ニートとは、「若年無業者」。ひきこもりとの違いは社会参加の有無
2019年5月21日 火曜日 投稿

勉強にブランクのある方の学び直しをサポートする個別指導塾・キズキ共育塾のあべあいりです。
この記事は、ニートについて知りたい方や、今現在ニートであるご本人に向けて書いています。
あなたは、「ニート」について、どんなことを知っていますか?
そもそものニートの定義や、類似している用語との違いについて、しっかり説明できる人は少ないのではないでしょうか?
この記事では、それらをわかりやすく解説していきます。
この記事を読んでわかること
- ニートの語源
- 日本におけるニートの定義
- ニートとひきこもりの違い
- ニートから「次の一歩」に進むための心得・支援団体
現在ニートであり、次のような具体的なお悩みを持っている方には、特にお役に立つと思います。
- 働いていないことに対して罪悪感を持っている
- 自分に対して自信がない
- これからどうしたらよいのかわからない
あなたの疑問やお悩みを解決し、次のステップへの一助となれば幸いです。
目次
ニートの語源とは
そもそもニートとは、
「Not in Education,Employment or Training」
の頭文字を取ったイギリスの造語のことです。
直訳すると、「就学、就業、職業訓練のいずれもしていない人」になります。
イギリスでは「支援が必要な人たち」という意味合いでつくられた言葉です。
日本(厚生労働省)におけるニートの定義とは、若年無業者のこと

まずは、日本における「ニート」の公的な意味をお伝えします。
ニートに限らず、言葉の意味は公的な定義だけが「正解」ではないのですが、公的な定義は公的な支援などにも関わりますので、覚えておいて損はないでしょう。
日本では、厚生労働省がニートを次のように定義しています。
総務省が行っている労働力調査における、15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない方
もう少しカンタンに言うと、次の条件を満たすがニートです。(参考:総務省統計局「労働力調査に関するQ&A(回答)」)
- 15〜34歳で、
- その月の最後の1週間に少しも仕事をしていなくて、
- 「(非正規雇用も含めて)仕事に就いていない」
または「求職活動中ではない」
または「すぐに働けない」状態で、 - 学生でなくて、
- 有給・無給を問わず、家業の手伝いを行っていなくて、
- 家事に専従する専業主ふや家事手伝いなどでもない人
さらにカンタンにまとめると、ニートとは、「若年無業者」と言えるでしょう。
ちなみに厚生労働省では、35歳~44歳の無業者のことは、ニートではなく「中年無業者」と呼ぶようです。(参考:厚生労働省「平成24年度版 労働経済の分析」)
上記の厚生労働省のニートの定義では、次の人はニートではありません。
- 月末1週間のうちに、1時間でもアルバイトをした人
- 今現在無職だけど、求職活動をしており、決まったらすぐに働ける人
一方、上記定義の一つである「すぐに働けない状態」につき、働けない理由が「病気(など、本人ではどうしようもない事情)である場合」も、ニートに含まれるのでしょうか。
厚生労働省に確認したところ、次のような回答がありました(表現は一部変更)。
(他の要件も当てはまれば、)働けない理由が病気などの場合も、厚生労働省の定義としてはニートに含む。
(しかし、ニートを一律に考えているわけではなく、)雇用対策などの政策立案においては、働けない理由によって対象などをわけて考えている。
ちなみに、厚生労働省の定義によるニートの人数は、平成30年度では約53万人です。
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校舎一覧を見る(オンラインコースもあります)ニートと失業者・フリーターの違いは、求職活動の有無~比較表で解説~

次に、ニートと意味合いが類似している失業者とフリーターについて、それぞれの特徴と違いを解説していきます。
これも「公的な定義」の話であり、またそれぞれ厳密にはもっと細かい定義があるので、ざっくりした紹介とご理解ください。
ニート | 15~34歳で、就業も通学も職業訓練も就職活動も(家事も)しておらず、また家事に専従していない人 |
---|---|
失業者 | 15歳以上で、現段階で就業していないが、すぐに働くことが可能で、求職活動をしている人のこと |
フリーター | 15〜34歳で、アルバイト・パートタイムとして働いている人のこと |
現状就業はしていないけれど、就業意欲があり求職活動を行っている方のことを指します。
現在アルバイト・パートタイムで働いている方のことを指します。既婚女性でアルバイト等の仕事を行っている方は定義対象外になります。加えて、現在就業しておらず、これからアルバイト等の仕事を探している人のことをフリーターと指すこともあります。
つまり、いま働いていなくても、求職活動をしていればニートではないのです。(参考:総務省統計局※PDF「失業者の国際比較」、「フリーターの定義について」)
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フォームで問い合わせニートとひきこもりの違いは、社会参加の有無

