うつ病や発達障害等の方々の就労を支援する「キズキビジネスカレッジのマネージャー」(正社員)を募集します

募集は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
■「キズキビジネスカレッジ」とは?
キズキビジネスカレッジ(以下、KBC)は、うつ病や発達障害などの方々の就労を支援するビジネススクールです。
KBCでは、「就労移行支援」という国の障害福祉サービスの枠組みを利用して、専門性の高いビジネススキルの習得や、一人ひとりの障害特性に考慮した支援を行い、利用者さまの目標にアプローチしています。
2019年4月の事業開始以来、多くの利用者さまがKBCを通じて、ご自身の専門性や特性に適した就労先を見付け、新たな道に進まれました。
KBCは現在都内に2事業所を構えますが、更なる利用者さまからのご要望を受け、この度神奈川県内の主要都市にも事業所を展開する予定です。
それに伴い、事業所をお任せするマネージャー(正社員)を募集いたします。
■募集要項
雇用形態 |
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正社員 |
求める人物像 |
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勤務開始時期 |
2021年7月以降(応相談) |
応募資格 |
次の①②を満たす方が対象です。
特に必要な資格はありません また、ほとんどの社員は「教育業界」「支援業界」未経験で入社しています |
■勤務地 |
下記①〜③のうち、いずれかとなります。
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勤務時間 |
月~金曜日の9時30分~18時30分(1日8時間勤務+休憩1時間) ※月に1~2回ほど土曜日に勤務いただく場合がございます(その場合、平日に代休をお取りいただきます)。 |
待遇 |
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休日・休暇 |
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選考プロセス |
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■キズキについて

株式会社キズキは、「何度でもやり直せる社会をつくる」というミッションのもと、福祉・教育分野において、不登校・引きこもり・発達障害・うつ病など、様々な困難を抱える方々を支援する事業を展開する会社です。
2021年で創業11年目となり、毎年、前年比1.6倍の売上・利益成長を続けています。
ビジネスカレッジ以外には、次のような事業などを行っております。
- 不登校やひきこもりなどの困難を抱える若者に、学習支援と心のサポートを行う「キズキ共育塾」の運営(全国7教室を運営)
- 行政からの委託に基づき、低所得世帯の支援を行う事業(全国13自治体から委託)
また、「何度でもやり直せる社会をつくる」という理念の実現のためには、「利用者が最もよいサービスを選択できること」、「持続可能な組織であること」、「質の向上に向けた切磋琢磨を行うこと」が、社会課題解決において重要であると考えていることから、「ビジネス」と「社会貢献」の両立を追求しています。
■就労移行支援事業を開始した背景

うつ病や発達障害があると、キャリアを築けない…そんな社会を変えるために2019年4月に立ち上がったのが、就労移行支援施設「キズキビジネスカレッジ(KBC)」です。 KBCでは、うつ病などの症状で働けない状況にある方々、発達障害のためにうまく働けない方々を支援しています。
うつや発達障害によって離職すると、今後のキャリアをあきらめなければいけない。 今の日本はそんな社会になっていると思います。
しかし、うつ病を経験して仕事を休んだことがあっても、発達障害で苦手なことがあっても、それぞれの方に向いた仕事はあるはず。 KBCは、そう強く信じています。
また、離職すると、「自分は他の人から遅れをとってしまった」という思いが生じ、ますます気分が落ち込みます。 しかし、KBCに通い、簿記、財務、プログラミング、英語などの実践的なスキルを学ぶことで、離職中の時間を「周囲から遅れをとったと落ち込む時間」ではなく、「次のキャリアの準備ができる有意義な時間」に変えていただきたい。
KBC設立の背景には、そんな思いがあります。
■「事業所マネージャー」の仕事内容
- 事業収支、就職者数、出席率等の目標設定
- 目標達成に向けた営業・プロモーション施策の立案・実行
- 現場の実態に沿い、目標達成に繋がるオペレーションの構築
