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日本史をこう学ぶ!(佐藤講師)

2013年4月18日 木曜日 投稿

キズキ共育塾・講師の佐藤一郎です。

日本史の受験では、用語を覚えるだけでいいというイメージを持っている人が多いように見受けられるのですが、その考えは払拭してほしいと思います。

以下、日本史に対する学習姿勢について簡単に述べさせていただきます。


1. まずは歴史の全体像・ストーリー性をつかむ

これは日本史を学ぶ上で最も大切なことです。

「流れ」そのものを理解できれば、俗に言う歴史的用語は記憶しやすくなります。

以下、江戸時代を例に考えていきます。


初代将軍・家康、2代・秀忠、3代・家光

武断政治

=260年に及ぶ江戸時代の土台が構築された時代です。

ただし、非常に厳しい統制の上に成立しました。

つまり、幕府が上から締め付けることにより中央主権的封建制の土台が構築された時代です。


4代・家綱、5代・綱吉、6代・家宣、7代・家継

文治的政治

=武断政治から一転して学問奨励による秩序維持を目指した文治政治に転換した時代です。

幕府が積極的に儒者を登用するようになったり、学者・新井白石が政治に参画した6代・7代の時代はそのことを象徴しています。

幕政が最も安定した時代と言えます。


8代・吉宗、9代・家重、10代・家治、11代・家斉、12代・家慶

幕府の動揺

=庶民の経済力の向上が階層分化を招き、それが本百姓体制を基本とした幕府の動揺へとつながっていきます。

よって、改革による体制維持が図られた時代です。

しかし、飢饉や百姓一揆などもあり、改革はなかなか軌道に乗りませんでした。

  • 8代・吉宗
  • 9代・家治、10代・家斉
  • 11代・家斉
  •  
  • 12代・家慶
  • ⇒ 享保の改革
  • ⇒ 田沼時代 賄賂政治 しかも、浅間山噴火 天明の大飢饉
  • ⇒ 寛政の改革
  • ⇒ 大御所時代 天保の大飢饉 大塩の乱
  • ⇒ 天保の改革

*11代・12代の時期は、欧米が幕府に開国を迫った時期で、鎖国体制維持までも難しい状況になってきます。


13代・家治、14代・家茂、15代・慶喜

幕府の滅亡 → 明治維新へ

=幕政改革も行き詰まり、さらにペリー来航によってついに鎖国まで崩壊します。

諸外国と貿易を開始した結果、国内経済は破綻し、国民生活は窮乏を強いられます。

だから、「外国人なんて出て行けー!」なんて運動(攘夷運動と言います)が起こったのです。

しかし、やがて外国人を追い出すなんでナンセンスであることに気づいた有力志士らの力により、新たな時代を構築して行こうといった気運が高まっていったのです。


上記のようなストーリー性は、教科書を読むだけではなかなかつかめません。

しかし、ストーリー性がわかってくると、歴史の「流れ」がみなさんの頭の中で映像化されるように思い出されるようになります。


2. 共通性をつかみ、やがて軸・部分に移行する

例えば1. で説明した4代・家綱、5代・綱吉、6代・家宣、7代・家継の共通性は何ですか?「文治的政治」ですよね!

とにかく、この時代は「学問奨励によって安定しているんだ!」と考えてほしいのです。

共通性 ⇒ 文治的政治

例えば 6代・家宣、7代・家継の時期で説明しましょう。

この時期の出来事の「軸」

  1. 新井白石が政治を推進
  2. 閑院宮家の創設
  3. 朝鮮通信使待遇簡素化
  4. 正徳金銀鋳造
  5. 長崎新令発布

この時期の出来事の「部分」

背景=幕府財政難
目的=幕府財政難を打開し、同時に将軍称号を「大君」から「日本国王」に改訂することにより将軍権威の高揚を図った。
結果=幕府財政難打開、将軍称号は8代・吉宗の時代に元に戻された。


