ADHDの就職活動、成功のための重要事項5選を徹底解説! | キズキビジネスカレッジ

ADHDの就職活動、成功のための重要事項5選を徹底解説!

2019年10月14日

こんにちは、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジの寺田です。

あなたは、ADHDのせいで就職活動がうまくいかないのではないかと不安になっていませんか?

たしかに、就職活動をする上でADHDが障害になることがあるかもしれません。

しかし、ADHDの特性を強みとして活かす方法がわかれば、あなたに合った就職先は見つかりますので、ご安心ください

このコラムでは、就職を希望しているADHDの方向けに、ADHDの特徴、アピールポイント、あなたに合った就職先の見つけ方を徹底解説いたします。

また、就職活動をしていく中で「自分はもしかしてADHDではないのか?」と思い当たった方にも役立つ内容となっていますので、お悩みの方はぜひこの記事をご参照ください。

安田祐輔

監修:キズキ代表 安田祐輔 (やすだ・ゆうすけ)

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。

その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病の方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2022年2月現在9校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年2月現在4校)

【著書など】
暗闇でも走る(講談社)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』 現代ビジネス執筆記事一覧

執筆:寺田淳平 (てらだ・じゅんぺい)

ペンネーム。1991年静岡県生まれ。
高校2年の春から半年ほど不登校を経験。保健室登校をしながら卒業し、慶應義塾大学文学部に入学。同大学卒業後の就職先(3,500人規模)で人事業務に従事する中、うつ病を発症し約10か月休職。寛解・職場復帰後、勤務を2年継続したのち現職のフリーライターに。
2019年に一般財団法人職業技能振興会の認定資格「企業中間管理職ケアストレスカウンセラー」を取得。

サイト運営:キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。トップページはこちら→

ADHDでお困りの方をひとりでも減らすことができれば幸いです。

ADHDの人の特徴とは?

ADHDの人の特徴とは?

診断を受けている方はご存知かもしれませんが、まずはADHDの概要を説明します。

ADHDとは、正式名称を注意欠如多動性障害(Attention-Deficit Hyperactivity Disorder)といい、発達障害の一種に分類されます

こうしたADHDは、以前は幼少期に特有のものと考えられていました。

しかし、2013年にアメリカ精神医学会の定める『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』においてはじめて成人のADHDが規定されたことで、仕事の進め方や就職活動に悩む、「大人のADHD」が認知されるようになったのです。(参考:岩波明『大人のADHD:もっとも身近な発達障害』)

この章では、そうしたADHDの特徴を詳しくご紹介いたします。


ADHDの3つの特徴「不注意性・多動性・衝動性」

ADHDの特徴として挙げられるのは以下の3つです。

特徴の現れ方には個人差がありますが、一般的に不注意は女性に多く、多動性・衝動性は男性に多い傾向があります。

また、ADHDの3つの特性のうち、多動性の症状は大人になるにつれて次第に収まっていくことが知られています。(参考:榊原洋一『図解 よくわかる大人のADHD』)

「発達障害」というと、「障害」という言葉にインパクトを持たれることもあるのですが、基本的には上記の「不注意性・多動性・衝動性」が前面に出やすい特徴がある、というだけですので、ご安心ください。


「もしかしてADHD?」具体的な見分け方とは

それでは、ADHDかどうかの具体的な見分け方はあるのでしょうか?