- KPIマネジメント(予実管理と改善活動推進)
- 人材採用・育成・評価
- 各種ステークホルダーとの長期的なリレーション構築
スタッフ業務については、福祉業界が初めての方でも基礎から学んでいただけるよう、研修やOJTの機会を設けておりますので、どうぞご安心ください。
■「KBCスタッフ」の仕事内容
KBCのスタッフの仕事内容は、「①事務業務」と「②支援業務」に分かれます。
①事務業務
使いやすいクラウドツールやマニュアル等を整備しており、またわからないことは周りに気軽に確認できる雰囲気があります。週次でオペレーション改善のためのミーティングを行っており、不要な雑務や非効率な事務作業は可能な限り削減できるようにしています。
事務業務の詳細は、下記のとおりです。(1)問い合わせ対応(メール・電話・LINE 等)
うつや発達障害等の当事者の方や、その保護者の方からのご利用に関する問い合わせにお応えします。
まず何よりもその方のお悩みに寄り添いながら対応し、KBCの簡単な説明をします。 「より具体的な話を聞きたい」「見学に行ってみたい」という方には、面談や見学の日程を調整します。
初回の問い合わせから契約にいたるまでは時間を要することもあるため、継続的に丁寧なコミュニケーションを行いながら、入所のサポートをしていきます。
(2)利用者の通所スケジュールの管理
KBCでは、利用者の体調面に応じた通所ペースの設定、利用者のキャリア希望に沿った通所内容の設定など、一人ひとりに合った通所スケジュールを組んでいます。 このスケジュール表の配布、出席予定の把握、実際の出席状況の把握等を行います。
また、体調面が不安定などの理由で欠席が多い方は、電話やメールでフォローを行いながら、必要に応じて面談等を設定し、通所継続をサポートします。
(3)サービス利用料の請求業務
KBCのサービス利用料は、一部が行政負担・一部が自己負担となっています。 毎月月末から月初にかけて、行政・ご本人のそれぞれへ請求を行います。
多少複雑な作業を伴いますが、マニュアルとOJTで丁寧にお伝えしますので、3か月前後で習得いただけます。
②支援業務
事務業務の習得後は、支援業務について、OJTで学びながら始めていきます。
利用者の支援方針について話し合うミーティングを週次で行っており、支援課題を一人で抱え込むのではなく、チームで議論し解決していける体制を用意しています。
(1)支援プログラム(講座)の実施
KBCでは、会計・英語・マーケティング等の専門スキル講座、面接対策や障害特性の伝え方などの就職系講座、心理講座やコミュニケーション講座等、様々な支援プログラムを実施しております。
各スタッフは1~2個のプログラムを担当し、利用者に問いかけたり、利用者間のコミュニケーションの時間を設けたりしながら、参加型のプログラムを実施していきます。 それまでに実施してきたプログラムの内容を丁寧に引き継いでいきますので、応募時点で会計・英語・マーケティングなどの知識がなくても大丈夫です。
また、ご自身のご経験やアイディアに基づき、新しい支援プログラムの企画提案をいただくこともできます。
(2)入所サポート(初回面談、入所の手続きのサポート、体験利用のご案内など)
上記①事務業務の(1)問い合わせ対応に続く業務です。 面談に訪れるのは、ご本人さまだけの場合もあれば、保護者さまだけの場合も、親子でいらっしゃる場合もあります。 お悩みを抱える方に寄り添い、安心を提供できるようになることが大切です。
(3)個々の利用者のキャリアプランにそった支援計画の作成
利用者の就労状況、成育歴、現在の困りごとや将来のキャリアのご希望などを丁寧にヒアリングしながら、KBCの通所期間の目標を設定し、支援計画に反映させていきます。
(4)利用者との定期面談やキャリア相談の実施
定期面談を通じて、一人ひとりの目標達成の状況、メンタルの調子、就労準備の状況等にあわせて、柔軟に就職に向けた行動計画を見直します。
またキャリア相談では、個々のキャリアに関する相談に応じながら、インターンの機会提供、応募書類の作成支援、面接対策等を行い、利用者の就職活動に伴走します。
(5)利用者の関係機関とのコミュニケーション(役所・支援機関・就職先企業など)
利用者の就職に向けて、私たちKBCだけでなく、利用者のお住まいの地域の役所、支援機関等とも連携することがあります。具体的な例では、必要に応じて利用者と企業の間に入り、「利用者の特性を伝えるサポート」や「互いの希望の調整」などを行います。
就職後は、就職先企業と連携しながら利用者の職場定着を支援します。
<補足>
事業所の簡単な清掃・ゴミ出し、消耗品・備品の管理・発注、郵便物の発送・受取、一般的な電話応対などの日常業務は、事務業務・支援業務の区分なく担当します。
■KBCスタッフの仕事の魅力とは?