次に、ニートとひきこもりの違いを紹介します。
ニートとひきこもりの違いは、「社会的な組織(学校や仕事など)に所属しているか否か」です。
厚生労働省は、ひきこもりのことを、次のように定義しています。
様々な要因の結果として、社会的参加を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態
つまり、家族以外の社会との関わりを持たない「ニート」は、「ひきこもり」でもあるのです。(出典:立命館大学、西田亮介※PDF「ニートとひきこもり」)
ニート全体の半数弱である49.5%がひきこもり状態であるという数値も出ています。(出典:厚生労働省※PDF「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」)
しかし、ニートとひきこもりはイコールではありません。
ニート兼ひきこもりの49.5%の人々は、「今後どうすればよいか」を考える際には、ニートではなく「引きこもり」と考えた方が適切かもしれません。
人がニートになる原因は様々

人がニートになる原因は様々です。
原因の例
- 学生時代に不登校・ひきこもりになり、そのままニートになる
- 一度働いてから社会人としての活動がうまくいかずにニートになる
- 病気や障害によって、就労・就学することが困難となり、ニートになる
つまり、一人ひとりに異なる「原因」があるのです。
さてあなたは、「ニートになるのは、弱い人だ」と思っている節はありませんか?
あなたが今ニートなら、「自分が弱いからニートになったんだ」と思っていませんか?
そんなことはありません。
人がニートになるのには、例えば次のように、様々な事情があります(先程の「原因の例」と並列に考えても問題ありません)。
事情の例
- 会社の労働環境や人間関係が自分に合っていなかった
- 自分に合う学校や会社が見つからなかった
- 景気が悪くて求人が少なかった
- 明確な理由はないけど、ニートになった
事情は様々ですが、「自分が悪い」と変に負い目を感じて、自分を責め続けるだけでは、どんどんネガティブになっていきます。
必要以上に「原因」ばかりを考えたり、自分を責め続けたりするよりも、これからのことにしっかり目を向けていくことが大切です。
次章からは、ニートの方々が就職または就学への一歩を歩み出すためのヒントになる情報を紹介していきたいと思います。
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LINEで問い合わせニートから次の一歩に進むための心得は、「嫌ではないことから始める」こと

ニート状態にある方は、次のように悩んで立ち止まることもあるでしょう。
- 働きたい気持ちはあるけれど、やりたいことが見つけられない
- 働くために具体的に何をしたらいいのかわからない
だからといって、何もやらないと新たにやりたいことに出会う可能性がどんどん下がり、悪循環に陥るかもしれませんね。
ニートから次の一歩に進むために大事なことは、「嫌ではないことから始めること」です。
就労や就学のためには、家から出て、仕事を探したり、知らない人たちとイチから関係性をつくったりなど、慣れないことや大変なことがたくさん出てくるかもしれません。
そんなときは、「何でもいいから」と嫌なことでも無理をしたりして、余計な負担を増やすべきではないのです。
まずは、行動することをあきらめず、嫌じゃないことからはじめましょう。
次に、慣れない事態と直面したときに心が折れてあきらめてしまわないように、事前の対策をいくつかまとめました。
①相談できる相手をつくりながら行動する

