広汎性発達障害のある大人の困難とは?仕事術や就職活動のコツも紹介 | キズキビジネスカレッジ

広汎性発達障害のある大人の困難とは?仕事術や就職活動のコツも紹介

2020年05月13日

こんにちは、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジの寺田淳平です。

広汎性発達障害のある大人の方は、仕事の現場で困難を感じることが多いと言われています。

大人の方ですと、仕事にまつわる下記のような悩み・疑問を抱く方が少なくないはずです。

そこで今回は、広汎性発達障害を持つ大人の困難と仕事術を徹底解説いたします

3,500人規模の職場で人事を担当していた私の視点から、就職活動のコツも合わせて紹介しますので、広汎性発達障害で就労にお悩みの方は、ぜひ一度、読んでみてください。

あなたの「お悩み」を解決する一助となれば幸いです。

安田祐輔

監修:キズキ代表 安田祐輔 (やすだ・ゆうすけ)

発達障害(ASD/ADHD)当事者。特性に関連して、大学新卒時の職場環境に馴染めず、うつ病になり退職、引きこもり生活へ。

その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。また、「かつての自分と同じように苦しんでいる人たちの助けになりたい」という思いから、発達障害やうつ病の方々のための「キズキビジネスカレッジ」を開校。一人ひとりの「適職発見」や「ビジネスキャリア構築」のサポートを行う。

【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2022年2月現在9校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年2月現在4校)

【著書など】
暗闇でも走る(講談社)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』 現代ビジネス執筆記事一覧

執筆:寺田淳平 (てらだ・じゅんぺい)

ペンネーム。1991年静岡県生まれ。
高校2年の春から半年ほど不登校を経験。保健室登校をしながら卒業し、慶應義塾大学文学部に入学。同大学卒業後の就職先(3,500人規模)で人事業務に従事する中、うつ病を発症し約10か月休職。寛解・職場復帰後、勤務を2年継続したのち現職のフリーライターに。
2019年に一般財団法人職業技能振興会の認定資格「企業中間管理職ケアストレスカウンセラー」を取得。

サイト運営:キズキビジネスカレッジ(KBC)

うつ・発達障害などの方のための、就労移行支援事業所。就労継続をゴールに、あなたに本当に合っているスキルと仕事を一緒に探し、ビジネスキャリアを築く就労移行支援サービスを提供します。トップページはこちら→

広汎性発達障害とは?

この章では、大人の方の仕事上の悩みを見ていく前に、広汎性発達障害の概要を簡単に確認していきます。

やや長いので、「すでに知っている」という方は、次章「広汎性発達障害のある大人の仕事上の困難3選」までお進みください。


概要①広汎性発達障害の定義・診断基準

広汎性発達障害に含まれる障害と症状

広汎性発達障害(PDD: Pervasive Developmental Disorders)とは、先天的な脳の機能の偏りにより、社会性・コミュニケーションの困難や、独自の強い「こだわり」といった症状が生じる発達障害の総称です

幼少期から明確な症状が見られる場合もあれば、大人になって診断を受けてから発覚する場合もあります。

さて、広汎性発達障害に限らず、こうした障害の具体的な内容・分類・診断などの基準には、次の二つがあります。

以前は、広汎性発達障害の「各特徴」などは、ICD-10(2013年版)とDSM-IV-TR(2000年刊行)とで、異なる分類がされてきました。

しかし、後述するように、2013年の『DSM-V』改訂によって、広汎性発達障害に含まれる各障害は「ASD(自閉症スペクトラム障害)」にまとめられることとなりました

(以上参考:厚生労働省「発達障害の定義について(ICD-10、DSM-IV)」、厚生労働省「疾病、傷害及び死因の統計分類」、本田秀夫『自閉症スペクトラムがよくわかる本』、広沢正孝『成人の高機能広汎性発達障害とアスペルガー症候群―社会に生きる彼らの精神行動特性』)


概要②広汎性発達障害に含まれる障害と症状

精神科医の間で広く使われている診断基準である「DSM」の第4版新訂版『DSM-IV-TR』によると、かつての広汎性発達障害(には、以下の障害・症状が含まれています。

現在は、2013年の『DSM-V」の刊行に伴い、下記のうちレット症候群を除いて、ASD(自閉症スペクトラム障害)に統合されているのですが、参考としてご紹介します。