①今までのビジネス経験を活かして、社会貢献度の高い仕事ができます
幅広いキャリア形成を支援するKBCでは、福祉業界の経験者だけでなく、様々な経歴のスタッフが活躍できます。
例えば今のお仕事でExcelやWordを使った業務のご経験がある方は、KBCのスタッフとしての事務業務や、Microsoft Office・PC基本操作等を利用者に教えることなどにご経験を活かしていただけるかもしれません。
また、人材業界の経験がある方は、職種に関する豊富な知識が利用者の就職支援に役立つかもしれません。 これまでの経験を活かして、できることから始めていただきながら、利用者の支援に関わっていくことが可能です。
KBCでは、「自分の経歴や仕事が、確かに誰かの役に立っている」と実感することができます。 また私たちは、目の前の方々に向き合うことをとおして、やがては社会を変えていくことができると信じています。
一人ひとりの利用者にとって何がベストなのかを常に考える仕事はチャレンジングであり、悩みが絶えません。 ですが、それと同時に私たちは「社会をよくしていく」という理念をいつも忘れず、視野を広く持って支援に取り組んでいます。
そのような職場環境で、社会貢献度の高い業務を行うことができます。
②利用者本人のニーズと自尊心に徹底的に寄り添った支援を実践できます
うつ病や発達障害の当事者の中には、例えば「単純労働」など、仕事を選ばなければ比較的容易に就業を再開できる方もいます。
そうした場合、単純労働が好きな方であれば問題ないのですが、現実として、大学でしっかり勉強されていた方や、ある程度キャリアを積んできた方は、「これまで勉強やキャリアを積み重ねてきたのに、自分にはもう単純労働『しか』できなくなったのか」などと思うことで、自尊心が傷つくこともあります。
「障害を持っていたって、キャリアを築いて生きていきたい」と思う人はたくさんいます。 KBCでは、こうした「ビジネスキャリアを積みたい」という当事者のニーズと向き合い、プログラミング、会計、ファイナンス、マーケティングなどのビジネススキルを提供しながら、再就職や起業の準備をサポートします。
そうした環境の中で、利用者の方々が将来に向けて前向きに歩み出し、自分を取り巻く状況を少しずつ変え、「自尊心」を回復できる支援に取り組むことが可能です。
■社員インタビュー
自分のキャリアを社会に活かしたい KBCマネージャー:米倉昌代

KBCでマネージャーをやっている私は、福祉業界未経験でキズキに入社しました。マーケティングのキャリアからスタートさせた私は市場調査やPCオペレーター、シンクタンクでの調査などに従事してきました。しかし、東日本大震災がきっかけに自分の多様なキャリア経験を活かして、社会に貢献したい想いが強くなり、転職活動を開始。社会貢献系の職種がまとまっている求人サイトDRIVEでキズキの求人を知り、KBCスタッフとして入社しました。KBCでは多様な職種経験を活かし、職種理解やその職種に利用者様が向いているかを考える「就職先研究ゼミ」の講座やキャリアサポートを担当しています。KBCで働く魅力の一つとして、「利用者様からの学び」があります。今まで苦労をされた利用者様は、どうにか変えたいという想いで通所しています。利用者様には様々な特性や背景があり、直接向き合うことでその人の能力や可能性に気づけます。人の可能性に気づけた瞬間は人の多様性を知れるため、自分自身の成長も感じられます。福祉業界は昔ながらの保守的な業界ですが、KBCは慣習にとらわれるのではなく、目の前の利用者様の想いを一番大事に考え、たとえ慣習にないことでも積極的にアクションを起こすスタッフが多いです。業界未経験者でも、目の前の人に対して真摯に向き合い、ポジティブにアクションを起こせる方は是非、一緒に働きませんか。
■よくある質問
ここからはQ&A形式で、実際によくいただくご質問を紹介します。
Q:今○○歳ですが(教育や支援の経験がないのですが)、応募は可能ですか?
A:ご応募にあたり、年齢・性別・学歴・職歴などは一切不問です。 実際に、様々なバックグラウンドを持った人が働いています。
Q:転勤はありますか?
A:一般的に転居が不要な範囲では、個人の事情や希望に最大限考慮した上で、勤務校舎の変更は通常の異動として行われます(例:新宿御苑校(新宿区四谷)から新宿校(新宿区新宿)への異動)。 転居が必要となる転勤は、原則としてございません。
Q:入社後の研修などはありますか?