ここでは、「ADHDである」と診断を(まだ)受けていない方のために、またすでに診断を受けていても改めて理解するために、前掲した精神疾患の診断・統計を網羅的にまとめたDSM-Vのなかに挙げられているADHDの見分け方を確認してみましょう。

以下の「症状」のうち、6つ以上の項目が少なくとも6か月以上続いており、そのために生活への適応に障害をきたしている(また、その症状が発達段階と関連性がない)場合には、ADHDと判断されます(出典:『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』)

注意欠陥

  • (a)細かな注意ができず、学習や仕事等で不注意なミスをおかす
  • (b)注意を持続することが困難である
  • (c)注意散漫で、直接話しかけられても話を聞いているように見えない
  • (d)指示を最後までやり遂げず、課題や職場での仕事を終えられない
  • (e)課題や活動を筋道立てて行うことが困難である
  • (f)精神的努力の持続が必要な仕事や課題を避けたり、嫌がる
  • (g)課題や活動に必要なものをなくす(ペン、本、書類など)
  • (h)外部からの刺激で気が散りやすい
  • (i)日常の活動のなかで忘れっぽい

多動性・衝動性

  • (a)手足を動かしてそわそわしたり、椅子のうえでもじもじと動く
  • (b)着席が求められる場で離席する
  • (c)走ったりよじ登ったりすることが不適切な場でそうした振る舞いをする
  • (d)落ちついて静かに過ごしたり、余暇活動をすることが困難である
  • (e)じっとしていられない、あるいは急かされているように動き回る
  • (f)しゃべりすぎる
  • (g)質問が終わる前にだしぬけに答えてしまう
  • (h)順番を待つのが苦手である
  • (i)他人をさえぎったり、割り込んだりする(例:会話や議論の場)

ただし、上記には「症状のいくつかが2つ以上の環境(職場・家庭・学校など)で見られる」などの条件があります。

特に学業や職業機能を損ねている明らかな証拠があるかどうかを自己診断で判断するのは難しいです。

そのため、上記項目の自己診断はあくまで参考として、自分がADHDか気になる場合は病院での検査をオススメします

ADHDの人の長所と短所

ADHDの人の長所と短所

ADHDの特徴がわかったところで、就職活動を進めるために考えるべき長所と短所を確認していきましょう。

特に就職活動の際は、ADHDを単なる「障害」ととらえるのではなく、「特性」として受けとめることが大切です

その上で、自分はADHDの特性の中でもどの特徴が強いのかを見極める必要があります。

そうした見極めや就職活動全体について、転職エージェントや就労移行支援事業所など、ADHDに理解のある就労支援機関に頼るのもひとつの手です

特徴をそれぞれ長所と短所にわけて理解することができれば、あなたに合った就職先を探すポイントは見えてきますので、順に見ていきましょう。


①ADHDの人の長所

ADHDの人が就職する上で長所になる点を5つ挙げます。(参考:榊原洋一、高山恵子『図解 よくわかる大人のADHD』)

ADHDの長所

  • 独創性に富んでいて発想力がある
  • 好奇心旺盛でチャレンジング
  • 感覚に優れていて周囲の環境に敏感
  • 興味のある分野であれば寝食も忘れて没頭できる
  • 決断力があってスピーディーに物事を判断できる

中でも、ADHDの人の発想力や独創性が大きな強みになるという話は有名です

発達障害の専門家として著名な福島学院大学大学院教授の星野仁彦先生は、ADHDの人の独創性が「過集中」の傾向とあわさることで優れた成果をあげられると指摘しています。

ADHDの新奇追求や独創性は、長所にも短所にもなる症状です。

過集中傾向も併せてうまくプラス方向に活用できれば、自分の才能や能力にあった職業に就いて、思う存分、独創的な仕事をやることができ、結果的に素晴らしい業績を残せる可能性があります。

「過集中」は不注意の症状と一見矛盾するように見えますが、自分の興味、関心の有無によって集中力と意欲が一気に高まる、ADHDに典型的な特徴です。(参考:星野仁彦『発達障害に気づかない大人たち』)

上述した長所を活かせる職種や就職先を選ぶことができれば、ADHDの人が活躍できる機会はたくさんあるはずです。


②ADHDの人の短所

反対に、ADHDの人の短所にはどのようなものがあるのでしょうか?