自閉症

  • 対人関係の障害、コミュニケーションの障害、パターン化した興味や活動の3つの特徴を持つ障害

アスペルガー症候群

  • 自閉症の特徴のうち、対人関係の障害とパターン化した興味や活動のみが現れる障害で、言語の発達と知的発達の遅れが見られないもの

レット症候群

  • 乳幼児期に症状が現れる発達障害で、生後6か月くらいまでは正常に見えるが、それ以降に、体が柔らかい、四つ這いや歩行などの運動の遅れ、外界への反応が乏しい、視線が合いにくいなどの自閉症状が出るもの

小児期崩壊性障害

  • 2年程度の正常発達の後に、対人関係の障害や「こだわり」といった自閉症状を呈する障害

特定不能の広汎性発達障害

  • 非定型の自閉症など、典型的な症状は現れないものの、関連する症状が複数見られるもの

上記の障害・症状が現れるタイミングや現れ方には個人差があるため、大人になるまで広汎性発達障害であることに気づかない場合もあります

(参考:厚生労働省「自閉症について」、厚生労働省「アスペルガー症候群について」、難病情報センター「レット症候群(指定難病156)」)


概要③広汎性発達障害とASD(自閉症スペクトラム障害)の関係

繰り返すとおり、2013年の『DSM-V」の刊行に伴い、広汎性発達障害は、レット症候群を除いて、ASD(自閉症スペクトラム障害)に統合されました。

そのため、広汎性発達障害とASDには大きな差がなく、現在ではほぼ同義のものとして扱われています

ASDという名称の「スペクトラム」とは、広汎性発達障害において分けられていた自閉症とアスペルガー症候群の病態を明確に区別するのではなく、地続きの「連続体」として捉えようという考えを反映したものです。

しかし、一般的には「言語発達に遅れのある場合」を自閉症、「知能が定型発達者(非発達障害者)と同等で言語発達の遅れがない場合」をアスペルガー症候群と判断する場合が多いようです。

こうしたASDの人には、以下のような特徴が見られます。

なお、現在では、広汎性発達障害の症状が見られる人の診断名は、「ASD」となる可能性が高いはずです


概要④大人の広汎性発達障害を疑ったらどの診断科に行くべき?

広汎性発達障害に含まれる障害と症状

大人の広汎性発達障害・ASDを疑われている方は、まずは精神科か心療内科にかかるようにしましょう

また、医療機関の受診と併せて、後述する「発達障害者支援センター」のような支援機関を頼るのもオススメです

症状さえあれば、確定診断が下りていなくても、相談に乗ってもらうことができます。

料金は無料ですので、一度、居住地の支援センターに問い合わせてみるとよいでしょう。

広汎性発達障害のある大人の仕事上の困難3選

調子の波が大きい

ここからは具体的に、広汎性発達障害のある大人が抱えやすい仕事上の困難を見ていきましょう。

代表的な困難を3つご紹介いたします。(参考:備瀬哲弘『大人の自閉スペクトラム症』、太田晴久『職場の発達障害 自閉スペクトラム症編』)


困難①コミュニケーションがうまく取れない

困難①コミュニケーションがうまく取れない

1つ目の困難は、「コミュニケーションがうまく取れない」です。

広汎性発達障害のある大人の方は、対人関係における障害を抱えていることが多いため、より正確な意思疎通が求められる仕事の場では、コミュニケーション上の困難を感じやすいです