A:平均して、入社後半年後から、支援業務(入所面談や就職面談など)の習得を開始しますが、個々のご経験やスキル、ご意向を鑑みて、より早い段階から習得を開始いただくことも可能です。
Q:入社後のキャリアステップはどうなっていますか?
A:個人の希望や会社の事業展開の状況に応じて、様々なキャリアの可能性があります。 具体的な例としては、次のようなことが考えられます(一例です)。
- 継続して事業所運営業務に従事する
- 新規事業所の立ち上げに関わる
- 事業部のマネージャーになる
- サービス管理責任者の資格を取る
- 他事業(学習教室事業、公民連携事業)に異動する
ご本人の希望を伺いながら、個々が能力や希望に応じて長期的なキャリアを形成できるようサポートします。 そのために、全員に対して、月1回上長との1on1面談を実施します。
KBCでの業務では、次のような経験やスキルを身につけていくことができます(一例です)。
- 相手のニーズをくみ取りながらのコミュニケーション
- 事務作業の効率的な実行
- 支援効果と売り上げの両方を考えながらの日々の業務遂行
- 一つの課題にチームで向き合った上での、解決に向けた議論
- 幅広いビジネススキルや職種に関する知識
- メンタルヘルスに関わる知識や支援経験
こうした知識やスキルは、仮に今後、キズキの中でKBC以外の事業部に異動する際や、キズキ以外の会社でまた新たなキャリアを積む際にも、きっと役立つはずです。
ご自身のキャリアをより充実したものにしていくために、ぜひKBCスタッフとして私たちと一緒に働きませんか?
■代表からあなたへ

キズキ代表の安田祐輔です。
キズキは、「何度でもやり直せる社会をつくる」ことをミッションに掲げ、
- 不登校・中退などの方を対象とした塾(キズキ共育塾)
- うつ病・発達障害を経験した方を対象としたビジネススクール(キズキビジネスカレッジ)
- 全国の自治体・大学等との連携事業(公民連携事業)
などの事業を、主には関東・関西で展開している会社です。
起業のきっかけは、私自身の経験でした。幼い頃から家庭環境に恵まれず、12歳のときに家を出て、住む場所を転々としながら、鬱屈した日々を送っていました。
しかし、18歳のときに一念発起して大学に行くことに決め、2年間の猛勉強を経て大学に入学したことが、人生の転機となりました。その経験が、不登校・中退の方を対象とした塾(キズキ共育塾)の立ち上げのきっかけとなっています。
20歳のときに大学に合格した後は、バングラデシュやパレスチナに関わりながら充実した日々を送っていました。しかし、新卒で入社した総合商社では、入社後4か月でうつ病となり退職しました。後に、私自身が発達障害の当事者だったこともわかります。
そのときの経験が、うつ病・発達障害を経験した方を対象としたビジネススクール(キズキビジネスカレッジ)の立ち上げに繋がっています。
2011年の創業から、10年が経ちました。2021年現在は、東京・神奈川・大阪で、正社員・アルバイト含め400名の社員が活躍しています。
私たちは、社会的包摂を真に実現する会社でありたいと思っています。社会の中で困難を抱えた方々が自尊心を持って生きていくために何が必要か、何が社会に足りていないのか、真摯に考え行動し続けたい。「なんとなくよいこと」をやるのではなく、やるべきことをきちんとやる会社でありたいと思っています。
そのためには、まず「経営」が重要です。よりよい支援をすることはもちろんですが、売上を上げ利益を上げ、安定した事業基盤をつくらなければ、事業は継続・拡大しません。
さらに、既存の福祉・教育事業にはない価値を社会に提供することも必要です。「キズキ共育塾」や「キズキビジネスカレッジ」といった事業だけでなく、「スタディクーポン(低所得世帯への塾代クーポン)」や「少年院での学習支援」などの様々な事業を通じて、私たちにしか出せない価値ある事業を創造していきます。
ご関心のある方は、ぜひご応募、または説明会にお越しください。
【安田祐輔経歴】
やすだ・ゆうすけ。1983年横浜生まれ。国際基督教大学卒業後、総合商社へ入社するもうつ病になり退職。その後、ひきこもり生活を経て、2011年にキズキを創業。近著に『暗闇でも走る』(講談社、2018年4月)がある。2019年には明治学院大学社会学部社会福祉学科にて、非常勤講師として社会福祉士の育成にも携わる。2020年4月より国際基督教大学(ICU)評議員就任。