こちらも代表的なものを5つ挙げてみましょう。(参考:日本精神神経学会『今村明先生に「ADHD」を訊く』)

ADHDの短所

  • 書類の記入漏れなどのミスをしやすい
  • 仕事の優先順位をつけるのが苦手で先延ばししがち
  • マルチタスクをしようとすると業務効率が落ちる
  • 机のうえを散らかしがちで、書類や物を失くす
  • 他人の意見を聞かずに応答したり行動する

上記の特徴はADHDの人の職務上の困難としてよく挙げられるものですが、工夫次第でいくらでもカバーすることは可能です。

「なりたい職業がある」のなら短所をカバーしつつ働くという選択になりますが、「特にこだわりがない」のであれば、就職先を探す際にはこうした短所が極力表に出ない職業を選んだ方がよいでしょう。

ADHDの人が実際の就職活動で困ること4選|解決策も一緒に紹介

それでは、ADHDの人が就職活動で困るのは具体的にどのような点なのでしょうか?

今回は4つ挙げさせていただきました。

解決策も合わせて解説いたしますので、就職を検討されている方は、ご自身のADHDの傾向と照らしあわせながら確認してみてください。


①スケジュール管理がうまくできない

スケジュール管理がうまくできない

ADHDの悩みとして、「スケジュール管理がうまくできない」というのは筆頭に挙げられるものです

本格的な就職活動においては、複数企業のエントリーシートの締切や面接の日程を管理しなければなりません。

しかしADHDの人はこうした日程調整が苦手な傾向にあるため、ダブルブッキングして困ってしまうことが往々にしてあります。

そこで、スケジュール管理がうまくなりたいという人は、まず「手帳にメモをつける習慣」をつくりましょう

胸ポケットに入るくらいのサイズで構いませんので、手帳とペンを常に携帯して日程を書きこむようにしてください。

その上で、日程調整の場面では必ず手帳を見ながら話すようにすると、スケジューリングの失敗を防げます。

電話であれば、まず保留にして手帳を出す、現場でも「お待ちください」と一言いって紙とペンを出すようにしましょう。

すぐにメモを取ることで、慎重で信頼できる人だという好印象を与えることもできます。

その上で、次項の「スマホアプリ」と組み合わせて、簡単な内容は手帳に、詳細はスマホに、といった使い方もできます。


②時間に間に合わない(遅刻が多い)

時間に間に合わない(遅刻が多い)

