元ニートが語る、人がニートになる原因とニートからの脱出方法

2017年11月6日 月曜日 投稿

元ニートが語る、ニートになる原因とニートからの脱出方法

ブランクからの学び直しをサポートする個別指導塾・キズキ共育塾の岡田和哉です。

私は高校時代の不登校(からの高校中退)をきっかけに、約10年ニートを経験しました。

私の経験上、「人がニートになる原因」を理解することは、「ニートからの社会復帰」や「ニート化の予防」に役立てることができます。

今回は、ニートから社会復帰を目指す方や、お子さまがニートになることを心配する親御さんのために、人がニートになる原因をお伝えし、ニートから脱出する方法を紹介します

ニートになる最初の原因は人それぞれ

ニートになる最初の原因は人それぞれ

ニートになる最初の原因は、人それぞれで多様です。

「そんなの当たり前じゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、次のような固定観念を持っている人も多いのです。

  • ニートは怠け者がなるもの
  • ニートは甘え
  • 自分は(我が子は)しっかりしているからニートにならない

実際には、次のように、人は様々な原因でニートになりえます(これでも一部の例です)。

  • いじめや勉強不振が原因の不登校を経てニートになる人
  • 人間関係や将来の不安が原因の高校中退を経てニートになる人
  • 病気や職場環境を原因に退職してニートになる人
  • 人から見ると「ちょっとしたこと」が原因で外出できなくなってニートになる人
  • 自分でも「しっかりしたい」と思っているのにどうしても一歩踏み出せないことが原因でニートになる人

ただ、同じような「原因」を経験しても、ニートにならない人がいることも事実です。

つまり、「何らかの『原因』を克服できない人がニートになる」ということであり、「その人が『原因』を克服できない理由」を知ることが、ニートになることを防ぐ、またはニートから脱出する方法を知ることに繋がります

ニートになる人に共通するものとは…?

では、同じ「原因」を経験した上で、「ニートになる人」と「ニートにならない人」は、何が違うのでしょうか。

(私の知る限り、)最初の「原因」が何であれ、ニートになる人の多くには、「自己否定と無気力の悪循環に陥りやすい」という共通点があります。

次のように、自分のことをどんどん否定的にとらえる傾向があり、それがまた状況をどんどん悪くする、ということです。

  • (1)失敗の経験から自信を失う
  • (2)周りからのプレッシャーを強く感じる
  • (3)無理にがんばろうとするが結果が追いつかない

こうなると、「悪い状況を変えたい」と思ってもなかなか変えられません。

そのため自己否定がさらに進み、ますます希望と気力をなくしてニートになる、という負のスパイラルです。

単純化した例を述べれば、次のような感じです。

勉強が上手くいかないという「原因」からの悪循環

  • →自信喪失
  • →クラスメイトは勉強ができるという焦り
  • →さらなる自信喪失
  • →「もっと勉強をがんばらないと」というプレッシャー
  • →でもなかなか結果が出なくてますます自信喪失
  • →「自分はダメ人間だ」という自己否定
  • →「もうやる気が出ない、何もできない…」という無気力
  • →ニートになる

実際は、例えば勉強が原因の「負のスパイラル」に陥ると、人間関係や体調や生活リズム、他の様々な面でも悪循環を抱えることが多いです。

こうした複数の悪循環にはまると、「新しい道」に進むことが難しくなります。

このように、人がニートになる主な理由は、「何かの『原因』」をきっかけに、無気力への悪循環に陥ること」だと、私は思っています。

希望をなくし、どんどん無気力になる悪循環

私の場合、ニートになった最初の「原因」は高校時代に不登校となったことです。そこから引きこもり状態になり、無気力の悪循環に陥っていきました。

やはり複数の悪循環を抱えていたのですが、一例を挙げれば、次のような感じでした。

私が陥った悪循環の例

  • 不登校になり外出が減るという「無気力」
  • →生活が不規則になり体力もなくなる
  • →睡眠時間が長くなり1日の生活リズムが24時間以上になる
  • →リズムを正そうとしても起きられず自分が嫌になる
  • →希望を持てず何もやる気が起きなくなる
  • →余計に外に出なくなる…

私は、こうした悪循環からなかなか抜け出せませんでした。

「ニートは長期化するほど脱出が難しくなる」と言われるのは、「悪循環は、長引けば長引くほど深い無気力に陥る」ということだと思います。

そのため、ニートからの脱出には、この「無気力の悪循環」を断ち切ることが必要となります。

ニート脱出のためには、モチベーションが続く目標を持ちましょう

ニート脱出のためには、モチベーションが続く目標を持ちましょう

先に述べたとおり、同じ「原因」を経験しても、そこからニートになる人とならない人がいます。

また、ニートからすぐに脱出できる人となかなか脱出できない人がいます。

その差は、「『原因』にこだわりすぎず、その『原因』と同じまたは違う分野で成功体験を積み、自己肯定感を保つ・高めることができるかどうか」ではないかと思います。

また単純化した例え話をしますと、次のような違いです。

  • 「今回の国語のテストは成績が悪かった。自分はもう全部がダメだ…」と考えがちな人は、ニートになりやすい
  • 「今回の国語のテストは成績が悪かった。それはそれとして、明日のサッカーはがんばろう」と考えられる人は、ニートになりにくい