具体的には、以下のような例が挙げられます。

上記のうち、特に「報告、連絡、相談」は業務の基本ともいえるため、大人の広汎性発達障害の方が特に悩みやすい点です

そもそも、広汎性発達障害の人は、情報共有やコミュニケーションの必要性を理解しづらいと言われています。

コミュニケーションの際に「なぜその話題を自分に振るのか」がわからず、同僚からも「コミュニケーションが取りづらい」と思われやすいことが難点です。


困難②自分の体調や状態がわかりづらい

2つ目の困難は、「自分の体調や状態がわかりづらい」です。

大人の広汎性発達障害を持つ人は、自分の心身の状態を自覚するのが難しく、限界を把握しづらいと言われています

また、広汎性発達障害の症状である「こだわり」の強さから、過度な集中力を発揮する「過集中」をして、休みを取らずに作業を続ける場合があります。

上記の特性が仕事で現れると、発熱しているのに出勤したり、極度の疲労を抱えたまま連勤したりすることがあり、中には「職場で倒れる」といったケースも見られるのです

このように、「自分の体調や状態がわかりづらい」ことで、生じる自己管理の難しさを仕事上の悩みとして挙げる人も少なくありません。


困難③予定が急変するとパニックを起こす

困難③予定が急変するとパニックを起こす

最後の困難は、「予定が急変するとパニックを起こす」というものです。

広汎性発達障害の大人の方は、業務処理手順などに対しても強い「こだわり」を持っていたり、同じパターンの行動(常同行動)に固執したりする傾向があります

そのため、イレギュラーな依頼が舞い込むなどして、手順や予定が狂うと、パニック状態に陥ることがあります。

仕事の現場では、全てが予定どおりに進むとは限りません。

そのため、予定変更のたびに強いストレスを感じ、それが悩みつながる人も少なくないようです。

広汎性発達障害のある大人ができる仕事術5選

それでは、広汎性発達障害・ASDのある大人ができる仕事術には、どのようなものがあるのでしょうか?

前提として大切なのは、周りの人を頼ることです

ここで言う「周りの人」とは、職場の人たちに限らず、かかりつけの医者やご家族、当該機関の支援員なども含みます。

仕事の多くは、個人の力だけでなく、周囲の人との協力で成り立っています。

特に広汎性発達障害・ASDをお持ちの方は、脳の機能の偏りに原因があるため、ご本人の努力だけではカバーしきれない面があるのです。

仕事で困ることがあれば、一人で抱え込まずに、周囲の人に理解を求めるようにしてください

その点に留意しながら、以下に挙げる仕事術を実践するとともに、周囲の人とも共有・相談すると、より効果的です。

(参考:宮尾益知『ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 職場の発達障害』)


仕事術①具体的な指示を求める

仕事術①具体的な指示を求める

1つ目の仕事術は、「具体的な指示を求める」です。

日頃から「指示は具体的にお願いします」と伝えておくことがオススメです

仕事で指示を受ける際には、「適宜」や「状況に合わせて」といった、本人に判断を委ねる言葉が多用されます。

大人の広汎性発達障害・ASDをお持ちの方の中には、指示の背景や状況を認識することを苦手とする人もいるため、こういった自己裁量を含む表現で仕事をお願いされると混乱することがあるのです。

コミュニケーションは相互の理解があってこそ成り立つものですので、協力を求めることは悪いことではありません。

あなたの特性を理解してもらうためにも、具体的な指示を求めるようにしましょう。


仕事術②アラーム機能を活用する

2つ目の仕事術は、「アラーム機能を活用する」です。

例えば時間を忘れて仕事に集中していても、「アラームが鳴ったら休憩する」という明確なルールを設けることで、自己管理が難しいという弱点を補うことができるでしょう

これは先述したような「自分の体調や状態を把握しづらい」困難を持つ広汎性発達障害・ASDの大人に有効な仕事術です。

特に、「こだわり」のあることに夢中になる過集中になりやすい人ほど、効果的かと思います。


仕事術③情報伝達の媒体を変えてもらう

仕事術③情報伝達の媒体を変えてもらう

3つ目の仕事術は、「情報伝達の媒体を変えてもらう」です。

音声情報ではなく、文字や図で示してもらうことで、コミュニケーションの悩みを解決できる場合があるのです

大人の広汎性発達障害・ASDをお持ちの方の中には、音声情報など、特定の媒体による情報入力が苦手な方が少なからずいます。

情報伝達の媒体を変えることで、発言や指示内容がスッと頭に入るようになり、記憶もしやすくなるはずです。

ぜひ、コミュニケーションを取る際には、媒体を変えてもらえないか提案してみてください。


仕事術④あなた専用のマニュアルをつくる

4つ目の仕事術は、「あなた専用のマニュアルをつくる(カスタマイズする)」です。

職場のマニュアルをもらった際には、それをあなた専用にカスタマイズすることをオススメします

業務マニュアルなどは、一般的には定型発達者(=発達障害ではない方)を対象に作成されているため、あなたのやり方に合わない場合があるのです。

大人の広汎性発達障害・ASDをお持ちの方が、業務手順などに強い「こだわり」を持っていることがあるのは、すでに述べたとおりです。

マニュアルを作成したりカスタマイズしたりすることで、「業務手順」と「あなたのこだわり」をマッチさせることができます

ただし、作成・カスタマイズの際にもご自身の「こだわり」が強いと、本来の業務を逸脱したり、効率を著しく落としたりといったことも起こりうるかもしれません。

あなた専用のマニュアルをつくるときは、同僚に都度確認を取るなど、周囲の協力も積極的に得るようにしてください。


仕事術⑤専門の支援機関を利用する

仕事術⑤専門の支援機関を利用する

最後の仕事術は、「専門の支援機関を利用する」というものです。

公民を問わず、広汎性発達障害・ASDのような発達障害をお持ちの方向けに、福祉サービスを実施している機関は複数存在します

具体例として、以下のような支援機関を挙げることができます。

発達障害者支援センターでは、発達障害の症状が見られる人であれば、子どもから大人まで、当事者と関係者の別を問わず、専門的な立場から相談やアドバイスをもらうことが可能です(全国の一覧はこちらです)。

