・小澤様「中長期的な支援では『わかりやすい成果』が見えづらいため、資金を集めづらいこと」

必要な方に必要な支援が届くようにするために、どのような手法を用いているか?
キズキ・安田「当事者が安心・信頼できる情報をWebで届ける。また、最近は、自団体の活動だけではなかなか支援が届きづらかった方々へも届けるべく、行政との連携も強化している」
PIECES・小澤様「子どもたちが日常生活を送る動線上にいる方にPIECESのことを知ってもらう」

子ども食堂などの互助的なコミュニティの今後について
キズキ・安田「地域単位だけでコミュニティをつくるのではなく、地元では周りの目が気になる人のために、他地域の『そうした場』も利用できるようになることが必要だと考える」
PIECES・小澤様「子ども食堂以外にも、『そういうコミュニティ』が地域の中に複数できていく仕組みと、『そうした場』に当事者をつなげる仕組みを作っていくことが大事」


ご参加いただきました皆さまからのアンケートを一部ご紹介いたします。

  • 終始圧倒されっぱなしでしたが、仙台から来てよかったと思います。共感できることも新しく知ったこともいっぱいありました。(20代・男性・支援者)
    • 子どもの困難への支援に対し、それぞれの方法でアプローチされていて、ご自身の経験から使命感を以て取り組まれていることがよくわかりました。(30代・女性・支援者希望)
      • 自分自身の考え方の偏りに気づかされました。支援は支援者側の価値観の押しつけにならないように「寄り添う」ことを意識していきたいと思います。(20代・女性・支援者希望)
        • 「~が正しい」、「~すべきだ」といった考えではなく、子どもたち一人ひとりがどう思っているのかを第一にしている部分がとてもいいと思いましたし、そういう考えを持とうとしてくれる人がどんどん広がって増えたらいいと思いました。(10代・女性・大学生)

        閉会後も多くの方々が会場に残り、安田や小澤様と直接お話しされたり、ご参加様同士で交流されるなど、大変熱量の高い場となりました。

        ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

        そして、本イベント開催にあたり、ご登壇いただきました小澤いぶき様、会場提供と運営に多大なるご協力いただきました日本IBM株式会社の皆さま、助成金をご提供いただいたモバイル・コミュニケーション・ファンド様にも、御礼申し上げます。


        不登校・引きこもり支援」を考える

        ※本イベントは、NPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンド様の「2017年度 ドコモ市民活動団体助成事業」の助成によって開催いたしました。