自分も過去に不登校やいじめを経験した立場から多様な人生の選択肢を伝えたい
1991年生まれ、山形県出身。大学在学中にキズキ共育塾代々木校で講師を始め、卒業後の現在も、結婚生活と並行して週5日講師として働く。「ハロー!プロジェクト」が好き。
キズキ共育塾の講師に応募した動機
そもそも私自身が小・中・高とずっといじめられっ子で、学校にも家庭にも全く馴染めませんでした。
私の周囲の環境では、一度いじめられっ子になったり何かの挫折をしたりしたら、そこにいる限りずっと「そういう扱い」になる気がしていました。
その状況からなんとか抜け出すために、東京の大学への進学を決断しました。
通っていた高校は地域で一番偏差値が高かったのですが、私は不登校気味でろくに学校に行っておらず、成績は下の下でした。
決断からは、受験に向かって、得意な文系科目を短期間で効率よく伸ばし、かつ自分に合った勉強をしたおかげで、現役で合格できました。
大学では、教育学科に進み、「学校大好き!」ではなく「大嫌い!」の立場から教育について考えていました。
そんな中、「学校に行けなくたっていい、馴染めなくたっていいということをもっと臨床的に伝えたい」「生徒に合った勉強法を一緒に考えたい」「(いわゆる5教科に限らず)勉強することで人生の選択肢が増えるということを伝えたい」と思い、不登校やいじめの経験者支援に重きを置いた学習塾を探し、キズキ共育塾にたどり着きました。
キズキ共育塾のよいところ
生徒さんのニーズに合わせた授業ができること、生徒さんが主体であることです。
いわゆる「一般の塾」は、決まった教材を使用し、マニュアル通りの指導が求められます。
ですが、キズキ共育塾では、授業の進め方に厳しい制約がなく、使用する教材も進行管理・計画も、生徒さんに合わせて、講師の判断で決められます。
また、これも「一般の塾」とは大きく異なる部分として、キズキ共育塾は、勉強の指導と同じくらい、メンタルの支援にも力を入れています。
授業時間の90分間では、「ずっと勉強をしていなければならない!」というわけではなく、必要に応じて雑談や相談も行えます。
生徒さんの勉強のレベルはもちろん、その日の体調や気分にもできるだけ合わせた授業ができるので、講師の腕の見せ所ではないですが、自分の経験や考え、学んだことを最大限に活かせる仕事だと思います。
キズキ共育塾は、未経験でも大丈夫です
個別指導塾で講師として働くのはキズキ共育塾が初めてで、応募時には授業の準備や進め方に不安がありました。
ですが、授業を受け持つ前には集団研修があり、そこで先輩講師の話を聞けたり、分からないことは質問できたりしますし、入塾した生徒さんの初回授業での注意点も紙媒体でもらえたりしたので、安心できました。
また、研修だけでなく、キズキ共育塾には講師も利用できるフリースペースがあり、そこで他の講師と話す機会もあります。
そんなときに、「こういうタイプの生徒さんの初回授業ってどんなふうにしたらいいですか」など話しかけてみるのもありだと思います。
キズキ共育塾で印象に残っているエピソード
以前現代文の授業を担当していた生徒さんのことを書きます。
その生徒さん(A君とします)は、過去にも大学に通った経験があったのですが、その大学の雰囲気が合わずに苦しい思いをしていました。
改めて自分に合った大学で好きなことを勉強したいと思い、その大学を中退し、再度の受験を決意したそうです。
A君は、過去に受験した大学がかなり偏差値の高い学校だったこともあり、集団予備校に通って必死に勉強した経験もありました。
ですがそのときは、先生に気軽に質問できないことを始め、予備校全体の空気に馴染めなかったそうです。
「こうじゃなきゃいけない」「こういうのはダメなんだ」と言われることも多く、価値観がひとつの方向に縛られてしまうことに抵抗があったのことでした。
ですが、キズキでは「これが合わないなら、こっちをやってみたら」「無理しなくてもいいよ」と言われることが多く、「価値観を縛られずにできるところから伸ばしていくという考えに救われた、勇気を出してキズキに来てよかった」と言ってくれました。
今までも何人もの生徒さんを送り出しましたが、「キズキに来てよかった」と言ってもらえるのが一番嬉しいです。
A君の他にも「キズキに来てよかった」「キズキがあったから人生に少し希望が持てた」などと言ってくださる生徒さんがたくさんいました。
高校までの学校生活に馴染めなくても、勉強が苦手でも、キズキ共育塾は気にせず通える場所だと思いますし、これからもそうであり続けたいと思います。
ちなみに、A君は見事第一志望に合格し、大学生活を楽しみにしながらキズキ共育塾を卒業しました。
応募を考えている方へのメッセージ
先に述べたように、キズキ共育塾のよいところは「生徒さん主体」であるということです。
A君の通っていたような予備校では、あくまでも受験が主体であり、それに向かって生徒が努力して自分を合わせていくようなイメージです。
もちろん(講師としても生徒としても)そういうやり方が合う人もいるのでしょう。
ですが、十人十色とはよく言ったもので、本来的には、生徒さんが十人いたら十通りの「合ったやり方」があります。
キズキ共育塾には、そういう、個人個人の「合ったやり方」を見つけて伸ばしていこうという風土があります。
「塾講師になってみたいけれど、一方的に勉強だけを教えるよりも、もっと生徒さんに寄り添った授業をしてみたい」「自分の辛かった経験を元に、何か人の役に立ちたい」という方は、ぜひキズキ共育塾の門を叩いてくれればと思います。