「約束の時間に間に合わない(遅刻が多い)」というのもADHDの人が直面しやすいケースです

これは、当日の予定確認や目的地に到達するまでにかかる時間の見積もりが甘いという、主には不注意傾向から生じる問題になります。

電車遅延や渋滞などが理由で時間に間に合わないということは、誰しも日常的に起こることです。

遅刻しそうなときは、担当の人に連絡をして、素直に謝るようにしましょう

その上で、遅刻の頻度が「あまりに多い」のがADHDの特徴です。

そこでオススメしたいのが、「スマートフォンのカレンダーのアラームやリマインダーアプリの活用」です

大切な約束や面接があるときには、スマートフォンのカレンダーなどにアラーム付きで設定しておきましょう。

このとき一緒に確認事項なども付記しておくと効果的です。

画像を添付できるようであれば、目的地までの交通経路をスクリーンショットして貼っておくとよいでしょう。

「時間に間に合わない」というケースに限らず、ADHDの人は短所をカバーするために、ツールや周囲の人を頼るという意識を持つと就職活動も順調に進みやすいです。


③忘れ物や見落としが多い

忘れ物や見落としが多い

ADHDの人が就職活動で困ることの3点目は、「忘れ物や見落としが多い」です

提出すべき書類を忘れたり、締め切りを見落としたりすることは誰にでもあることですが、ADHDの人は症状のせいでそういった機会が特に多いのです。

しかし、就職活動では些細なミスが原因で採用プロセスから外れてしまうこともありますので、入念な対策が必要です。

そこで試してほしいことが、「玄関のドアに、その日の持ち物や予定をメモして貼っておく」という方法です

絶対に忘れてはならないような物や面接があるときには、確認のためにも紙に書きだしてみてください。

そして外出する際に、必ず目につくような場所にリマインダーを貼っておくようにしましょう。

ご家族と同居している人であれば、「予定や持ち物を前もって伝えておいて当日一声かけてもらう」というのも、不注意防止策として効果があります。


④面接やディスカッションが上達しない

面接やディスカッションが上達しない

「面接やディスカッションが上達しない」という悩みも、よく挙げられるのものです

原因としては、面接中にそわそわして落ちつきがないこと、人の話を聞かずに考えなしで意見を述べてしまうことが考えられます。

これでは悪印象を与えるだけでなく、協調性のない人と判断されかねません。

そこで「面接やディスカッションが上達しない」という人にオススメしたいのが、話すときに「年配の方に向かって話していることを想定して、一呼吸置いてから返事をする」というものです

面接の場では、緊張もあいまって、ただでさえ話すスピードが速くなりがちです。

ディスカッションのときも、すぐに意見を述べてアピールしようと気負ってしまうことは仕方のないことではあります。

そんなときに、相手がご高齢の方だったらという想定で話すことで、間を置いてゆっくり返事ができるようになります

ゆっくり話すことで余裕が出てくれば、考えもはかどるようになるのでオススメです。

実際にご家族におじいさまやおばあさまがいる方は、面接の練習だと思って話す機会を増やしてみるとよい訓練になります。

ぜひ一度試してみてください。

ADHDの人が就職先を探すときのチェックポイント5点

ADHDの人が就職活動をする際にチェックすべきポイントは様々ですが、ここでは5つに厳選して解説いたします。

中には就職する上で必須と思われる確認事項もあります。

例えば1番目に掲げさせていただくADHDを開示するかどうかというのは、採用枠の選択に関わる重要なポイントです。

これから就職先を探そうという方は、以下に挙げる項目をきちんと確認するようにしましょう。


ポイント①ADHDであることを開示するかどうか

ADHDであることを開示するかどうか

ADHDの人がまず確認すべきことは、「相手先にADHDであることを開示するかどうか」です

これは障害を周囲に知らせて働く「オープン就労」にするか、知らせずに働く「クローズ就労」にするかという違いです。

さらに言えば、障害者枠と一般枠のどちらで就職するか、という選択にも関わってきます。

どちらの雇用枠を選ぶかによって、採用プロセスや就職後の働き方が大きく変わってくきますので、これから紹介するメリットとデメリットを吟味して判断しましょう。

その上で、転職エージェントや就労支援施設などの第三者に頼るということが重要です。

ADHDと診断されれば、国の定める法律に基づいて設置された就労移行支援事業所などから、障害に理解のある職場探しの手伝いをしてもらうことができます。

■オープン就労のメリットとデメリット

まず、オープン就労(障害者枠)で就職するメリットはおおまかに次の2つです。

共通して、「自分の特徴に合った働き方」に役立ちます

先に解説したとおり、ADHDの人は長所と短所がはっきりしています。

そのため、業務内容や配属部署によっては活躍しづらい場合があるのは事実です。

支援機関と職場とあなたで長所と短所を理解していくことで、苦手な業務の担当にならないだけではなく、逆にあなたの長所を活かせる配属となる可能性も高くなります

一方、オープン就労(障害者枠)のデメリットとして以下のものが挙げられます。

上記はあくまでも一般枠との比較になりますが、選択肢や所得の点で難があることは事実です。

とはいえ、一般枠と同等の給与や社会保障を得られる就職先もあるため、条件次第ではデメリットを解消できるでしょう。

オープン就労の詳細は、コラム「オープン就労のメリット、デメリット、条件とは?人事の視点から解説」をご覧ください。

■クローズ就労のメリットとデメリット

それでは、ADHDであることを開示しないクローズ就労(一般枠)のメリットとは何でしょうか?主には以下の3つです。

基本的には、オープン就労(障害者枠)の裏返しになります。

問題は以下に挙げるデメリットの方です。

デメリット2点に共通して補足します。

ADHDの合併症として、二次障害と呼ばれるものがあります。

ADHDの人は、身近な人から叱責されたり拒絶されるといった体験を繰り返しがちなため、そうした経験がうつ病や全般性不安障害の原因になりうるということはよく知られています(参照:田中康雄『大人のADHD』)

