不登校、中退、ひきこもりからの社会参加支援

こちらは2015年度実施の内容です。2016年度の内容は掲載準備中です。

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不登校・引きこもりから脱出しよう!

遠足、グループワーク、ボランティア、スポーツなどのプログラムを通じて、
「生活リズムの改善」「社会スキルの獲得」「同じ悩みを持つ友達づくり」をしよう!

社会参加プログラムを経て、休塾していたキズキ共育塾に復塾。不安障害克服への第一歩。

高校進学後、人間関係に苦しみ、不安障害を患ったという山本君(仮名)。何とか高校を卒業したものの、当時は通学が憂鬱で夜も眠れない日々を過ごし、体調不良の日々が続いたそうです。
その後、家族と相談の結果、大学進学のため、キズキへの通塾を決意。完全個別指導で、自分のペースに合った勉強ができる点に魅かれたそうです。休塾を経て、再びキズキで学び始めた山本君に、今回話を聞きました。

なぜ社会参加プログラムに通おうと思ったのですか?

社会参加プログラムの存在を知ったのは、キズキに入塾してからです。
僕が初めて参加したのは、江の島に遠足に行くプログラムでした。
当時は、キズキで授業があるときと、買い物をするとき以外は、基本的に家に籠っていました。そんな自分の生活を変えたいと思っていた矢先にこのプログラムを見つけ、まさに渡りに船でした。

また、その頃はキズキに通い始めて間もない頃でした。地元から一人で上京してきて、周囲に同世代の友達がおらず、他方で、キズキは個別授業のため、授業を介して他の生徒と関わることはありませんでした。社会参加プログラムは、キズキに通っている他の生徒の方と友達になるきっかけになり、同時に、周囲の人たちとの関係を築く練習ともなり、ちょうど良い機会でした。

一度休塾をしていますが、その間も社会参加プログラムには参加し続けていますよね。それには何か理由がありますか?

キズキに入塾しても、高校を卒業してからブランクが空いていたため、当初は中々勉強に向き合うことができず、精神的に参ってしまいました。そんな中で、我慢して勉強し続けても気を病むだけで、かえって逆効果だと思いました。大事を取って、あまり深刻に思い詰めてしまう前に、授業については、いったん休塾扱いにしてもらいました。

勉強をしなければいけないというプレッシャーから、キズキで勉強することに抵抗を感じてしまっていました。そんな時であっても、勉強のことを除けば、キズキは居心地の良い場所でした。社会参加プログラムには、勉強のことを忘れて参加することができ、純粋に楽しむことができたので、休塾中も継続して参加するようにしました。

このころは精神的に辛い時期でした。その間、社会参加プログラムのスタッフの朝山さんは、定期的に僕と連絡を取り、一緒にご飯を食べながら話を聞いてくださいました。気持ちが楽になり、すごくありがたかったのを覚えています。

プログラムのほかの参加者の方の印象について教えてください。

自分と同じような境遇の参加者の方が多いと思ったので、コミュニケーションをとることにあまり不安はありませんでした。
実際に参加してみて、それでも最初のうちは話しかけづらかったんですが、ゲームの話など、共通の話題を見つけてからは、話が盛り上がるようになり、意気投合できました。

プログラムには、遅刻せずに参加できましたか?

入塾当初は昼夜逆転型の生活をしていたため、結果として寝坊することも多く、集合時間に遅刻することは何回もありました。
でも、遅刻してもキズキのスタッフや他の参加者の方々は優しく迎えてくれ、全然気まずさを感じませんでした。そのため、途中からであっても、参加をためらうことはありませんでした。そのおかげで、休まずプログラムに参加し続けました。
しかも嬉しいことに、プログラムに参加するために早起きを心掛けた結果、朝型の生活リズムを取り戻すことも出来ました。

好きなプログラムについて教えてください。

一番好きなプログラムは、何と言っても遠足ですね。
最初に参加した江の島遠足もそうですが、まったり各地を歩いて巡りながら、ほかの参加者の方ともいろいろと話をできるところが好きです。それまで自分が行ったことがなかったところへ行く楽しみもありますし、僕のイチオシのプログラムです。

