講師紹介

不登校を経て、大検から早稲田大学合格。不登校も中退も、「ダメな経験」ではありません

桐山久美子

  • 代々木校
  • 早稲田大学理工学部卒業、早稲田大学大学院基幹理工学研究科修了
  • 担当科目:数学

桐山久美子(きりやま・くみこ。仮名)。1984年生まれ、東京都出身。小学校時代のいじめの反動で、中学校では優等生であろうとするためにがんばるも、燃え尽きて不登校に。高校も半年で中退。「現状を変えたい」という思いでフリースクールに通い、数学にハマる。数学を勉強するために大学と大学院に進学。民間企業に就職後、結婚を機に退職。同じような経験をしている人に「学ぶことの楽しさ」に気づいてもらうため、キズキへ。ねこが好き。

記事に掲載されている情報は、掲載日時点のものです。

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中学校で燃え尽きて不登校に

中学校で燃え尽きて不登校に

私は、中2から不登校となりました。

大きな原因の一つは、「バーンアウト(燃え尽き)」です。

小学生の頃にいじめに合っていた私は、人から見下されることを極度に恐れていました。

そのため、中学に入ってからは、勉強や部活をがんばり、「優秀な人」であろうと必死でした。

クラス3位以内の成績をキープしつつ、全国大会に出場するような厳しい部活の活動をがんばっていました。

しかし、あるとき急に「何もしたくない」という気持ちになり、学校に行けなくなってしまいました。

そこから中3まで教室に戻れず、何とか入学させてもらった高校も、半年ほどで中退してしまいました。

不登校の間は、「理想の自分」と「現実の自分」の間で、悩んでいて、何もできなくなっていたように感じます。

「学校に通い、かつてのように部活や勉強で活躍して、活躍したい」と考えていた一方で、現実の自分は、なかなか一歩目を踏み出す勇気やエネルギーがない状態でした。

保健室登校をした日に、思い切って、授業中の教室へ入ろうとしましたが、怖くて扉が開けられず、逃げるように帰ってしまったこともありました。

フリースクールで数学にハマり、数学勉強のために大学へ

フリースクールで数学にハマり、数学勉強のために大学へ

高校中退後、「現状を少しでも変えたい。早く勉強をがんばりたい」と思っていた私は、学校以外の環境に望みを託し、すぐにインターネットで「高校中退後に通える場所」を探し始めました。

いくつかのフリースクールや予備校をピックアップし、見学や体験入学へ行きました。

そして、私に合っている、「がんばりすぎなくてよく、自分らしく過ごしてもよい環境」なフリースクールに通学することを決めました。

私は、そのフリースクールで数学の勉強にハマりました。

「大学で、数学の勉強をしてみたい」という目標ができ、大学入学資格検定(現:高卒認定試験)に16才で合格し、19才で早稲田大学へ進学しました。

早稲田大学を選んだ理由は、自宅から通いやすい距離にあったためです。

受験勉強は、基礎的なところは独学で行い、入試に向けた実践的な内容は予備校の授業を受けながら行いました。

大学と大学院では、望んだとおり数学を学び、とても充実した学生生活を送りました。

不登校の最中にいると、
「自分の将来はもうダメかもしれない…」
「もう一生楽しくないのかもしれない…」
というお悩みを抱えがちです。

ですが、そんなことは決してありません。

私だけでなく、キズキ共育塾の講師や生徒さんも、不登校を経験した後に、様々な方向で楽しく生活しています。

なお、私の「数学マニア」は今でも続いています(笑)。

日付や車のナンバーなど、目についた自然数を素因数分解することは日常茶飯事です。

その際に、何かしらの「いい性質」があると嬉しくなって、思わず夫や友達に報告してしまいます。

「学習することの楽しさ」に気づいてもらうためにキズキへ

「学習することの楽しさ」に気づいてもらうためにキズキへ

大学院修了後は、システムエンジニア(SE)として民間企業に就職し、優秀な方たちに囲まれながら、素晴らしい社会人経験を積むことができました。

しかし、結婚を機に、いろいろと検討した上で退職しました(「不登校や高校中退をした自分は、結婚できないのでは?」という悩みもお聞きすることもあるのですが、もちろんそんなことはありませんよ)

退職後には、「自分が学んできた数学を教える仕事ができないかな…」と思うようになりました。

加えて、「普通の塾や予備校でなく、社会的なミッションを持った組織で学習支援をしたい」と思い、NPO等の掲載が多い求人サイトを調べている中で、キズキの存在を知りました。

私自身が、不登校・高校中退を経た後に、「学習することの楽しさ」に気づき、大きく人生が変わったという経験をしています。

「今度は、他の誰かに同じ経験をしてもらえたらいいな」と思い、キズキで働くことを決めました。

キズキは、生徒さんに丁寧に気を配ります

キズキは、生徒さんに丁寧に気を配ります

キズキ共育塾は、学習の土台となる「生徒さんの精神面・体調面」へ、講師とスタッフが、丁寧に気を配っています。

例えば、新しい生徒さんに対しては「電車に乗って、塾に来ること」や「講師という他人と話すこと」の疲れや緊張を考慮しながら、接しています。

生徒さんの顔色が悪かったり、いつもより表情が固かったりするような場合は、勉強を無理強いせず、まずは心身の安定を第一に考えます。

「悩みを相談したい」「愚痴を言いたい」という気持ちが強そうな場合は、授業時間の間、ひたすら話を聴くこともあります。

こういった一つひとつを無駄とは考えず、「学習の土台として、大切かつ必要なこと」と考えている点は、キズキのいいところであると感じています。

お悩みを抱えるあなたへ

お悩みを抱えるあなたへ

個人的な意見ですが、私自身は「不登校・高校中退」の経験を挫折であるとは思っていません。

むしろ、「少し変わった環境で、自分らしい経験をできてよかったな」と思っているくらいです。

もちろん、学校でしか得られないこともあるでしょうが、学校の外へ飛び出していったからこそ、得られたこともありました。

あなたが今、悩んでいたり、つらいと感じていたりすることも、決して「ダメな経験」ではありません。

まずは、心や身体を安全なところに置いてください。

落ち着いてきた頃に、ゆっくりと一歩を踏み出せば、きっと素敵な未来が待っているはずです。

キズキ共育塾は、あなたが未来に進むためのお手伝いをします。

少しでも気になるようでしたら、お気軽にご相談ください

親御さんへ

親御さんへ

お子さんのこと、すごく悩みますよね。

私自身も、両親をたくさん心配させました。

今になって自分の体験を振り返ると、「学校へ行かず、何もしない時期」に、しっかりと羽を休めたからこそ、その後に飛び立てたのだと実感しています。

しかし、そういった時期は必要不可欠な休息期間であった一方、周りから見ると、もどかしく、心配と不安でいっぱいになる時期でもあったと感じます。

「不登校・高校中退」というのはマイノリティで、身の周りに経験者が少なく、相談しにくいことだと思います。

まずは今の悩みや不安を、思いっきり吐き出してほしいです。

キズキ共育塾は、親御さんだけでのご相談も可能です。お気軽にご相談ください

※桐山講師以外の写真は、全てイメージです。

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