弱音を吐けたり、相談できたりする安心・安全な相手・場所を持ちましょう。
具体的には、次のように様々な方法があります。
- 支援団体と繋がり相談役になってもらうこと
- ホットラインなど相談ダイヤルに電話をかけてみること
- サポートの場やネット上などで仲間をつくって相談し合うこと
- 家族や友達に事前に力になってほしいと伝えること
「ここなら自分の弱いところや失敗談を話せる、相談できる」と思えるような安心・安全だと思える環境を見つけたりつくったりしながら行動しましょう。
例えば、「地域若者サポートステーション」は、働くことに踏み出したい15歳~49歳までの方を支援する、厚生労働省委託の支援機関です。
また、私たちキズキ共育塾では、ブランクのある状態からの学び直し(大学受験など)の無料相談を行っています。
他にも様々な相談機関やサポート団体がありますので、ぜひ探してみてください。
アドバイスがほしいときだけではなく、ただ話を聞いてもらいたいときや、自分の気持ちの整理ができなくて悩んでいるときなどにも、気軽に電話してみることをオススメします。
なお、サポート団体相手には「頼る」という形で大丈夫ですが、仲間や友達相手には、就職や進学の後にも困ったときに助け合えるような、「お互いに頼り合う」という関係性になると、よりよいと思います。
②いろんな選択肢を事前に用意しておく

何事もそうですが、ある挑戦に失敗して弱っているときに「次の打ち手」を考えるというのは、気力が必要ですよね。
また、そんなときに考え込んだり重大な決断をしたりするのは、「悪い方向」に思いが向かったりすることもあるため、あまりおすすめできません。
例えば、就職したいと思っていた会社に採用されなかったときでも、他の選択肢(応募先)があれば、気持ちを次に切り替えやすくなります。
複数社の候補リストをつくっておくなどして、選択肢を「一つだけ」にしないようにしましょう。
なお、就職したいところを探すときには、職種、商材、給料ベースだけで考えずに、どんな社内環境や働き方をしたいかなど、幅広い軸で考えることもオススメします。
③自分に自信をつける活動をする

