講師紹介

大学不登校と中退を2度経験、人との関わりの中で自信を持つ

吉田知愛

  • 代々木校他
  • 東京農工大学卒業
  • 担当科目:数学、生物、化学、物理

吉田知愛(よしだ・ともなり)。一浪して入った大学を半年も経ずに不登校に。ゲームばかりの日々を思い直し、再受験して別の私立大学に入学するも再度不登校になり、再びゲームばかりの日々へ。数年間を無為にしてきた自分を思い直し、たまたま大学で見つけたワークキャンプに参加したことで、目的意識と自信を得て、大学を無事卒業することができた。

記事に掲載されている情報は、掲載日時点のものです。

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寝る間を惜しんでゲームをする日々。劣等感を感じ、大学を不登校に

私は一浪の末、ある私立大学の理工学部(生物系)に入学したものの、入学して半年も経たずに不登校になってしまいました。

「バイオ系の学問が流行っているという、安易な理由での学科選び」
「高校で生物を勉強しておらず、授業についていけなかった」
「実験がうまくできなくて、苦痛だった」

…など理由はいろいろありますが、今から考えれば、参考書を買って勉強するなり、先生や他の学生に質問したりすればいいだけの話です。

結局のところ、自分を周りと比較してしまい「できない自分はダメな人間だ」と劣等感を感じたことが、根本的な原因だと今は考えています。

それからは、長い受験勉強の反動からか、寝る間を惜しんでゲームをしました。

攻略ノートをつけたりして、まるで勉強のように熱心にやりました。

新学期に入って、とりあえず履修申告をするために学校には行ってみるものの、授業には出られず、ますます行きにくくなって、ズルズルと不登校になってしまいました。

思い直して大学再受験。合格するもまた不登校…

思い直して大学再受験。合格するもまた不登校…

そんな日々が1年ほど続いた後、大学に行っていないことが親に伝わりました。

親との話し合いの結果、もう一度別の大学に入るために受験勉強をすることになりました。

プライドばかり高い私は、第一志望を東京大学に決めて勉強に励みました。

「一流大学に入って一発逆転」などというムシのいいことを考えていたのでしょう。

当然、東大には落ちましたが、他の私立大学には合格でき、そこの学校に改めて入学することにしました。

ところが、そこの大学でもやはり同じように不登校になってしまいました。

前の学校のときと同じことを感じてしまったのと、さらに、周りの学生と年齢差ができて、友達づき合いが難しく感じたことも原因です。

それからは、ゲームにハマる、再受験を試みるなどを繰り返して、数年間を無為に過ごしていました。

そのような生活は、最初は楽しかったのですが、だんだん精神的にきつくなり、「人と関わりたい」「もう一度やり直したい」という気持ちが出てきました。

参加したワークキャンプから得た目的意識と自信のおかげで、大学を無事卒業

参加したワークキャンプから得た目的意識と自信のおかげで、大学を無事卒業

そんなある日、久しぶりに大学に行ってみると、あるワークキャンプの参加者を募集する看板を見つけました。

そのワークキャンプは、熊本県水俣市で10日間合宿し、水俣病患者のお話を聞いたり、ホームステイして農業や漁業のお手伝いをしたりするなど、様々なプログラムがあるものでした。

本当ならば水俣病のことを勉強したいという気持ちから参加するのが当然のことでしょうが、当時の私は、「自分を変えたい」「仲間づくりをしたい」という動機から参加を決めました。

キャンプ中、人づき合いが苦手な私は居心地の悪さを感じていましたが、やがて他の参加者とも打ち解け、夜にお酒を飲みながら語り明かしたり、とても楽しい経験ができました。

そのときの参加者とは今でも交流があります。

また、農家のお手伝いをするなど人に喜ばれる経験をすることで、自分に自信もつきました。

さらに、水俣病患者の皆さんとの交流から、環境問題にも興味を持ちはじめ、環境に関わることを学びたいという気持ちが高まりました。

そこで、改めて環境保護を学べる大学に入り直し、三度目の正直で、今度は4年間で無事に卒業することができました。

目的意識がしっかりしていたこと、人との関わりなど様々な社会体験から自分に自信がついたことが、うまくいった原因かもしれません。

私は自分に自信がなくて、どうしたら人と比較することなく自信を身につけられるかずっと悩んできました。

その答えは今もよくわかりません。

ただ、ちっぽけなプライドを捨てて、社会や人との関わりを積極的に持とうとすることに、自分に自信を持てるようになるための秘訣が隠されているように感じています。

メッセージ

メッセージ

キズキ共育塾は、不登校や中退を経験した生徒さんを支える場として、最高の講師やスタッフが揃っていると思います。

アットホームな雰囲気で、談笑にあふれています。

教室内には、あるときは誰も知らないような世界史の興味深い知識を朗々といかにも楽しげに語る講師の声が聞こえると思いきや、またあるときは最近話題のゲームについてその面白さを延々と議論する講師と生徒さんの白熱した掛け合いが展開されていたりもします。

自分が授業を行っているときに、このような話が聞こえてくると、思わず微笑んでしまいます。

働いていて、すごく居心地のよい場所だなと思わずにはいられません。

加えて、勉強面だけではなく、メンタル面でのサポートもきめ細かく行います。

一致団結して支援に取り組む講師やスタッフの姿を見ると、本当に頭が下がる思いです。

キズキ共育塾のように、勉強面とメンタル面の双方をしっかりサポートできる塾は、そうそうありません。

そして、不登校や中退などを経験された方、あるいは再び学び直したいと奮起した方に対し、完全個別指導を行う塾は、キズキ共育塾を他においてはまずありません。

「一度勉強から離れてしまったけれど、また学び直したい」このような思いを少しでもお持ちの方は、キズキ共育塾に来てみることをお勧めします。

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