苦手な人との付き合い方を13パターンの分析で知る〜コミュニケーションを変えていこう〜

苦手な人との付き合い方を13パターンの分析で知る〜コミュニケーションを変えていこう〜

あなたは、やむを得ず苦手な人と接する際、その「苦手の原因」に思い当たるところはありますか?

苦手の原因を分析することによって、苦手な人との付き合い方が見つかります

ここでは、あなたが苦手な人が何故苦手なのか、原因を切り分けた上で、対処の仕方を解説します。

実際に私自身と、私の周りの人に効果のあった方法ですので、まずは気楽に試してみてください。

また、主には社会人を対象に書いていますが、それ以外の方にも参考となる内容です。

あなたの「苦手な人との付き合い方」に貢献できたら幸いです。

苦手の原因が相手にあるパターン

相手の言動によって、あなたが相手を苦手に感じることがあります

この場合、「付き合い方」の改善のためには、相手に「自分のことをどう思う?」と直接聞くのは難しいこともよくありますので、第三者を通じた上で、それとなく確認してみるという方法があります。

また、基本的には「相手の性格」は変えられません。

ここからは、相手を変える方法だけではなく、「そういう相手とどう付き合っていくか」という方法もご紹介します

原因①不機嫌を隠さなかったり、八つ当たりしたりする性格ではないですか?

原因①不機嫌を隠さなかったり、八つ当たりしたりする性格ではないですか

相手が不機嫌を隠さなかったり、八つ当たりしたりする人であれば、苦手に思うこともあるでしょう

そんな人との付き合い方は、難しいですよね。

とりあえずの対応としては、周りの人とも協力して、「その人」の不機嫌が明確に現れているときがいつなのか(例:眉間をしかめているなど)を見極められるようになると、話しかけるタイミングとして「不機嫌じゃないとき」を見つけられます

ただし、不機嫌や八つ当たりが常態化している人や職場環境は一般的にはよくありませんし、周りが常に顔色を伺わなくてはいけないのは不健全です(誰にでもたまにはあるかもしれませんが)。

その「苦手な相手」の上司、人事、労働組合などに相談することで、その人に「改善」を求めることはできるかもしれません。

原因②ジェネレーションギャップがありませんか?

社会状況の変化によって、人との付き合い方は変化します。

特に相手が年上の場合、相手は「今の時代に合った行動」が悪気なくできていない場合があります

あなたが「苦手だな」と思う人の行動には、その相手が自覚していない時代の変化が関係しているということです。

例えば、あなたが相手を「お酒を飲むのを強要するから苦手」と思っていても、相手は「先輩の酒を飲むのは当然だ。これは楽しいコミュニケーションだ」と思っている、などといった状況です。

「昔の価値観は必ず間違っている」「今の時代の行動は必ず正しい」というわけではないのが難しいところですが、少なくとも「あなたが苦手に思っている」ことは事実です。

これも、相手に直接指摘できるようなら指摘し、無理そうなら周りの人や人事などを頼りましょう

また、あなたも、年下の人と付き合うときは、その人の世代を踏まえた付き合い方を考えるようにしましょう。

原因③思い込みによって自分を嫌がっていませんか?

原因③思い込みによって自分を嫌がっていませんか

特に直接嫌われるきっかけがなくても、相手が先入観で自分を嫌っていることによって、あなたの側にも苦手意識が生まれてしまう場合があります

そんな状態であれば不条理に思うかもしれませんが、その先入観がわかれば、解決できる可能性があります。

第三者を通じて、それとなく、自分のことをどう思っているかを確認しましょう

誤解であれば、解消することでコミュニケーションは改善します。

なお、お互い悪いわけではないけれど、どうしても「苦手」な人というのは存在します。

ただ、そんな人同士でも、第三者を通じて、少なくとも「誤解」がないかを確認すれば、お互いに割り切って付き合いやすくなることがあります。

原因④仕事に追い詰められて攻撃的になっていませんか?

相手が仕事に追い詰められているために攻撃的(・無愛想・イライラ状態など)になり、人との付き合い方がわからなくなる場合もあります

忙しければ攻撃的になっていい…、というわけではないのですが、そういう状態は誰しもありえます。

また、その相手があなたと業績を争っているような状態だと、相手としてもあなたとどう付き合っていいのかがわからなくなっていることもあるでしょう。

相手が忙しそうならねぎらいの言葉をかけたり手伝ったりする、業績を争っているなら「敵」ではなく「ライバル」と考えたり「互いに協力できそうなことがないか」考えたりするなどで、付き合い方がよい方向に変わることがあります

原因⑤振る舞いに「圧」がありませんか?