特徴に対する配慮がなかったり、ストレスを感じたりすることは、叱責や拒絶につながります。

また、ADHDの特徴はうつ病の初期症状とも似ている場合があり、自他ともに「どういう状態なのか」「どう対応したらよいのか」がわかりづらい状況にもなりえます(参考コラム→「うつ病の初期症状とは?仕事でうつを感じたときの確認事項10選」)

その他、クローズ就労の詳細は、コラム「クローズ就労のメリット、デメリット、就職先の選び方を徹底解説!」をご覧ください。

メリットとデメリットを天秤に掛けて、何を優先するかをじっくり考えた上で、オープン就労(障害者枠)とクローズ就労(一般枠)どちらを選ぶかを判断してください


ポイント②障害に理解のある職場かどうか

障害に理解のある企業かどうか

ポイントの2点目は、就職先が「障害に理解のある職場かどうか」です

2018年に障害者雇用促進法が改正されたことで、それまでは2.0%だった障害者の法定雇用率が2.2%に引き上げられるなど、障害を持つ労働者への取組が重視されるようになりました。

それに伴い、コンプライアンスの一環として障害者への配慮を前面に押しだす職場が増えてきています。

障害に理解のある職場かどうかを見分けるポイントは、以下の2つです。

労働者への健康意識が高い職場ほど、メンタルヘルス対策などの精神面に配慮した研修制度を多く実施しています

こういった職場は、管理職向けに、精神不安や障害を抱える従業員への配慮について定期的に研修を行っている可能性が高いです。

また、福利厚生に力を入れているというのも、従業員への配慮の表れとみられます

休職制度などの福利厚生面で曖昧な説明しかされない職場の場合は、障害者への理解や心身の健康に関心が薄いと考えてよいかもしれません。

就職を検討しているADHDの方は、障害に理解のある職場かどうかを判断基準のひとつにしましょう。


ポイント③就労形態にゆとりがあるかどうか

就労形態にゆとりがあるかどうか

3つ目のポイントは、「就労形態にゆとりがあるかどうか」です

先述したように、ADHDの人は時間どおりに行動することが苦手です。

始業と終業の時間が明確に定められている就職先を選ぶと、フラストレーションがたまってストレスになりやすいのです。

しかし、企業によってはゆとりのある就労形態を設定している場合があります。

例えばフレックス制や裁量労働制などの勤務形態を採用していれば、ADHDの人でも無理なく働くことができます

全体的にはそういった仕組みがなくても、個別の事情に応じて一時的に勤務時間の切り替えなどが可能かどうかということも確認しておくとよいでしょう。


ポイント④自由な社風かどうか

自由な社風かどうか

「自由な社風かどうか」も、就職先を選ぶ際には重要なポイントです

一般的に、金融系などの手堅い業界などでは、厳格な社風の企業があります。

同じく一般的には「厳格な社風」だからといって「よい」「悪い」というものではないのですが、ADHDの人は、ある程度のゆとりや自由を必要とします。

そういった堅い企業よりも、行動力や発想力を活かす余地のある自由な社風の方が適していると考えられます。

自由な社風かどうかは、ウェブサイトや採用パンフレットだけでなく、実際に働いている社員の服装や髪型といった外的な要素からも判断できるでしょう

就職先として検討している企業がある場合は、自由な気風が感じられるか様子見してみることをオススメします。


ポイント⑤周りに協力者がいるかどうか

周りに協力者がいるかどうか

最後に確認しておきたいポイントは、あなたの就職に関わる様々な事柄について、協力者がいるかどうかです

ADHDの人が自分の特徴を理解する上では、第三者の意見が重要になってきます。

ご自身では当たり前のことに思われても、それが症状のひとつであるという可能性もあるのです。

そのため就職活動をする際には、専門の医療機関だけでなく、先述した就労移行支援事業所や転職エージェントの助けも検討するとよいでしょう

ADHDに関する専門的な知見を得られるだけでなく、エントリーシートの書き方、面接の受け方、就職を有利に進めるための職業訓練プログラムやメンタル面での相談に乗ってもらえます。