障害者就業・生活支援センターでは、障害をお持ちの方であれば、生活と仕事の両面において相談が可能です(全国の一覧はこちらです)。

精神保健福祉センターでは、メンタル疾患をお持ちの方を対象に、専門的な立場からの相談・助言を受けることができます(全国の一覧はこちらです)。

メンタル疾患と聞くと、広汎性発達障害・ASDの大人の方には馴染みがないように思われるかもしれません。

しかし、発達障害をお持ちの方の中には、社会生活で感じる不適応やストレスが原因で、うつ病などの「二次障害」を抱える人が少なくありません。

メンタル面での不調を感じるようであれば、一度、問い合わせてみるのがオススメです。

利用にあたっては、障害者手帳の取得が必須ではなく、確定診断が下りていなくても、障害が原因で社会生活に困難を感じるようであれば、相談可能なケースが多いです

まずはお電話であなたの状態を伝えて、利用可否を判断してもらってみてください。

いずれも、基本はお住いの市区町村役場が窓口になりますので、どの支援機関がふさわしいかがわからない方は、総合窓口にその旨を相談するようにしましょう。

(参考:東京都発達障害者支援センター(TOSCA)、東京労働局「障害者就業・生活支援センターとは」)

広汎性発達障害を持つ大人の就職活動のコツ3点

最後に、広汎性発達障害・ASDのある大人の方が就職活動(転職活動)をするときのコツについて、解説いたします。

就職先・転職先を探す場合にも、医師、ご家族、支援者といった周囲の協力を仰ぐことが大切です

また、就職活動では、情報収集が重要になりますので、後述する就労移行支援事業所のような就労支援機関を頼るのもよいでしょう

上記の点を念頭に置きながら、以下のコツを試してみてください。

(参考:星野仁彦『発達障害に気づかない大人たち〈職場編〉』、木津谷岳『これからの発達障害者「雇用」』)


コツ①まずは特性を理解する

コツ①まずは特性を理解する

コツの1つ目は、「特性を理解する」です。

就職活動をする前に、「何ができて、何ができないか」に着目して、障害特性への自己理解を深めることが大切です

広汎性発達障害・ASDに限らず、発達障害のお持ちの方は、特性による向き・不向きや、得意・不得意が顕著に現れると言われています。

中でも、「できないこと」については、努力や工夫だけではカバーしきれない場合があります。

特性を理解した上で、あなたの特性に合う業務や就職先を探しましょう。

さらに言えば、仕事の場でもっと活躍したいという方は、「できること」や「特性を活かす」といった視点を意識するようにしてください

福島学院大学大学院教授の星野仁彦先生は、発達障害を持つ人の職人的な「こだわり」を仕事に活かせれば、定型発達者と同じか、それ以上に素晴らしい業績が残すことがあると指摘しています。

ぜひ、自分の特性理解を深めて、それを活かせないかを考えてみてください。


コツ②長く働き続けられるかどうかで判断する

2点目のコツは、「長く働き続けられるかで判断する」ことです。

広汎性発達障害の方に限った話ではないのですが、職探しの際には、「長く働き続けられるかで判断する」という視点が必要です

そして、長く働き続ける上では、障害への配慮が行き届いた職場を見つけることが重要です。

2018年4月の障害者雇用促進法の改正以来、広汎性発達障害を含む精神障害者が雇用義務の対象となり、法定雇用率も民間企業の場合で2.0%から2.2%と上昇傾向にあります。

しかし、雇用枠は増えているものの、発達障害の人の就労には「職場定着」という課題が残ると言われています

障害者職業総合センターの「障害者の就業状況等に関する調査研究」によれば、就職から1年以内に離職する発達障害者の割合は、「約30%」にのぼります。

この割合は、就労年数が長くなるにつれて、上昇するであろうと言われています。

長く働き続けるために、障害に理解のある職場を見分けるポイントは、以下の2点です。

配慮の行き届いている職場ほど、障害やメンタルヘルスへの対応をテーマにした研修を定期的に行っているものです。

上記のポイントを押さえた勤め先を選べば、障害を開示して働く「オープン就労」と非開示にして働く「クローズ就労」の違いを問わず、当事者の苦労に寄り添った働き方を実現できる可能が高いです