ご紹介してきたように、
全体像をつかむ
時代の共通性を見出す
軸・部分に移行する
を同時に見出せるように訓練していきましょう。


これまでの方法を踏まえた後は、家では大きな声を出して、教科書やテキストを繰り返して読むことが重要です。

声を出して読む(音読)と記憶が強化され、本番でも忘れなく自信を持って答えられるようになります。

また、志望校にもよりますが、様々な出題形式があります。

下記をご参考に志望する大学の過去問などを調べてみましょう。

  1. 空欄補充形式 → 
    これは基本的な問題が多く、しかも記述式が目立って出題されます。
  2. 時代整序問題 → 
    常に、どちらが先でどちらが後かを意識して勉強してください。
    ストーリー性がつかめていれば、正確な年号を思い出せなかった場合でも正解は出せます。
  3. 正誤問題 → 
    センター試験をはじめ、最も多い出題形式です。
    日本史の正誤問題は、時期・人物・場所・結果の主に4点で構成されています。
    常にこの4点に注目して問題文を読むようにしてください。
  4. 史料問題 → 
    通史がわかっていれば必ず史料もわかります。
    最低でも教科書に記載してある史料には目を通す必要があります。
    まずは自分が行きたい大学に史料問題があるかどうかを確認しましょう。

3. 効率的復習法

日本史の学習において最も大切なことは、予習よりも復習です。

基本的には、毎日テキストにふれ、手を動かす頭に叩き込んでいくことが重要。

その場合、機械的に書いているだけでは「乾いた暗記」つまり単なる暗記になってします。

書きながら歴史を想像しながら、頭の中で映像化していってほしいのです。

そのような習慣を身につければ、多角的視野から歴史を考察する力も養成され、様々な問題形式にも自然に対処できるようになります。


最後に〜日本史の得点が伸びる条件〜

最後に、日本史の得点が飛躍的に伸びる絶対的条件についてお伝えします。

一問一答形式の歴史用語の「暗記」では、受験としての日本史には対応できません。

いわゆる用語の「暗記」作業に終始すると、断片的な知識の習得にとどまり、応用力はもちろんのこと基礎力も定着しません。

一つの史実には、関わった人物、起こった時期や場所、内容、結果、変化の過程など実に様々な要素が絡み合っているのです。

一つの史実を構成するこのような枝葉の部分を、複眼的(並列的)に考察する柔軟性を徹底的に鍛え上げてください。

それと同時に、通史学習が先の時代に進むにつれて、「時代」と「時代」の差違(変化の過程)を俯瞰的な視野で眺望する姿勢を身につけるようにしましょう。

たとえば、室町時代を学習している際にも、前代にあたる鎌倉時代と「何がどのように変化してきたのか」といったことを常に思考するのです。

誤解がないように言っておきますが、暗記を全否定しているわけではありません。

暗記した用語をいかに他の史実と有機的につなげていくかが大切なのです。

(1)史実の枝葉の部分を複眼的に考察する柔軟性。
(2)歴史を俯瞰的な視野で眺望する姿勢をもつ。

これらのことを習慣として修養することができれば、特にセンター試験では高得点を確実に確保することができるのです。

また、受験日本史の出題形式は、空欄補充問題、時代整序問題、正誤問題、視覚教材・史料を駆使した問題の4パターンに集約されます。

様々な角度から、受験生が史実を理解しているかどうかを試していることがよくわかります。

まずは教科書の「一つの時代を一気に音読する」習慣をつけてください。音読することで、定着度は格段に増します。

また、毎年のように出題される視覚教材に対応するために、「いつの時期か」を鮮烈に意識しながら図版集を常に確認してください。

視覚に訴える学習は記憶を強化するために非常に有効な手段です。


ゼロからの学び直しや受験勉強のやり直しは、ぜひキズキ共育塾にご相談ください。講師とスタッフがあなたの学びを温かくサポートします。ご相談は無料です。

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