ニートになる「原因」は、ほとんどの場合「失敗や挫折の経験」です。

その「失敗や挫折の経験」にこだわりすぎるために、自分に対して失望し、明るい将来が見えない無気力の悪循環に陥り、抜け出せなくなるのです。

そこで私は、ニートからの脱出のため(ニートにならないため)に、モチベーションが続くような目標を持つことをオススメします。

その目標を達成して成功体験を得ることで、「自分はなかなかやるじゃないか」という自己肯定感を持つことができ、無気力の悪循環という呪縛から解放されます。

「モチベーションが続くような目標」とは、小さな目標や、楽しめるような目標です。

私の場合、ニート生活の中で久しぶりに行ったフットサルで全く走れず、足をつってしまったことがきっかけで、体力をつけてフットサルを楽しめるようになりたいと思い、毎日ランニングをするようにしました。

そして、ランニングを続けることでフットサルも楽しめるようになり、それまで「できない」と思っていたようなことが「できる」という希望・自信に繋がりました。

これは、「フットサルを楽しみたい」という小さな目標、楽しみのための目標があったから実現できたことだと思います。

無目的に体力をつけようとしてもランニングは続かなかったと思いますし、逆に「フルマラソンを走りたい」という大きな目標を抱えていても挫折していたと思います。

成功体験は、「自分への失望」や「無気力」を「希望」に変えます

そして、希望を持てるようになれば、それがさらなるモチベーションになり、様々な目標に向かって進んでいけるようになります。

つまり、抱えていた悪循環を好循環に変えることができるということです。

これも私の場合、ランニングの結果として体力がつくだけでなく、生活リズムが整う、精神的にも活力が出るなどの効果があり、ニート脱出に大いに役立ちました。

私の場合は「フットサルを楽しむためのランニング」でしたが、「ほしいものを買うための短期アルバイト」などもおすすめです。

もしあなたやあなたのお子さまが何かの「原因」でニートになった(なりそう)なら、モチベーションが続くような目標を持ってほしいと思います。

目標を積み重ねることで、ニート脱出が見えてきます

目標を積み重ねることで、ニート脱出が見えてきます

これまでのことをまとめます。

ニートになる「原因」は人それぞれで多様であり、同じ「原因」を経験しても「ニートになる人」と「ニートにならない人」がいます。

「ニートになる人」には、「自己否定と無気力の悪循環に陥りやすい人」が多いです。

そして、何らかの「原因」をきっかけに「無気力の悪循環」に陥ることが、人がニートになる理由です。

無気力の悪循環から抜け出し、ニートから脱出するためには、モチベーションが続くような、小さな目標や、楽しめるような目標を持ち、少しずつ成功体験を積んでいきましょう。

成功体験は、自己肯定感を高め、「自分への失望」や「無気力」を「希望」に変えます。

そして、希望を持てるようになれば、それがさらなるモチベーションになり、様々な目標に向かって進んでいけるようになり、ニートから脱出できます。

目標達成を一つひとつ積み重ねていきましょう

もしあなたやあなたのお子さまの目標が高卒認定の取得や大学進学、そしてゼロからの学び直しといった「勉強」に関することならば、ぜひ私たちキズキ共育塾にご相談ください。

それぞれの事情に応じてもっと具体的なお話ができますし、きっとあなたのお力になれると思います。

なお、「具体的に目標ややりたいことがない」といった方ももちろん歓迎です。私たちとお話しする中で、目標が見えてくるかもしれませんよ。

ニート状態からの受験体験談

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※文中の写真は、全てイメージです。

監修キズキ代表 安田祐輔

やすだ・ゆうすけ。発達障害(ASD/ADHD)によるいじめ、転校、一家離散などを経て、不登校・偏差値30から学び直して20歳で国際基督教大学(ICU)入学。卒業後は新卒で総合商社へ入社するも、発達障害の特性も関連して、うつ病になり退職。その後、不登校などの方のための学習塾「キズキ共育塾」を設立。経歴や年齢を問わず、「もう一度勉強したい人」のために、完全個別指導を行う。また、不登校の子どものための家庭教師「キズキ家学」、発達障害やうつ病の方々のための「キズキビジネスカレッジ」も運営。

【略歴】
2011年 キズキ共育塾開塾(2022年7月現在9校)
2015年 株式会社キズキ設立
2019年 キズキビジネスカレッジ開校(2022年7月現在4校)

【著書など(一部)】
暗闇でも走る(講談社)』『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本(翔泳社)』

日経新聞インタビュー『働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由』 現代ビジネス執筆記事一覧

【メディア出演(一部)】
2022年 NHK総合「日曜討論」(テーマ:「子ども・若者の声 社会や政治にどう届ける?」/野田聖子こども政策担当大臣などとともに)

サイト運営キズキ共育塾

「もう一度学び直したい方」の勉強とメンタルを完全個別指導でサポートする学習塾。多様な生徒さんに対応(不登校・中退・引きこもりの当事者・経験者、通信制高校生・定時制高校生、勉強にブランクがある方、社会人、主婦・主夫、発達特性がある方など)。授業内容は、小学生レベルから難関大学受験レベルまで、希望や学力などに応じて柔軟に設定可能。トップページはこちら。2022年7月現在、全国に9校とオンラインコースがある。

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