また、休職制度や短時間勤務制度などが整備されている職場であれば、体調不良で休みを取る必要が生じたい際にも、スムーズな対応を受けられるため、自己管理の苦手な広汎性発達障害の方ほど、働きやすさを実感できるでしょう。

オープン就労、クローズ就労については、下記コラムもご参照ください。
オープン就労のメリット、デメリット、条件とは?人事の視点から解説
クローズ就労のメリット、デメリット、就職先の選び方を徹底解説!


コツ③就労支援を受ける

コツ③就労支援を受ける

最後のコツは、「就労支援を受ける」というものです。

障害をお持ちの方向けに、福祉サービスを提供する支援機関があることは前にも述べましたが、中には就労面に特に力を入れているところがあります。

一例を挙げますと、国の法律に基づいて設置されている「就労移行支援事業所」では、障害者手帳をお持ちでなくても、医師による診断書のみで、最低0円からサービスを受けることが可能です

就職先やインターン先の紹介だけでなく、定期面談による精神的なケア、専門的なスキルの講習なども受けることができます。

また、就職後の職場定着を促す「就労定着支援」も、大人の広汎性発達障害にお悩みの方が職場で長く働き続けるためには有効です

実際に、職場定着支援を受けた人とそうでない人で、1年後の職場定着率に「20%」近い差が出ているというデータがあります。(下図はクリックで拡大します)。

職場定着率

(出典元:障害者職業総合支援センター※PDF「障害者の就業状況等に関する調査研究」)

大人の広汎性発達障害・ASDで仕事をお探し中の方は、こうした就労支援機関を頼ってみてはいかがでしょうか?

まとめ〜広汎性発達障害のある大人の人も、工夫次第で長く働けます〜

まとめ

大人の広汎性発達障害・ASDでお悩みの方に向けて、仕事上の困難から、実践できる仕事術、就職活動のコツまでを徹底解説してきましたが、役立つ知識はありましたか?

大切なのは、あなた自身が特性を理解すること、その上で特性に応じた工夫を実践していくことです

その際には、あなた一人で物事を解決するのではなく、できるだけ、かかりつけ医、ご家族、同僚、支援者といった周囲の人に頼るようにしてください

周囲の助力を得ながら工夫を凝らすことで、無理なく働き続けることができれば、充実した生活を送れるはずです。

このコラムが、少しでも大人の広汎性発達障害にお悩みの方の助けになったならば幸いです。

さて、私たちキズキビジネスカレッジは、うつや発達障害、広汎性発達障害・ASDなどの方のための、就労移行支援事業所です

就労移行支援事業とは、一般企業での就職や、仕事で独立する事を目指す障害者の方の、本人に適した職場への就職・定着を目的として行われる、障害福祉サービスの1つです。

適応障害やうつ病など、自律神経の乱れを含む傷病であることが診断書から明らかな場合などは、国の補償で最低0円から就労支援を受けられることもあります。

キズキビジネスカレッジの特徴は、会計・ファイナンス、マーケティング、プログラミング、ビジネス英語などの高度で専門的なスキルを学べる講座やプログラムを用意していることです。

少しでも気になる方は、【キズキビジネスカレッジの概要】をご覧の上、お気軽にお問い合わせください(ご相談は無料です)。


よくある質問(1)

広汎性発達障害の自分ができる仕事術はありますか?

一般論として、次の4点が考えられます。「具体的な指示を求める」「アラーム機能を活用する」「情報伝達の媒体を変えてもらう」「あなた専用のマニュアルをつくる」「専門の支援機関を利用する」。詳細はこちらをご覧ください。

よくある質問(2)

広汎性発達障害を持つ自分が就職活動をうまく進めるコツはありますか?

一般論として、次の3点が挙げられます。「まずは特性を理解する」」「長く働き続けられるかどうかで判断する」「就労支援を受ける」。詳細はこちらをご覧ください。

相談フォーム LINE相談 相談予約 資料無料DL 電話相談
新宿代表 (新宿御苑校/新宿校):03-6265-3652

受付:月〜土曜日 10〜17時

横浜校:045-534-9855

受付:月〜金曜日 10〜17時

大阪校:06-6147-2221

受付:月〜金曜日 10〜17時