原因⑤相手の振る舞いに「圧」がありませんか

相手は自然に振る舞っているつもりでも、あなたにとって「圧」を感じる言動を行っている場合があります

例えば、言葉遣いが荒い、何かあると机を叩く、大声でどなるなどがあるでしょう。

この場合、「一般的にハラスメントに該当する言動」であれば、逆に対応しやすいかもしれません(例:人事に報告するなど)。

一方、「一般的にはハラスメントには当たるわけではないけれど、あなたにとってはキツく感じる言動」だとより難しいですよね。

「悪い人ではない」「悪意があるわけではない」と割り切ることができれば、そうした言動が気にならなくなることもあります。

ただし、そんなに簡単には割り切れないでしょうし、また「圧」をかけるためにわざとそうしたコミュニケーションを取る人もいます。

そもそも一般的にハラスメントに該当するかどうかも含めて、基本的にはその人の上司、人事、労働組合などに相談してみましょう

直接相手に「付き合い方を改めてほしい」と言う方法もありますが、相手の性格などによっては、逆恨みされるかもしれません。

また、相手の言動が一般的にハラスメントに該当しないのであれば、伝え方によっては逆に相手を傷つける可能性もあります。

組織内の話であれば「組織としてのルート」を通じて、個人的な人間関係であれば信頼できる人を通じて、指摘してもらった方がよいでしょう。

苦手の原因が自分にあるパターン

あなたがある人を苦手に思っているとき、その「苦手」の原因があなたにある場合もあります

自分が向けたふとした表情が思いがけずに相手の気分を害し、その結果、あなたに対して冷たく当たるようになり、今度はあなたがその人を苦手に思うようになった…というような状況です。

自分を変えるのは、相手を変えることと比べれば比較的簡単に可能です。

自分の振る舞いを見直すなどして、付き合い方を変えてみましょう。

ただ、自分の振る舞いは自分で判断のつかないこともあると思いますので、適宜、仲のよい人にも確認を求めることをオススメします。

また、これまでに紹介した「相手が原因」の裏返しと言える部分もありますので、そういう視点で自分と相手を見つめてみるのも一つの手段です。

原因①表情が不機嫌ではありませんか?

原因①表情が不機嫌ではありませんか

あなたの表情が、思わぬ結果を導いている場合があります。

いつも(無意識のうちに、また内心の感情とは無関係に、)不機嫌・不愛想な態度をとっていませんか

あなたが人から不機嫌・不愛想な態度を取られたらその相手をどう思いますか?

いつも機嫌よく過ごす必要はありませんが、少なくとも、人と声を交わす場面では、意識的に笑顔をつくってみましょう

笑顔は好意の現れであり、その好意が相手の気持ちを変化させ、「苦手さ」や「付き合い方」を解決する場合があります。

また、(これも無意識のうちに)あなたが人によって態度を変えている可能性もあります。

「あの人には愛想よくしてるのに、自分には冷たいな…」と思われると、相手もそれなりにあなたへの態度を変え、今度はあなたからの「苦手さ」につながります

自分の対応についてメモを残し、苦手な相手とそれ以外の人の付き合い方で、同じ点や違う点をまとめてリスト化することもオススメです。

原因②仕事ぶりが他人に迷惑をかけていませんか?

自分の仕事ぶりが相手に迷惑をかけて、その結果、相手があなたに厳しく(冷たく)接するようになり、そしてあなたがその人を苦手に思うようになった場合があります

「仕事」とは、「会社の仕事」とは限らず、学生でも「集団で作成するレポート」や、友達同士でも「旅行の段取り」など、様々な例があります。

自分の仕事の進捗度や仕事に向かう態度を、相手から期待されているものと比較し、足りない場合は見直してみましょう

ただし、「相手の期待」が必ずしも正しいとは限りませんので、ここでも必要に応じて第三者を介して相手と自分の意思疎通を図りましょう。

原因③場の雰囲気を崩していませんか?

原因③場の雰囲気を崩していませんか

自分の行動が、「自分の価値観を押し付けようとしている」、「人の欠点をあげつらう」、「距離感が分からない」など、場の空気を乱していないか見直してみましょう

「空気」は、過剰に読んだり合わせたりする必要はありませんが、人と付き合う以上は、ある程度は尊重しなくてはいけません。

空気を乱していることがわかったら、対策しましょう。

相手を尊重する、悪口を言わない、距離感が近すぎるなら用事を対面ではなく電話やメールで済ます、などが考えられます

原因④何かの「事件」を起こしていませんか?