ニート状態そのものについても、就職活動がうまくいかなかったりしたときにも、「自分には価値がない」「自分はもうダメだ」などと自分を責める人がいます。
しかし、ニートであっても就職活動がうまくいかなくても、変に自分を責める必要はありません。
ですが、人からそう言われても、すぐに気持ちを切り替えることは難しいかもしれませんね。
そんなときは、ニートだからこそある自由な時間を活かして、自分の自信に繋がることをやってみましょう。
例えば、次のような方法があります。
- 趣味などの好きなことに打ち込む
- 勉強や資格取得などのスキルアップのための活動をする
- 自分のコンプレックスと向き合う
好きなことに打ち込んだり、勉強や資格取得に取り組んだりすると、自分に自信をつけることができます。
ニートの次に進学を目指す場合、勉強はそのための直接的な手段でもありますし、就職を目指す場合、資格取得は有利な条件にもなります。
自信をつけるとともに、「次の一歩」に進むための力にもなるということです。
コンプレックスと向き合うとは、例えば次のように、自分が思う欠点について、前向きに解決方法を考えていくことです。
- 苦手な「人付き合い」をどう改めようか。 人づきあいが苦手な自分のいいところはどこだろうか
ニートの時期に自信をつける活動ができると、次の一歩に進みやすくなります。
ニートから、次の一歩に進むためには~年齢別支援団体を紹介~
ニートから次の一歩へ進むときには、あなた一人でがんばることも大事かもしれませんが、あなた一人でがんばらなくてはいけないということではありません。
助けを求めることができる部分は、頼れる人や団体を遠慮なく頼ってしまいましょう。
自立とは、「一人でがんばること」という意味だけではなく、「頼れる人をたくさん増やすこと」でもあるのです。
この章では、主に就職活動に関して、ニートの方向けにどのようなサポートがあるのかを紹介していきます。
就職活動においては、ハローワークなどの公的な支援機関や、就職エージェントなど民間の支援機関を利用する方がほとんどです。
就職・就学だけでなく、生活面やメンタル面のサポートなど、多角的な支援を行うNPO法人なども存在します。
あなたをサポートする人や団体は必ずいるので、自分に合うところを探してみましょう。
①就業サポートについて〜ハローワークなど
就業サポートを行う各種団体を紹介します。
■1.ハローワーク(公共職業安定所)【対称年齢 全て】
ハローワーク(公共職業安定所)とは、厚生労働省が全国544か所に設置する、年齢に関係なく無料で利用することができる機関です。
就職を希望する全ての方のサポートを提供しています。
日本だけではなく世界各国に公的な雇用サポート機関として配置され、職業紹介などを中心に中核的な雇用支援を行っています。
ハローワークでは、求人紹介だけではなく、相談や職業訓練校の紹介なども行っています。
多くの方々を就職まで導いたノウハウがある場所ですので、まずはお住まいの地域のハローワークに相談をしてみることがおすすめです。(参考:厚生労働省「公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績」)
また、45歳未満を対称にした「わかものハローワーク」という機関もあります。
わかものハローワークでは、職業紹介だけでなく、正社員として働いた経験が少ない方向けに、応募書類の書き方や面接対策、ビジネスマナーなどを学ぶセミナーなども開催しています。
必要に応じて、いろいろ利用してみましょう。
■2.地域若者サポートステーション【対称年齢 15~39歳】
地域若者サポートステーション(サポステ)は、厚生労働省の委託機関です(先ほども軽く触れました)。
詳しくは厚生労働省の説明がわかりやすいため、下記に引用します。(出典:厚生労働省「地域若者サポートステーション」)
地域若者サポートステーション(愛称:「サポステ」)では、働くことに悩みを抱えている15歳~39歳までの若者に対し、キャリアコンサルタントなどによる専門的な相談、コミュニケーション訓練などによるステップアップ、協力企業への就労体験などにより、就労に向けた支援を行っています。
サポステは、厚生労働省が委託した全国の若者支援の実績やノウハウがあるNPO法人、株式会社などが実施しています。
「身近に相談できる機関」として、全国の方が利用しやすいよう全ての都道府県に必ず設置しています(全国175箇所)。
サポステの利用可能者は、は15歳から39歳までの方です。公式サイトは、こちら(地域若者サポートステーション)をご覧ください。
■3.ジョブカフェ【対称年齢 15~44歳が多い、地域によって全ての年齢に対応】
ジョブカフェは、各都道府県に設置されている、就業相談や求人など、より実践的なサポートを行っているところです。
こちらも厚生労働省の説明がわかりやすいため、下記に引用します。(出典:厚生労働省「ジョブカフェにおける支援」)
ジョブカフェは通称で、本当の名前は「若年者のためのワンストップサービスセンター」といいます。
その名のとおり、若者が自分に合った仕事を見つけるためのいろいろなサービスを1か所で、もちろんすべて無料で受けられる場所です。
現在、46の都道府県が設置しています。ハローワークを併設しているジョブカフェもあります。
ジョブカフェの多くは県庁所在地にありますが、地域によってはサテライトという出張所を作ってサービスを行っているところもあります。
ジョブカフェでは、各地域の特色を活かして就職セミナーや職場体験、カウンセリングや職業相談、職業紹介などさまざまなサービスを行っています。
また、保護者向けのセミナーも実施しています。ジョブカフェという名のとおり、カフェの気分で一度立ち寄ってみてください。
全国のジョブカフェの一覧は、厚生労働省のウェブサイト「ジョブカフェにおける支援」に記載されていますので、ご興味があればご覧ください。
■4.民間の就職エージェント【対称年齢 利用者は主に20~30代】
就職エージェントとは、民間企業の就職支援サービスのことです。
大手サービスでは、リクルートエージェントやマイナビ転職などがありますが、他にもたくさんありますので、ネット検索などでいくつか見つけてみましょう。
ほとんどの場合は無料で利用することができます。
サービスを利用したい場合は、各就職エージェントに直接問い合わせてみてください。
いくつかのエージェントを並行して利用すると、それぞれのよいサービスを同時に受けられます。
■5.ニート支援を行っているNPO法人などの団体【対称年齢 支援団体により異なる】
ニート支援を行っているNPO法人は数多くあり、それぞれの団体で多種多様なサービスを提供しています。
たとえばニート当事者の方々への日常生活のサポートや就職活動のサポート、ニート状態の子どもの親のサポートなど、サービスは団体ごとに様々です。
サービスや利用料金は団体によって異なりますので、インターネット等で調べて気になる団体があれば直接問い合わせてみてください。
もしあなたがニートで、その原因に発達障害やうつ病が関連しているようなら、【キズキビジネスカレッジ】の就労移行支援サービスを一度ご覧ください。
この章では、公的な支援と民間の就業支援に関して紹介しました。
ひとつの機関をずっと利用することもあれば、段階的に複数の機関を利用したり併用したりする場合もあります。
そして、サポートを受けたり就職試験を受けたりする際に次のようなことがあっても、落ち込まないでください。
- 自分に合う職業がなかったな
- 採用されなかったな
- この支援団体は自分に合わないな
人には相性がありますので、一つのサポート団体が合わなくても、あなたに合うサポート団体は必ずあります。
家族などともしっかり話し合いながら、自分に合ったサポートを探していきましょう。
②就業を目指すニートが直面する「35歳の壁」とは

