ゼロからの生物(金子講師)
2013年7月17日 水曜日 投稿
キズキ共育塾・講師の金子です。最近、キズキ共育塾の生徒さんの中にも、薬学系や保健系、農学系など生物を中心に勉強する学科を志望される方が増えてきました。今回は、自分の経験を基に、「生物」科目の勉強法について書いてみたいと思います。僕は、高校の授業では物理・化学を選択したのですが、あまりにも物理が苦手だったことと、生物系の学部に進学したかったことから、大手予備校に通う浪人生時代に生物を1年間勉強しました。
初級
僕は中学の「理科2」以来、生物について学んでいませんでしたので、最初は用語と図を覚えることから始めました。
生物は、理科の中では暗記する内容が多く、また、文章で記述回答する機会が多い科目です。
インプットとアウトプットの両方をバランスよく高めることが求められます。
数多い生物用語の意味をきちんと把握し、それを端的に表現する力が求められるため、形式的には、数学や物理よりも国語や社会に近いとも言えます。
そこで私は、辞書と図表を毎日少しずつ読み込むようにしていました。
「旺文社 生物事典 五訂版」と「フォトサイエンス生物図録(数研出版)」を活用していました。
それぞれのよい点は、
辞書:小さくて持ち運びが簡単、一つ一つの文章が短く、気軽に調べられる点
図表:レイアウトが大きく、カラーで見やすい、見開きで一単元が終わる点
です。
中級
インプットだけでは、試験で点をとれません。
私は、辞書の説明文を書き写してマイ辞書を作成し、また、図表の図を片っ端からノートに書き写していました。
単語カードを作って電車の中などでパラパラめくるのもいいですね。
空欄書き込み式の「ワークノート」形式の参考書もオススメです。
できれば、さらに、一緒に勉強している受験生仲間を見つけて、お互いに問題を出し合ったり、質問しあう環境を作れればベストです。
人間の脳には、五感を用いてアウトプットする際に、記憶として最も定着する仕組みがあります。
これはドライバーズ効果と呼ばれ、単に助手席に座っている人よりも、より主体的・能動的に運転に関わっている運転手の方が、道順を覚えやすいという現象にちなんでいます。
インプットしたら、なるべく早い段階で何かしらのアウトプットすることで短期記憶が長期記憶に変わります。
眼や耳だけでなく、手や口を動かすことが大事ですね!
上級
二次試験レベルになると、文中のヒントから論理的に生物現象の結果を導き出す理解力に加えて、少ない制限文字数の中で、正しく生物用語を用いて端的に必要な事だけを述べる表現力が求められます。
大学の過去問題集と、「生物 考える問題100選(駿台文庫)」(標準的)、「生物 考える問題50選(駿台文庫)」(かなり難問)を使っていました。
生物はかなり単元が多い科目なので、分量を決めて毎日地道に解いていくことが大事ですね。
英語と同じで、日々の積み重ねが本番で実力を発揮する科目です。
数学や物理に比べて、発想力より理解力、表現力の程度を問われる科目なので、努力を裏切られない科目だと思います。
はじめは先が長く感じられますが、内容的にも、自分の身体の仕組みや、身の周りの動物の分類、植物の生態などがわかってきて、日々の生活も楽しくなると思います。
最近は、遺伝子組み換え植物や、放射能の影響、生活習慣病など生き物に関連していろいろと気になる話題もありますよね。
そうした内容も、高校生物の内容を理解しておくことで無用な不安を取り除き、いざというときに適切な行動を選択できることに繋がると思います。
生物の仕組みや繋がりを理解して、毎日の生活を楽しんでみてください!
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