より具体的に、何らかの「事件」を起こして、既に相手とのコミュニケーションが断絶している場合があります

簡単な例を出すと、あなたが普通に話しかけたつもりでも相手はキツい言い方だと受け止めたことがあったり、勘違いで相手のことを責めた経験があったり、ということです。

「みんなの中で、あなたは一番仕事ができないね」などといった発言も、直接的に相手から苦手に思われる原因です。

原因となる事件・口論等がないか、そもそもあなたと相手の「コミュニケーションの性質」が合っているか、思い起こしてみましょう

自分では思い当たる節がない場合は、第三者に確認してみましょう。

この場合、「謝罪」や「誤解の解消」でコミュニケーションを回復できる場合もあれば、できない場合もあ流でしょう。

回復できなかったときにも、ガッカリせずに、今後同様のことを起こさないよう真摯に対応することで、いずれ回復できることもあります。

原因⑤自分の基準で相手を許せないと思っていませんか?

原因⑤自分の中の基準で相手を許せないと思っていませんか

自分が「他人に求める基準」があり、それを相手が破っていると感じるために苦手だと思っていることがあります

ごく簡単な例を出すと、「昼はみんなでランチに行くべきなのに、あの人は一人で違う店に行っているから苦手」といったようなことです。

「あなたの基準」はあくまで「あなたのもの」であり、絶対的な基準ではありません。

あなたに基準があるか、その基準を相手に求めて妥当なのか、考えてみましょう

原因⑥挨拶や返事など、一般的な礼節は欠かしていませんか?

礼節を欠かすと、相手は「軽んじられている」と考えます。

挨拶や返事などは、欠かさないようにしましょう

また、自分ではしているつもりでも、無意識に省いていたり、相手に伝わっていなかったりすることがあります。

周りの人に「いつもの自分がどうか」を確認したり、疲れてストレスがたまるときほどセルフチェックしたりしてみましょう

苦手の原因が双方にあるパターン

特定の人との付き合い方が難しくなるときには、「どちらか一方に原因がある」とは限らず、双方の価値観や環境の違い、党派性などの原因も考えられます

この場合は、状況のコントロールがより困難なので、対処もより複雑になることもあります。

原因①価値観の違いはありませんか?

原因①価値観の違いはありませんか

双方で価値観が異なると、特に個人的な好き嫌いはなくとも、相手を苦手になりえます

自分と相手の価値観でどこが違うのかを調べて、互いに価値観の変化や妥協が可能か検討しましょう。

ただし、価値観の違い自体は別に悪いことではありませんし、価値観が違うからといって仲よくなれないというわけでもありません。

双方で価値観を変えられなくても、双方のよいところ、共通点、違う点などを見つけ出すことで、仲よくなれたり、少なくとも事務的な付き合いはできるようになったりします

原因②双方の友人・部署などのいがみ合いに巻き込まれていませんか?

複数の人がいれば、党派性(グループとしての人間関係、部署としての利害関係など)が生まれます。

個人的な好き嫌いはなかったはずなのに、関係する他人の人間関係や、党派に巻き込まれて敵意が発生してしまう場合がありるのです

この場合の解決方法の一つには、「党派(グループ・部署など)に属さず個人として振る舞う」という方法があります。

しかし、全く個人として振る舞うのは現実的に難しいこともあるでしょう。

そんなときは、党派性に過度に巻き込まれないようにする、党派に属しても党派内の人の言う事を絶対視せずに個人の領域を残すようにしましょう

まとめ

まとめ

いかがだったでしょうか?

苦手な人との付き合い方は、原因の切り分けによって、何をすべきか見えてきます。

自分に原因があるのか、相手側なのか、価値観や党派性によるものか?

いろいろと考えて自分の行動に反映させていきましょう。

一旦人を苦手になると、強迫観念でより苦手になってしまうことがありますが、積極的なアプローチで状況を変えていきましょう。

また、繰り返し述べたとおり、あなた一人でなんとかしようとする必要はありません。

信頼できる人、然るべきルートなどは、適切に頼っていきましょう。

最後に、「苦手な人がいること」自体は悪いことではありません。

「苦手な人がいる自分」を責めないようにしてくださいね。

さて、私たちキズキ共育塾は、主には不登校や高校中退の経験者、社会人からの大学受験を目指す方々のための完全個別指導塾です。

授業では、勉強(方法)を教えるだけでなく、「人との付き合い方(コミュニケーション方法)」などについても話すことができます。

少しでも気になるようでしたら、ぜひ一度無料相談・教室見学にいらしてください。

 
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