また、自分に向いた就職先を探してもらうことも可能です。

診断書が出ていれば、国の定める法律に基づいて最低0円から支援を受けられる場合もありますので、就職活動を進める際にはぜひ活用してみてください。

ADHDの人に向いている職業・働き方とは?

就労を検討する際には、ADHDの人に向いている職業・働き方かどうかを考えることも大切です

ADHDの特性を活かすことができ、また「自由度の高い」働き方がオススメです。

詳細は、コラム「ADHDの人が活躍できる職業10選!仕事探しや仕事術のポイントまで徹底解説!」に書いていますので、気になる方はご一読ください。


まとめ~専門機関に相談しながら就職活動を進めましょう~

まとめ~専門機関に相談しながら就職活動を進めましょう~

ADHDの特徴から就職を有利に進めるためのチェックポイントまで解説してきましたが、ご自身の就職活動に役立てられそうな情報はあったでしょうか?

何よりも大切なのは、自身の特性を理解するとともに、周囲の力を頼ることです

ADHDの方が就職する際には考慮すべき項目がたくさんあります。

このコラムで挙げたのはその一例にすぎません。

症状の程度や状況によっては、より入念な準備が必要になるでしょう。

そうした人の就労を助けるために、国が設置している支援機関や転職エージェントなどのサービスがあるのです。

ぜひ先述した就労移行支援事業など、利用可能なものをうまく活用し、専門家に相談しながら就職活動を進めていってください。

本記事がADHDの方の就職の手助けになれば幸いです。

さて、私たちキズキビジネスカレッジは、うつや発達障害の方のための、就労移行支援事業所です。

就労移行支援事業とは、一般企業での就職や、仕事で独立する事を目指す障害者の方の、本人に適した職場への就職・定着を目的として行われる、障害福祉サービスのひとつです。

ADHDであることが診断書から明らかな場合などは、国の補償で最低0円から就労支援を受けられることもあります。

キズキビジネスカレッジの特徴は、会計・ファイナンス、マーケティング、プログラミング、ビジネス英語などの高度で専門的なスキルを学べる講座やプログラムを用意していることです。

少しでも気になる方は、【キズキビジネスカレッジ】をご覧の上、お気軽にお問い合わせください(ご相談は無料です)。


よくある質問(1)

ADHDの特性には、メリット・長所となりうるところはありますか?

一般論として、次の5点が考えられます。(1)独創性に富んでいて発想力がある、(2)好奇心旺盛でチャレンジング、(3)感覚に優れていて周囲の環境に敏感、(4)興味のある分野であれば寝食も忘れて没頭できる、(5)決断力があってスピーディーに物事を判断できる。詳細はこちらをご覧ください。

よくある質問(2)

ADHDの人が就職活動で困りがちなことはありますか?

例としては、「スケジュール管理がうまくできない」「時間に間に合わない(遅刻が多い)」「忘れ物や見落としが多い」「面接やディスカッションが上達しない」があります。解決策も含め、詳細はこちらをご覧ください。

相談フォーム LINE相談 相談予約 資料無料DL 電話相談
新宿代表 (新宿御苑校/新宿校):03-6265-3652

受付:月〜土曜日 10〜17時

横浜校:045-534-9855

受付:月〜金曜日 10〜17時

大阪校:06-6147-2221

受付:月〜金曜日 10〜17時