1章で厚生労働省のニートの定義を紹介しましたが、年齢が「15〜34歳」と限定されていたことを覚えていますか?
現在のニート支援は、この定義に則って実施されていることがほとんどです。
つまり、35歳以上になると、34歳以下の方々と同じようなサポートを受けることが難しくなるのです。
また、日本では、フリーター等の若年者に雇用機会を与えるためなどの理由で、求人に年齢制限を設けることが認められています(例:35歳未満のみ応募可能)。(参考:厚生労働省「労働者の募集及び採用における年齢制限禁止の義務化に係るQ&A」)
そのため、35歳未満の若年者のみを想定したサポートも珍しくありません。
35歳以上の方のサポート・求人を行っているところももちろんありますが、34歳から35歳になったとき、それまで可能だったサポートを受けたり応募ができなくなったりという可能性はありえます。
支援サービスや求人を探したりする際は、年齢制限に注意しましょう。
③就学サポートについて
就学、つまり高校、大学、短大、専門学校などへの進学や高卒認定の取得も、ニートからの「次の一歩」です。
就業同様、「学び直し」をサポートする塾や団体もたくさんありますので、自分に合いそうな団体を探してみましょう。
これまでに紹介した就職サポート団体に相談してみるのも一つの手段です。
自分に合いそうなところがあるか、探してみましょう(私たちキズキ共育塾もその一つですので、気になるようならお気軽にお問い合わせください)。
まとめ〜ニートからの次の一歩、安心して進んでいきましょう〜

ニートとは、就労・就学・求職活動をしていない15歳〜34歳の人のことを指します。
ニートとフリータ-の違いとは求職活動の有無であり、ニートとひきこもりの違いは社会参加の有無でした。
人がニートになる原因は様々です。原因にこだわらず、いま、これからを考えましょう。
もしあなたがニートでも、「自分が弱いからニートになったんだ」などと、変に自分を責めないでください。
ニートから次の一歩に進むための心得は、嫌ではないことから始めることです。
いきなり無理をして心が折れてしまわないように準備が必要でしょう。
また、ニートであるからこそ持っている「自由な時間」を使って趣味や勉強に打ち込んだり、自分と向き合ったりすると、「次の一歩」に進みやすくなります。
就職や進学など、ニートからの「次の一歩」に進みたい人をサポートする人や団体は、公的にも民間にもたくさんあります。
あなたに合いそうなところがあるか、探してみましょう。
あなたが「次の一歩」に進もうとしているニートの方なら、心から応援しています。
さて、私たちキズキ共育塾は、ニートからの学び直しを支援する個別指導塾です。
年齢制限もありませんので、「次の一歩」に進学を考えているようでしたら、ぜひお気軽にご相談ください(相談は無料です)。
監修キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための「キズキビジネスカレッジ」も運営。
【新著紹介】
『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法(2022年9月、KADOKAWA)』
Amazon→
KADOKAWA公式→
【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2022年7月現在9校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)
【著書など(一部)】
『暗闇でも走る(講談社)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』
日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』
現代ビジネス執筆記事一覧
【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)
共同監修キズキ相談担当 半村進

はんむら・すすむ。
1982年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒。
小学校時代から転校を繰り返し、運動ができないこと、アトピー性皮膚炎、独特の体形などから、いじめの対象になったり、学校に行きづらくなっていたことも。大学に入学してようやく安心できるかと思ったが、病気やメンタルの不調もあり、5年半ほど引きこもり生活を送る。30歳で「初めてのアルバイト」としてキズキ共育塾の講師となり、英語・世界史・国語などを担当。現在はキズキの社員として、不登校・引きこもり・中退・発達障害・社会人などの学び直し・進路・生活改善などについて、総計1,000名以上からの相談を実施。
【執筆記事・インタビューなど(一部)】
日本経済新聞 / 朝日新聞Edua / テレビ東京 / 不登校新聞 / クリスクぷらす
サイト運営キズキ共育塾
「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2022年7月現在、全国に9校とオンラインコースがある。