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「歴史を学ぶ」の第一歩——受験科目として歴史を学ぶということ(寺谷講師)

2013年3月18日 月曜日 投稿

キズキ共育塾で日本史の授業を担当しております、寺谷と申します。

このコラムをご覧になっている方の中には、日本史・世界史を利用した大学受験を考えている/迷っている方が多くいらっしゃるかと思います。

歴史科目は非常に範囲が広く、全範囲を抑えるためには膨大な時間がかかります。

「他の科目の勉強と両立できるかな」「そもそも歴史を勉強した先に何があるんだろう」など、日本史に関する悩みは様々あるでしょう。

今回は、日本史講師の立場として、受験で歴史を勉強する意義をご説明したいと思います。


どうして歴史を勉強しなきゃいけないの?

これは世界史とも共通の問題ですね。

受験日本史の勉強の九割は、言ってしまえば暗記です。

日本史で受験する生徒さんの「どうして人生に関係ないことをこんなに覚えなきゃいけないんだ」という声は、途絶えることがありません。

たしかに、歴史科目は一般的に「実学(実際の生活に役立つ学問)」には含まれてはいません。

しかしながら、多くの大学の文系学部では、国語・英語とともに、「日本史/世界史で受験をした人に、大学でも歴史を学んでもらう」ことを望んでいるがゆえ、受験科目に歴史を含んでいるのだと言えるのではないでしょうか。

では、我々はどうして歴史を学ばなければいけないのでしょうか。


廃墟から学ぶということ

楽園から吹いてくる強風が天使の翼にはらまれるばかりか、
その風のいきおいがはげしいので、かれはもう翼を閉じることができない。
強風は天使を、かれが背中を向けている未来のほうへ、不可抗的に運んでいく。
その一方ではかれの眼前の廃墟の山が、天に届くばかりに高くなる。
ぼくらが進歩と呼ぶものは、この強風なのだ
–ヴァルター・ベンヤミン『歴史哲学テーゼ・IX』(野村 修訳)

ドイツの批評家ベンヤミンの言葉です。

彼の思想を借りれば、歴史は「過去に目を向ける学問」であり、歴史を学ぶとき我々の目の前にあるのは「無数の死者たちのうごめきの記録」です。

はっきり言ってしまえば、「応仁の乱」だとか「盧溝橋事件」だとか、受験で登場する単語ひとつひとつに深い意味などありません。

言うなれば、それは「廃墟の断片」でしかないのです。

しかしながら、我々がそれら全てを頭の中に叩き込み、ひとつの巨大な川の流れとして組み立てることができたとき、我々はその大河が語る「歴史」を肌で感じ取ることができるようになります(これはおそらく受験直前になってようやく実感できることだと思います)。

そして我々は「歴史」のなかに、無意識のうちにいくつかの真実を学ぶことができます。

それは、戦争の愚かさ。
かつて生きた人々の活気と熱。
未来を目指して散っていった、有名無名の人々の吐息――。

現在生きて、あなたの近くで接している人たちの語る言葉と同等の重みをもった真実が、そこには立ち現われているのです。

目の前の不確かな未来を前に立ちすくむ私たちが「よりよく生きるためのヒント」が、あなたが受験の際に使う400ページそこそこの教科書の中には刻まれているのです。

それをおぼろげにしろ感じ取ることができるようになったとき、あなたは「歴史を勉強してよかった」と実感することができるようになると思います。


とはいえ、最初は気負わずに

難しそうなことをつらつら書き連ねてしまいましたが、歴史は別に難しくもなんともない科目です!

机に向かって難しい教科書を開かなくとも、もちろん歴史はあなたの中に入ってきます。

戦国時代の武将を描いたゲームを遊んでみる、
新選組や討幕派の人物を描いた漫画を読んでみる……
入口はそこで構わないのです。

あらゆるところから歴史は学べるのです。

ただ、「ちょっと面白そうかも」と思ったら教科書や参考書を手に取ってみる……そこから少しずつ「受験日本史/世界史」に向き合うことで、歴史をとらえる別の視点/そして大学に入った先にあるあなた自身の未来というものが、新しく開けるのではないかと思います。

余談ですが、私は受験のために日本史を勉強してからなぜか仏像にハマってしまいました。

昨年、生まれて初めて京都・奈良に旅行に行ったのですが、とにかく仏像を見て回るのが楽しくて!

「東大寺法華堂不空羂索観音菩薩像」だとか「空也上人立像」だとか、受験時代には覚えるのが苦痛でしかなかった仏像たちに会える!といった感じで、ひとりずっとはしゃいでいました(笑)

ひたすら暗記した知識たちも、後になって眺めてみると確かに自分の骨肉となっている……受験歴史の醍醐味は、そういうところにあると思います。

あなたも歴史科目に挑戦して、人生をさらに豊かにしてみませんか?


ゼロからの学び直しや受験勉強のやり直しは、ぜひキズキ共育塾にご相談ください。講師とスタッフがあなたの学びを温かくサポートします。ご相談は無料です。

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