また、PCスキル講座では、ワードやエクセル、パワーポイントといったソフトの使い方を学ぶことが出来ました。予備知識がほとんどない状態で参加したため、最初は不安だったんですが、朝山さんが優しく教えてくださって、楽しみながら使い方を覚えられました。身につけた知識は、今後いろいろなところで役立ちそうです。
ボランティアでは、渋谷区の花壇の整備活動に参加したり、お年寄りの方と一緒に料理を作ったりしました。花に水をあげている時、通りがかりの人から感謝の言葉をいただいた時は嬉しかったです。また、僕自身料理は得意な方なので、一緒に作ったハンバーグを美味しいと褒めてもらったときは嬉しかったです。

運動系のプログラムでは、卓球とフットサルとバドミントンに参加しましたが、中でもバドミントンが一番面白かったです。
実は、スポーツの中でバドミントンが一番苦手なんです(笑)。当初は参加することに対して不安を感じていました。でも、当日は僕と同じように初心者の参加者も多くて安心しました。また、バドミントンの経験者の方に、基礎から優しく教えてもらえました。最初はラケットの面にシャトルを当てることすらままならなかったのに、練習するうちにラリーを続けられるようになり、随分上達しました。2人組を作って臨んだ試合も白熱し、ペアの方と声をかけ合いながら、一心不乱になってシャトルを追いました。こんな風にバドミントンを楽しめたのは初めてでした。

プログラム中、キズキのスタッフの対応についてはどうでしたか?

プログラムに参加されているキズキのスタッフの方々には、いかにも「引率者」といった、上から目線の嫌な雰囲気がなく、一緒にいて緊張することがありませんでした。会話も自然と弾み、終始肩の力を抜いて、活動に参加することができたと思います。
そして、社会参加プログラムの活動を、仕事でやっているという風には少しも見えませんでした。そうではなくて、参加者と一緒に心から楽しんで活動に取り組んでくださりました。そのため、すぐに打ち解けられました。

プログラムを通して自分自身どう変わったと思いますか?

休塾をして、落ち込んでいるときでも、社会参加プログラムだけには顔を出し続けたので、本当の孤独にはならなかったんです。
一人でいると、「自分はこうじゃなくちゃいけない」という理想像を追い求めて、それと現実とのギャップに絶望してしまいます。キズキのスタッフの方々や、プログラムの他の参加者と関わっていたおかげで、鬱々と考え込んでしまのを避けることができました。
プログラムを通して色々な人と関わるなかで、自分だけの凝り固まった考えを脱し、柔軟に考えられるようになりました。

休塾を経て、現在は復塾されましたが、社会参加プログラムに参加したことは、その過程で役に立ちましたか?

僕の場合は、いったん休塾しつつ、社会参加プログラムに参加し続ける中で、他のプログラム参加者やキズキのスタッフの方々の温かさに触れて、またキズキに通いたい、キズキで勉強したいという思いが湧いてきました。
キズキのスタッフの方々は、ある生徒の足が遠のいたならば、決してそれを放っておかず、その方がキズキに戻ってこられるよう、一丸となって支援策を考え、実行してくださいます。これは他にはない特徴だと思います。一度間が空いてしまうと、通常であれば、なかなか顔を出しづらくなってしまいます。
けれど、キズキのスタッフの方々は、休塾中に伺った時も、まるで僕がその前日もキズキに来たかのように、何事もなく、いつでも笑顔で迎えてくれました。
このように、スタッフの方々は、僕とキズキとのつながりが切れないように配慮してくださいました。そのための取り組みの一つとして、社会参加プログラムは機能していると思います。何かの理由で一旦離れてしまったとしても、いつでも戻ってくることのできる雰囲気が、キズキにはあります。
だからこそ、僕は復塾することができました。

今後の目標を教えてください

当面の目標としては、高校生の時には満足いくまで取り組めなかった勉強を、もう一度しっかりやり直してみたいです。
将来は、塾の先生になろうと思っています。キズキの先生方のように、勉強だけでなく、雑談なども含めた面白い授業をできるようになりたいです。
そのためにも、今はしっかりとキズキで勉強を続けていくつもりです。

キズキの社会参加プログラムを考えている人に一言お願いします

最初は参加するのに勇気がいるかもしれません。でも、キズキのスタッフの方々も、他の参加者の皆さんも、みんな温かく迎えてくれます。授業を受けずに、社会参加プログラムだけ参加されている生徒さんも多くいらっしゃいます。まずはキズキの雰囲気を知る意味で、参加してみるのもよいと思います。
一度体験すると、楽しくてクセになると思うので、是非参加してみてください!